- 特集 計算で子どもが混乱しない“補助計算”のさせ方
- 〈巻頭特集論文〉教師が信念を持って「補助計算」を教える。教師の揺らぎが混乱の元だ
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり チャンクを育てる
向山 洋一
東邦医大准教授の根本ドクターが,「うつしまるくん」を見て,感動していた。
百玉そろばんの10の合成の指導を聞いて,感心していた。
「1文字1文字」写すのではなく,「ことば」「まとまり」として操作する指導だからである。
「そうですかあ〜。チャンクをこのようにきたえているのですね」
根本ドクターは何度も言っていた。
「うつしまるくん」は,「ことばのまとまり」に横線が入っている。「ここまでのまとまり」を「覚えて」写すようにしましょう,というわけである。
山口の山田恵子先生が発言していた。
■まとまりという概念
TOSSランド向山先生今月の一言を拝見した。なるほど! 納得! のお話であった。
「まとまりという概念」について3つの例を示された。
1.うつしまるくん
1文字1文字ではなくて,言葉のまとまりとして,写すこと。
2.百玉そろばん
数を数えるのでも,1つずつではなくて,まとまりとして数えること
3.鳥という漢字
1文字1文字ではなくて,言葉のまとまりとして写すことができるようになると飛躍的に視写の力が伸びること,具体物を数えるときにも,5つのものを見てパッと「5」とわかると,3+2=5などの計算も,念頭で計算することができるようになるなどと経験から感じてはいた。
どちらも「まとまり」で捉えることができるようになったのだ。
これまで,言葉は言葉,数は数と全く別物に考えていた。
「まとまり」で括ることができるとは!
他にも,「まとまり」に当てはまることと言えば……。
1 ひらがなの言葉をまとまりで読む。
「さ・か・な」ではなく,「さかな」
2 かたかなの言葉をまとまりで読む。
「コ・ッ・プ」ではなく,「コップ」
3 上位概念を知る。
「こくご,さんすう,せいかつ,おんがく,たいいく,……」などをまとめて「教科」とわかる。
向山先生がおっしゃっていたように,まとまりでわかるようになるまでには時間がかかる。
入学時,国語の教科書の文字を1文字ずつしか読めない子がいる。何度も音読を重ねていくと,耳から覚え,それらの文字を見ながらすらすら読むことができるようになる。■
(向山) 小学校低学年の算数で最も大切なところは何かといえば,「十の合成・分解」と「10で位が上がる」ということだ。
百玉そろばんで,1から10までを動かし,そろばんの両側から,中央に玉を進めるようにして「1と9で10」「2と8で10」という練習が何にもまして大切だ。
毎時間2,3分でもいいからすべきだ。
「ブロック」では,これができない。
ブロックは,最も大切なことができない「教具」なのである。
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- 明治図書