- 特集 向山型ノート・ここまで差が出る算数の実力
- 〈巻頭特集論文〉「見えないものを見えるようにする」向山型ノート指導の特徴
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- 子どもの実態に応じた「シンプルな基本型」を常に追い求める
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- 「なぞる」から始まる向山型ノート指導
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- ノートを起点とした学級のネットワーク化
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- 個別評価が子どものノートを変える
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- 向山型ノート指導は,子どもに学力をつけ,教え子にも保護者にも感謝される指導だ!
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- ノート指導をし続ける。能力が溢れてくる
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- 6つの指導をしていくことと,毎時間子どものノートを見ることが大切である
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- ミニ特集 信頼を失う“子どもへの対応”NG集
- 「エー」というがっかりの声にショック
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- 大人の対応ができなければ痛い目を見る
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- 指示を徹底しなければ,信頼はすぐになくなっていく
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- ×にはフォローを。遊び心で学習規律
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- 努力は報いなければダメ
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- かけ算九九を覚えていない子への対応
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- グラビア
- 本当の向山型の原則を体感する
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- 若葉印教師のための向山型算数基礎基本イラスト事典
- 指示がなくとも「日付・ページ」を書く
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- 新卒フレッシュ先生のための向山型算数キーワード
- 往復運動
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 向山の介入授業でわかったこと
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- 学年別6月教材こう授業する
- 1年・あわせていくつ ふえるといくつ
- 「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 2年・長さ
- 「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 3年・水のかさ
- 「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 4年・小数
- はしたの大きさの表し方「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 5年・小数のわり算
- 「習得型」の授業
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- アレンジ問題で活用力をつける「活用型」「探究型」教材と授業
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- 6年・単位量あたりの大きさ
- 「習得型」の授業
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- 「活用型」「探究型」教材と授業
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- 中学生を熱中させた「向山型数学」知的な実践&ドラマ (第3回)
- 1年/正負の数 百玉そろばんで授業モードにはいる!
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- 中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第123回)
- すぐれた先行実践を,そのまま「追試」せよ
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第127回)
- シンプルが美しいこと
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- 向山型算数実力急増講座 (第129回)
- 向山型算数の基本原理は驚くほどシンプルだ
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- 〜ポイントは作業指示にある〜
- 向山型算数WEBサロン (第123回)
- 教科書の例示で学ぶ・練習問題で活用する・先生問題で習熟する
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- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第15回)
- 赤鉛筆を効果的に使う
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- 算数ができるようになるための条件@
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- “問題解決学習”隣の教室の実態ルポ
- 問題解決学習の3つの特徴
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- わからなくて当たり前
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの子」への対応Q&A (第15回)
- 不適切な指導が子どもやその家族を破壊する@
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- 〜読み書き障害の支援〜
- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第3回)
- 低学年/「1→2→3チャレラン」
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- 中学年/「四捨五入チャレラン」
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- 高学年/「毛虫チャレラン小数版」
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第3回)
- <今月のテーマ>保護者から信頼される教師VS苦情が出る教師
- 1年/王道(授業)と裏技(家庭学習)
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- 2年/不安を逆手に取る! 情報発信術
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- 3年/保護者に対しても趣意説明をすることで教師としての信頼を勝ち取る
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- 4年/すべては自分の責任であると自覚する
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- 5年/授業時間を守り,統率者であることを意識せよ
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- 6年/口先だけではなく,具体策を示せ
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第15回)
- 百玉が頭に浮かんでくる
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- 向山型算数への苦言・提言・辛口応援歌
- なんでも度が過ぎるのはよくないものだ
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
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- 向山型算数は教師も児童も笑顔にする!
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- 「先生できた!」は,算数好きへの一歩
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- 板書とノートでわかる!私の授業“ピーク・エンドの法則” (第3回)
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- 〜4年/計算の仕方〜
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 向山の介入授業でわかったこと
向山 洋一
向山型算数のセミナーに参加した。参加者二百数十名。「向山型」の「授業」を熱心にしているのだが,「違う」のだ。
「国語のセミナー」では,「みんなは語りのつもりだろうが説教になっている」と話した。
教師の話には,「説明」と「描写」がある。つまり「説教」と「語り」である。教師の話の99パーセントは,説教型である。
語りとは「寅さんの話し方」「落語家の話し方」を思えばいい。修業しないとできるようにならない。したがって,ほとんどの教師は「語り」ができない。本人は「語り」のつもりだが,「説教」になっている。
プロの教師は,「語り」ができなくてはならない。また,議員に2分で,企画の要点を話せなくてはならない。できる人はほんの少しだ。
さて,向山型の算数の授業だが,「違う」というところが多かったので,介入して,私が授業をしてみた。「説教」と「描写」の区別ができない人には,「向山型の上級レベル」はむずかしいのである。
参加した人の感想である。
●河野先生の感想
■たくさんの向山先生の授業を受けることができた。
2年「大きな数」の授業は,後半部分が特に勉強になった。
「定義を逆から聞く」というのは知っているが,あの場面でそれを行うとは思わなかった。
しかも,全体を巻き込む方法で。
6年「量の単位」は,昨年度,自分も授業をし,苦労したところだ。
イメージ化は自分もやっていた。
だが,それを貫いていなかった。
イメージ化させるということもしていなかった。
しかし,一番はなんといっても,向山先生の表情だ。
最前列にいたこともあり,じーっと見ることができた。
この表情をされたら,「算数,楽しい」と思えるだろう。■
3つのことを言っている。
第一は,定義を逆から聞くこと。
第二は,p2,m2,a,haなどの広さのイメージ化のこと。
第三は,授業するときの表情だ。
●和田先生の感想
■計算スキルとノートスキルの使い方にも介入された。計算スキルにいたっては,和田は今までユースウェアどおりにやってきたつもりだった。しかし,時間の関係上,2問コースの子にはその先を進めてもいいと思っていた。10問コースに取り組んだ子が,得をするシステム(得をするという言葉でいいのか,わからないけど)で進める。2問で損をしたと思わせる。今年度はそれで進める。
戸村先生の講座での,向山先生が教えられた順序,これもわかっていたつもりで,できていなかった。■
わかっているつもりのスキルの使い方が,わかっていなかったということだ。この感想は多かった。
●平山先生の感想
■向山先生の代案は,教科書通りの授業を展開した。
しかし,教科書通りだけれど,全然教科書通りではない。
子どもへの対応,組み立て,重要ポイントへの詰め,そして子ども同士の学び合いの場の設定の仕方。
その全ては教科書から立体的に浮かび上がっていくようであった。
教科書通りだが,向山先生の授業はもっと立体的で多角的だと感じた。
教科書を平面でしかとらえられないのはだめだと,今回しみじみ感じた。
しかし,私は向山先生の授業を受けて,やっと向山型算数の奥行きというか,組み立ての立体感を体感することができた。■
そう,多角的で立体的で,あたたかいんだ。
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- 明治図書