算数教科書教え方教室 2014年3月号
日本一の学力を支える“家庭学習エキス”

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算数教科書教え方教室 2014年3月号日本一の学力を支える“家庭学習エキス”

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ジャンル:
算数・数学
刊行:
2014年2月6日
対象:
小学校
仕様:
B5判 96頁
状態:
絶版
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目次

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特集 日本一の学力を支える“家庭学習エキス”
〈巻頭特集論文〉学テ日本一秋田に学ぶ算数教育の課題
秋田に学ぶことは,かつての日本の教育の底力を学ぶこと
木村 重夫
【緊急調査&検証】秋田はなぜ学力日本一なのか
秋田の当たり前は他県の当たり前ではなかった
間嶋 祐樹
日本一の学力を支える秋田の「授業」
習熟の時間を確実にとることで子どもの力を伸ばす
橋 大輔
日本一の学力を支える秋田の「家庭学習」
家庭学習の量と内容,そして実際
小畑 大樹
家庭学習の土台作りは1年生が肝心
丹 美和子
北陸の教師発・こうして学力を伸ばした
教科書を使ってきちんと授業をする教師の姿勢と,宿題を真面目にする風土がある
上木 信弘
算数教科書を積極的に使うこと
石坂 陽
ミニ特集 定着させたい“算数用語・記号”チェックのコツ
[1年]お金とそろばんでイメージさせる
楢原 八恵美
[2年]チェックは視覚的に!
井上 和子
[3年]楽しい!簡単!唱えて覚えて定着!
具志 睦
[4年]「垂直」「平行」は作図もできないといけない
戸井 和彦
[5年]通分,約分ができない理由をなくし,定着を図る
北村 聖子
[6年]用語・記号は基本となる型を教え,楽しく習熟させる
小峯 学
表紙のイラスト (第36回)
問題:長方形ABCDで、頂点BとDがちょうど重なるように折りました。青色●印の角の大きさを求めましょう。
木村 重夫
グラビア
高段者直伝! 算数は学力の主戦場である
林 健広
イラスト競演!向山型算数ハイライトシーン (第12回)
「先生、こんなわかりやすいもの、なんで今まで教えてくれんかったん?」
辻野 裕美
びっくりドッキリ!当世教育事情 (第12回)
教師の指導に「子どものときに習った方法と違う」と口に出す保護者
夏目 雅子
巻頭論文 算数授業へのこだわり
人との出会いが自分を成長させる
向山 洋一
教科書3割増に対応する学年別教科書の教え方 (第23回)
1年「ずをつかってかんがえよう」
山ア 悠
1年「ずをつかってかんがえよう〜おおいほうすくないほう」
越智 鈴穂
2年「たし算とひき算」
西尾 英津子
2年「はこの形」
福地 健太郎
3年「間の数に目をつけて」
河野 健一
3年「そろばん」
武藤 慶治
4年「直方体と立方体(定義・展開図)」
河野 和正
4年「直方体と立方体(面や辺の垂直・平行,見取り図)」
野ア 隆
5年「分数のかけ算とわり算」
光村 拓也
5年「角柱と円柱」
吉谷 亮
6年「『算数卒業旅行』(ミステリーコース)」
上農 良廣
6年「『算数卒業旅行』(国際コース)」
井上 武
初心者のための基本技レベルアップ講座 (第12回)
算数は「暗記科目」という主張を広めていこう
戸村 隆之
「論文審査」突破力をつける (第12回)
「バックボーンとしての論理」をしっかりさせるために,「論文審査」への応募はまたとない修業だ
横崎 邦子
算数教科書教材に挑戦/論文審査 (第172回)
向山は位置・座標の授業をいつから考えていたか
向山 洋一
向山型算数実力急増講座 (第174回)
世界に通用する向山型算数の教え方
木村 重夫
〜パッと見てわかる図や計算〜
向山型算数WEBサロン (第168回)
向山型算数で学ぶ子どもたちは意欲的に家庭学習にも取り組む
赤石 賢司
甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第60回)
算数の「授業デザイン」の提案 提案には自己評価ができることが必要である
甲本 卓司
難単元は,既習スキルの集合体である
河田 孝文
中・高・塾教師の告発状!学力不足がもたらす悲惨な実態 (第24回)
プライドを傷つけない「わかる」「できる」授業
黒光 美香
「学び合い」の実態
白井 邦智
発達障害への林ドクター教育コーチ!教師が切れた発達障害児の言動Q&A (第60回)
お目こぼしに文句を言う子もお目こぼしする
平中 健也林 隆
<子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第48回)
低学年/「10→20→30チャレラン」
中田 優
中学年/「四角形チャレラン」
布村 岳志
高学年/「直方体の体積公式チャレラン」
中田 昭大
あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第48回)
<今月のテーマ>別れの前の楽しい授業 子ども熱中の難問・良問
[低学年]低学年でもできる「ハノイの塔」の授業
福原 正教
[低学年]どの子も1問解くことができる問題
秋山 良介
[中学年]A君を瞬時に変えた「難問」
毛見 隆
[中学年]意外と難しい。四角形はいくつ?
岩田 貴典
[高学年]「難問・良問」でどの子も熱中
岡 孝直
[高学年]メッセージを込めた難問を出題
小室 由希江
「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第60回)
4年生での向山型算数との出会いで,算数ができるようになったA君たち
齋藤 徳三
すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第36回)
教師の説明が短くてすみ,ちょっとしたすきま時間でできる図形問題
山崎 風
プロが解説!教材研究「基本用語」事典 (第12回)
キーワード「形式陶冶」
板倉 弘幸
向山型算数セミナー
向山型文章題指導とロマン
板倉 弘幸
腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
荒れた授業が激変!
飯沼 正樹
写す指導がA君を満点に導いた
木村 亮介
論文ランキング
12月号
木村 重夫
TOSS最新情報
赤石 賢司
読者のページ
絶好のタイミング!新年間計画の特集
木村 重夫
編集後記
木村 重夫赤石 賢司
「子ども算数検定」に挑戦! (第12回)
3月
木村 重夫
算数教科書教材に挑戦/指定教材 (第174回)
向山 洋一

<巻頭論文>算数授業へのこだわり 人との出会いが自分を成長させる

/向山 洋一


 TOSSの冬合宿に安倍総理からのお祝いのメッセージが届いた。

 冬の合宿は,熱海の後楽園ホテルタワー館(10階建て)を貸し切りで開かれる。

 参加者は650名余。全員自費での参加である。沖縄から北海道まで,全都道府県からの参加者がある。TOSS学生サークルの大学生も50名近くが参加している。全体会会場での数々の授業。わずか10分の授業時間に,日本の最先端の内容が込められている。

 とりわけ,靖国神社の授業は,参加者全員の心をつかんだ。靖国神社に,外国の政府機関として,正式に参拝した国はどのくらいあるだろうか? 驚くべき数字だ。隣国の2つの国を除いて,ほとんどの国の政府代表は正式に参拝しているのである。

 靖国にA級戦犯はまつられてない。そもそも第2次世界大戦の「戦犯」とされた人々は,国連の全参加国の決議によって,「戦犯」を解除されているのである。

 もちろん,隣の2つの国も賛成している。

 教師こそが,こうした大切な事実を日本の子どもたちに授業すべきなのである。

 終わった後,分科会が次々と開かれる。参加者のほとんどか密度の濃いレポートを持参しているから,何センチもの厚さのレポートが手元に残る。全国の最先端の情報がそこにはある。

 ヤフー,グーグル,郵便局,出版社,総務省,各企業など50名近くの来客も参加している。ミャンマー,カンボジアからの参加者もいる。沖縄教育特区のテーマもとりあげられた。ヤフーとの協力体制も確認された。

 その後のパーティー,2次会,3次会と,全国の参加者が交流していく。

 自分の存在を感じるのである。

 授業も同じだ。

 授業の中に「自分が存在している」ということこそ,すべてのことに優先して大切なことだ。

 「自分が存在している」という実感こそ,人間として成長していく土台である。

 「自分の存在を疑った」とき,「自分の存在が実感できなかった」とき,人間の心は崩壊を始める。

 暴力,キレル,反抗,拒食,不登校,ありとあらゆる崩壊が顔を出す。

 教室の中で「存在感を実感できない子を見つける」こと,教室の中には「すべての子が存在している活動をつくり出す」こと,「授業の中でも,一人一人の成長を導いてやる」こと,これは,教師の大切な仕事だ。

 教師の仕事は,これしかないと言っても過言ではない。

 個性を伸ばすこと,能力を開花させること,自主的な子を育てること,こうしたことは,もっと後のことだ。

 「自分が存在している」ことを,授業の中で,その他の教育活動の中でつくることこそ,教師の第一の仕事だ。

 算数の問題解決学習の犯罪性はここにある。

 問題解決学習で「存在感のある」子は,気のきいた2,3割の子だ。

 問題解決学習は「できる子」に頼り切った授業だ。

 勉強のできない子は置き去りにされる。「ヒントカード」や「個別学習」の「とりつくろい」でごまかしている学習だ。

 テストで5点,10点をとった子が,1人として80点,90点をとるようになったことはない。

 向山型算数では,これまで5点,10点の子が,80点,90点,100点をとるようになった例が山ほどある。

 子どもと親から感謝の便りもいっぱい届く。

 それは,一人一人の子が存在するような学習システムがあるからだ。

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