LD,ADHD&ASD 2014年1月号
指導に活きる!花マル「個別の指導計画」づくり

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LD,ADHD&ASD 2014年1月号指導に活きる!花マル「個別の指導計画」づくり

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2013年12月24日
対象:
小・中
仕様:
B5判 68頁
状態:
絶版
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目次

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特集 指導に活きる!花マル「個別の指導計画」づくり
特集について
緒方 明子
提言
カジュアルに行こう!―まずは,「個別の指導計画」を作成してみよう―
渡部 匡隆
解説
【実例付】使いやすい「個別の指導計画」を作るために
緒方 明子
事例
1 小学校低学年 読み書きに苦手さのある子
保護者の期待に応える個別の指導計画
村上 賢司
2 小学校低学年 算数に苦手さのある子
通常の学級で興味が移りやすい子どもに,算数の楽しさを味わわせる指導
山本 栄
3 小学校高学年 学習につまずきのある子
構文力に課題のある児童への指導
中村 理美
4 小学校高学年 行動面に苦手さのある子
日々の経過を記録して、トラブル軽減
富永 由紀子
5 中学校 行動面に苦手さのある子
一緒に考えよう! いごこちの良さ
三富 貴子山木 栄美
6 中学校 進路指導に向けて
本人参加型の個別の自立支援計画
矢田 勝
7 高等学校
キーワードは共通理解・共通実践
萩原 明子
Essay
個別的に,ほどよいバランス感覚,分かち合うセンス
村瀬 嘉代子
子どものページ
自分の体に興味をもとう
佐藤 由加子
はなひらく支援の教育現場 (第1回)
「ひらがな読み調べ」でエビデンスに基づいた支援
〜取材先◎静岡県袋井市子ども支援室〜
親の会・JDDネットニュース (第48回)
気づきからはじまる
緒方 明子
医療との連携 (第48回)
DSM−5における発達障害の分類・診断基準の改訂について
宮本 信也
実践の小箱/臨床学校現場から (第46回)
特別支援学級における教科指導の充実を
菅原 眞弓
〜多様な学び方と自立活動の指導を取り入れた授業づくり〜
Newsな視点 (第4回)
第3回アジア太平洋発達障害会議2013
原 仁
あなたの街のサポートセンター! (第4回)
ひょうご発達障害者支援センター
和田 康宏
親から先生への一言〜保護者のホンネ〜 (第4回)
チーム一丸となって…
スマイルツリーママ
なぜできないの?!
おたおた
どうぞ一緒に育ててください
PDDママ歴14年
高い高い“世間”の壁
UDA
特別支援教育の視点で授業改善・学校改革 (第4回)
だれでもできる特別支援教育で教師が変わる・子どもが変わる・学校が変わる
京極 澄子
在籍クラスの授業にいきる!読み書き支援のとっておきアイテム (第4回)
書くことが苦手な子どもへの支援
杉本 陽子
〜その子にとっての「できる」を実感し、安心して授業に参加できる手立てを探す〜
認知の強みをいかす!算数支援 (第4回)
算数のつまずきを引き起こす様々な特性への援助介入
名越 斉子
一度は手にしたい本
『まゆみのマーチ』(重松清著)/『教材に「しかけ」をつくる国語授業10の方法 文学アイデア50』(桂聖編著・授業のユニバーサルデザイン研究会沖縄支部著)
廣瀬 由美子
編集後記
緒方 明子

特集について 指導に活きる!花マル「個別の指導計画」づくり

明治学院大学教授/緒方 明子


時々,学校で作成される個別の指導計画について保護者の方から次のような不満の声を聞くことがあります…「6月になっても個別の指導計画ができていない。1学期はもうすぐ終わってしまうのに。今,どのような指導が行われているのか不安になる。」あるいは,通級による指導を受けているお子さんの保護者の方は「指導した内容と子どもの様子を指導の度に毎回長々と書いてくれなくてもよい。それよりも,どのような指導目標が設定されているのか,その目標を達成するためにどのような指導が行われているのか,そしてどのくらい目標に近づいたのかを知りたい。」

学校や療育機関で行われる指導に対する保護者の方々の期待が感じられます。期待しているからこその不満なのです。このような期待に応えるためにも,そして,自らの指導力を高めるためにも,しっかりとした個別の指導計画を作成したいものです。

言うまでもなく,個別の指導計画は鍵の付いた戸棚に一年間保管しておく書類ではありません。子どもの実態把握に基づいた指導目標を設定し,指導方法・内容を工夫し,結果を評価し,さらに次の指導へとつなげるための道具です。指導のPDCA(Plan−Do−Check−Action)サイクルを記載し,記録していくものです。使いやすい書式を工夫したり,成長の記録がわかりやすいように経過を記載する部分を広くしたり,使い手がどんどん洗練させていくこともできるものです。日々の指導に活用できるような,使い勝手の良い個別の指導計画を作成するためのアイデアを紹介したいと思います。

2012年に文部科学省が実施した「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」を見てみると,学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた6.5%の児童生徒のうち,個別の指導計画が作成されているのはそのうち9.9%に過ぎず,85.6%の児童生徒には個別の指導計画は作成されていないことがわかります。すなわち,多くの学校では,支援が必要である児童生徒に気づいてはいますが,具体的で継続的な支援は実施されていないということが示されているのです。特別支援教育の蓄積がまだまだ十分に活用されていないのです。校内の全ての教師が使いやすく,作りやすく,指導の成果がわかる「個別の指導計画」を手にすることによって,このようなもったいない実態を打ち破ることができるはずです。

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