向山型算数教え方教室 2010年9月号
算数の成績がグーンと伸びる学習習慣30

V135

«前号へ

次号へ»

向山型算数教え方教室 2010年9月号算数の成績がグーンと伸びる学習習慣30

紙版価格: 964円(税込)

送料無料

電子版価格: 867円(税込)

Off: ¥97-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
算数・数学
刊行:
2010年8月4日
対象:
小学校
仕様:
B5判 94頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 算数の成績がグーンと伸びる学習習慣30
〈巻頭特集論文〉何度も何度も繰り返して学習のクセをつける。つけなくちゃダメだ
/木村 重夫
小学1年/1年生で,学習習慣の基礎を身につけさせる
/中島 詳子
小学2年/手作りうつしまるくんでうっとりノート作り
/岡 惠子
小学3年/大切な原理を決め,その大切さを繰り返し言って聞かせる
/大関 貴之
小学4年/ノートをきちんと書く習慣を育てる
/梅沢 貴史
小学5年/ゆったりノートを使い,補助計算を書くことで確実に力がつく!
/間宮 多恵
小学6年/BEST1は,ノートに丁寧に写すこと!
/阿部 梢
中学校/教えてほめることで定着させる
/西脇 亮
ミニ特集 私の算数授業をガラリと変えた向山洋一“名言集”
向山洋一氏が繰り返し主張する「言葉を削る」は,発達障害をもつ子どもにも対応した方法だった
/井戸 砂織
赤鉛筆の「うすい字」をなぞる
/剣 太郎
平均点90点は自立と大きく関わっている
/中川 貴如
「5点」で目が覚めた―逐一指導を駆逐する
/山田 恵子
発問と指示をセットにする
/鈴木 正和
「かけっこだって水泳だって速い子もいればゆっくりな子もいる。勉強だって同じことです」
/小峯 学
グラビア
授業の原則を具体的な場面で示す
若葉印教師のための向山型算数基礎基本イラスト事典
指2本分の間
/大貝 優希
新卒フレッシュ先生のための向山型算数キーワード
一番いけないことは
/木村 重夫
巻頭論文 算数授業へのこだわり
小学生のときの体験 東工大プログレス講習会のお兄ちゃん
/向山 洋一
学年別9月教材こう授業する
1年・10より大きい数
「習得型」の授業
/柏木 麻理子
「活用型」「探究型」教材と授業
/塩沢 博之
2年・たし算とひき算の筆算
「習得型」の授業
/田口 忠博
「活用型」「探究型」教材と授業
/岩田 貴典
3年・あまりのあるわり算
「習得型」の授業
/白井 朱美
「活用型」「探究型」教材と授業
/鈴木 信也
4年・角の大きさ
「習得型」の授業
/兼田 麻子
「活用型」「探究型」教材と授業
/三浦 一心
5年・合同な図形
「習得型」の授業
/建尾 邦子
「活用型」「探究型」教材と授業
/青木 英明
6年・分数のかけ算とわり算
「習得型」の授業
/山下 理恵
「活用型」「探究型」教材と授業
/小林 仁
中学生を熱中させた「向山型数学」知的な実践&ドラマ (第6回)
2年/三角形と四角形 中学生でもここまで動くんだ
/月安 裕美
中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第126回)
シンプルに,授業を組み立てよ
/井上 好文
向山型算数に挑戦/論文審査 (第130回)
学期に一度くらいは切り口を変えて
/向山 洋一
向山型算数実力急増講座 (第132回)
問題づくりで常識を越えさせ,やんちゃ君の上をいく
/木村 重夫
向山型算数WEBサロン (第126回)
時速・分速・秒速の変換は「単位をそろえる」活動を徹底することで実力が伸びる
/赤石 賢司
甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第18回)
原理にそった表で,単位の換算を簡単にクリアーする方法
/甲本 卓司
算数授業は「できる」を最優先させる―既習に未習を積み重ねる組み立てで―
/河田 孝文
“問題解決学習”隣の教室の実態ルポ
この目で見た問題解決学習の悪循環
/平山 勇輔
問題解決学習という名のエラーラーニング
/島村 雄次郎
発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの子」への対応Q&A (第18回)
自閉症の世界を理解し,合理的に対応する
/平中 健也・林 隆
<子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第6回)
低学年/きょうりゅう対決チャレラン
/富永 美智子
中学年/10倍,100倍チャレラン
/前田 道子
高学年/数字変身チャレラン
/福澤 真太郎
あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第6回)
<今月のテーマ> 授業の腕をあげる「模擬授業」に挑戦
1年/自信をもって子どもの前に立てる授業のパーツをもつことで,授業を安定させる
/前田 道子
2年/安易に指示を出していないか!?
/高橋 久樹
3年/逃げずに続ける!場数を踏む!
/北島 瑠衣
4年/模擬授業をして見える世界を変える
/平山 靖
5年/模擬授業への挑戦が子どもを救う
/阿妻 洋二郎
6年/追試 ノートづくり 検定を意識して
/清水 彰彦
「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第18回)
説明しない授業で,Aちゃんがわかるようになった
/岩本 友子
向山型算数への苦言・提言・辛口応援歌
リズムとテンポは慌てて進むことではない
/舘野 健三
向山型算数セミナー
算数の成績と学習習慣
/板倉 弘幸
腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
百玉そろばんが生んだドラマ
/中野 幸恵
本物の教師修業の始まり
/本田 修
教師が変われば子どもも変わる
/佐藤 泰之
論文ランキング
6月号
/木村 重夫
板書とノートでわかる!私の授業“ピーク・エンドの法則” (第6回)
1問をじっくりでなく,5問をテンポよくやって「面積図」のわかりやすさに気づく
/吉川 誠仁
〜6年/平均〜
読者のページ
反響大きな「図の研究会」
編集後記
/木村 重夫・赤石 賢司
TOSS最新情報
/赤石 賢司
向山型算数に挑戦/指定教材 (第132回)
/向山 洋一

<巻頭論文>算数授業へのこだわり 小学生のときの体験 東工大プログレス講習会のお兄ちゃん

向山 洋一


 今月の挑戦問題には,私,個人の強烈な体験がある。

 私の家は旗の台にある。東工大のある大岡山まで,電車で5分だ。

 私の家は印刷屋だった。東工大のプログレス講習会の模擬試験を,我が家で印刷していた。東工大にトップクラスで入学した学生が10人ほど,我が家に出入りしていた。

 模試の問題は,我が家のこたつで作られた。どの人も優秀だ。勉強のやり方も,1人1人個性的だ。高1で英語だけ,高2で国語だけ,高3で理科だけを勉強してトップで入った人もいる。「私は,国語のほうが好きだ」という人もいる。

 私は,小学校中学年,お兄ちゃんたちのそばにいた。お兄ちゃんが,問題を出してくれた。「父,母,自分,弟の4人家族で食事をする。テーブルのすわり方は,何通りあるか」という問題だ。

 もちろん,わからない。しかし,考えるのが楽しい。毎日,考えていた。印刷屋だから,紙は山ほどある。

 1週間で解いた。お兄ちゃんに言うと,ほめることもせず,次の問題を出した。「1,2,3,4,5」の数字でつくれる5桁の数は何通りあるか?だ。

 3日考えて,テーブルの問題と同じだと思った。「ルール」を発見した。それはそれはうれしく,感動的だった。

 勢い込んで説明する私に,お兄ちゃんは次の問題を出した。「1,2,3,4,5,0,0」で,何通りの数がつくれるか。

 ゼロをトップには置けない。しかし「ルール」があることは予感できた。3日で解いた。

 そして,私は,岩切晴二の初等代数学や初等幾何学の本を購入して,自分で読み始めた。

 幾何はわかった。小学校6年生のときには,中学3年までの問題は解けたと思う。

 ちなみに私は,中学校のときの定期試験,模擬試験の「数学」は,すべて100点である。

 授業中,教科書も開いていなかった(なまいきな中学生だった)。

 代数は,手がつけられなかった。

 苦しみぬいた末に,「基本」にもどった。

(a+b)(a−b)=a2−b2


 この問題を,普通の「かけ算」として,次のように立式した。


 a+b

×a−b


 a+b

×a+b



 この計算を自分で考えやってみて,初めて,因数分解がわかった。

 これがわかれば,次は簡単だった。

 数学には,このような面白さがある。1年に一度は,体験させたいものだと思う。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ