- 特集 算数の成績がグーンと伸びる学習習慣30
 - 〈巻頭特集論文〉何度も何度も繰り返して学習のクセをつける。つけなくちゃダメだ
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 - 小学1年/1年生で,学習習慣の基礎を身につけさせる
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 - 小学2年/手作りうつしまるくんでうっとりノート作り
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 - 小学3年/大切な原理を決め,その大切さを繰り返し言って聞かせる
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 - 小学4年/ノートをきちんと書く習慣を育てる
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 - 小学5年/ゆったりノートを使い,補助計算を書くことで確実に力がつく!
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 - 小学6年/BEST1は,ノートに丁寧に写すこと!
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 - 中学校/教えてほめることで定着させる
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- ミニ特集 私の算数授業をガラリと変えた向山洋一“名言集”
 - 向山洋一氏が繰り返し主張する「言葉を削る」は,発達障害をもつ子どもにも対応した方法だった
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 - 赤鉛筆の「うすい字」をなぞる
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 - 平均点90点は自立と大きく関わっている
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 - 「5点」で目が覚めた―逐一指導を駆逐する
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 - 発問と指示をセットにする
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 - 「かけっこだって水泳だって速い子もいればゆっくりな子もいる。勉強だって同じことです」
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- グラビア
 - 授業の原則を具体的な場面で示す
 
- 若葉印教師のための向山型算数基礎基本イラスト事典
 - 指2本分の間
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- 新卒フレッシュ先生のための向山型算数キーワード
 - 一番いけないことは
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
 - 小学生のときの体験 東工大プログレス講習会のお兄ちゃん
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- 学年別9月教材こう授業する
 - 1年・10より大きい数
 - 「習得型」の授業
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 - 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 2年・たし算とひき算の筆算
 - 「習得型」の授業
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 - 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 3年・あまりのあるわり算
 - 「習得型」の授業
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 - 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 4年・角の大きさ
 - 「習得型」の授業
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 - 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 5年・合同な図形
 - 「習得型」の授業
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 - 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 6年・分数のかけ算とわり算
 - 「習得型」の授業
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 - 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 中学生を熱中させた「向山型数学」知的な実践&ドラマ (第6回)
 - 2年/三角形と四角形 中学生でもここまで動くんだ
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- 中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第126回)
 - シンプルに,授業を組み立てよ
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第130回)
 - 学期に一度くらいは切り口を変えて
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- 向山型算数実力急増講座 (第132回)
 - 問題づくりで常識を越えさせ,やんちゃ君の上をいく
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- 向山型算数WEBサロン (第126回)
 - 時速・分速・秒速の変換は「単位をそろえる」活動を徹底することで実力が伸びる
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- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第18回)
 - 原理にそった表で,単位の換算を簡単にクリアーする方法
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 - 算数授業は「できる」を最優先させる―既習に未習を積み重ねる組み立てで―
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- “問題解決学習”隣の教室の実態ルポ
 - この目で見た問題解決学習の悪循環
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 - 問題解決学習という名のエラーラーニング
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの子」への対応Q&A (第18回)
 - 自閉症の世界を理解し,合理的に対応する
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第6回)
 - 低学年/きょうりゅう対決チャレラン
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 - 中学年/10倍,100倍チャレラン
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 - 高学年/数字変身チャレラン
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第6回)
 - <今月のテーマ> 授業の腕をあげる「模擬授業」に挑戦
 - 1年/自信をもって子どもの前に立てる授業のパーツをもつことで,授業を安定させる
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 - 2年/安易に指示を出していないか!?
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 - 3年/逃げずに続ける!場数を踏む!
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 - 4年/模擬授業をして見える世界を変える
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 - 5年/模擬授業への挑戦が子どもを救う
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 - 6年/追試 ノートづくり 検定を意識して
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第18回)
 - 説明しない授業で,Aちゃんがわかるようになった
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- 向山型算数への苦言・提言・辛口応援歌
 - リズムとテンポは慌てて進むことではない
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
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 - 6月号
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- 板書とノートでわかる!私の授業“ピーク・エンドの法則” (第6回)
 - 1問をじっくりでなく,5問をテンポよくやって「面積図」のわかりやすさに気づく
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 小学生のときの体験 東工大プログレス講習会のお兄ちゃん
向山 洋一
今月の挑戦問題には,私,個人の強烈な体験がある。
私の家は旗の台にある。東工大のある大岡山まで,電車で5分だ。
私の家は印刷屋だった。東工大のプログレス講習会の模擬試験を,我が家で印刷していた。東工大にトップクラスで入学した学生が10人ほど,我が家に出入りしていた。
模試の問題は,我が家のこたつで作られた。どの人も優秀だ。勉強のやり方も,1人1人個性的だ。高1で英語だけ,高2で国語だけ,高3で理科だけを勉強してトップで入った人もいる。「私は,国語のほうが好きだ」という人もいる。
私は,小学校中学年,お兄ちゃんたちのそばにいた。お兄ちゃんが,問題を出してくれた。「父,母,自分,弟の4人家族で食事をする。テーブルのすわり方は,何通りあるか」という問題だ。
もちろん,わからない。しかし,考えるのが楽しい。毎日,考えていた。印刷屋だから,紙は山ほどある。
1週間で解いた。お兄ちゃんに言うと,ほめることもせず,次の問題を出した。「1,2,3,4,5」の数字でつくれる5桁の数は何通りあるか?だ。
3日考えて,テーブルの問題と同じだと思った。「ルール」を発見した。それはそれはうれしく,感動的だった。
勢い込んで説明する私に,お兄ちゃんは次の問題を出した。「1,2,3,4,5,0,0」で,何通りの数がつくれるか。
ゼロをトップには置けない。しかし「ルール」があることは予感できた。3日で解いた。
そして,私は,岩切晴二の初等代数学や初等幾何学の本を購入して,自分で読み始めた。
幾何はわかった。小学校6年生のときには,中学3年までの問題は解けたと思う。
ちなみに私は,中学校のときの定期試験,模擬試験の「数学」は,すべて100点である。
授業中,教科書も開いていなかった(なまいきな中学生だった)。
代数は,手がつけられなかった。
苦しみぬいた末に,「基本」にもどった。
(a+b)(a−b)=a2−b2
この問題を,普通の「かけ算」として,次のように立式した。
a+b
×a−b
a+b
×a+b
この計算を自分で考えやってみて,初めて,因数分解がわかった。
これがわかれば,次は簡単だった。
数学には,このような面白さがある。1年に一度は,体験させたいものだと思う。
- 
明治図書
 
















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