- 特集 直前対策!文科省学力テストBを迎え撃つ35問
- 〈巻頭特集論文〉時間はない。学力テストB問題を迎え撃つ問題を子どもに解かせよう
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- 計算の考え方を式や言葉で表す技能を高める問題
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- 言葉の式を使えれば,問題の構造が見える
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- 大事な情報を落とさずに解こう
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- 普段からの指導がなければ解けない!
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- キーワードを入れて説明させよ
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- 線分図を活用する問題
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- 面積図で力をつける5問
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- ミニ特集 授業を安定させる導入3分間の型と応用
- 型を決め,技を変えながら毎日繰り返す
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- 小数・大きな数のCDから学ぶ
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- 百玉そろばんで導入し,集中したところで教科書に突入する
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- 前学年の学習の確かめを言葉で言わせる
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- 数の概念の習得を助ける百玉そろばん
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- 100%の児童が授業の始まりに何をするのか分かったと答えた導入の型
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- グラビア
- 授業への圧倒的なコメント力
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- 若葉印教師のための向山型算数基礎基本イラスト事典
- 「型」とは何か
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- 向山型算数キーワード
- 原理の組み合わせ
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- TOSS学生として学んだ若者が,新任教師として巣立つ
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- 学年別5月教材こう授業する
- 1年・いくつといくつ
- 例題の「基本型」
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- 「練習問題・スキル」と教材教具
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- 2年・たし算のひっ算
- 例題の「基本型」
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- 「練習問題・スキル」と教材教具
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- 3年・わり算
- 例題の「基本型」
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- 「練習問題・スキル」と教材教具
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- 4年・大きな数
- 例題の「基本型」
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- 「練習問題・スキル」と教材教具
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- 5年・小数のわり算
- 例題の「基本型」
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- 「練習問題・スキル」と教材教具
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- 6年・分数のたし算とひき算
- 例題の「基本型」
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- 「練習問題・スキル」と教材教具
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- 中学難教材こう授業する
- 3年/(x+▲)2=○の形に変形して解く方法
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- 中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第98回)
- ノートを配布するだけでも,授業者の力量が問われる
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第102回)
- 原理をきちんと考えて組み立てる
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- 向山型算数実力急増講座 (第104回)
- 特別支援を要する「おの君・のあみさん」のいる授業
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- 向山型算数WEBサロン (第98回)
- 割合って難しいけど身近にある
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- 向山型算数をDEEPに学ぶ女教師たち
- 仲間の励ましに支えられ授業の腕を磨く
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- “問題解決学習”隣の教室の実態ルポ
- 見栄え優先,必然性がない授業
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- 市全体が問題解決学習推進
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- 〈教室の障害児と向山型算数〉特に気になる『あの子』への向山型アプローチ
- さりげない個人指導
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- もう一つの向山型算数 難問良問1問選択システム (第104回)
- 低学年
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- 中学年
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- 高学年
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- ビギナー専科=向山型算数ココが授業の勘所
- 1年/毎日が積み重ね あせらないことが勘所
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- 2年/言葉だけまねてもダメ! 教師の行為には意味がある
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- 3年/リズムとテンポは,体感して身につける
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- 4年/補助計算と×をつけることで平均点90を越えた
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- 5年/「うっとりするノート」への第一歩!
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- 6年/ノートの工夫で深い教材研究
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- “若葉印”教師が向山型算数でダッシュするとき (第38回)
- 思い切って行動を チャンスは向こうからやってくる
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- 向山型算数への苦言・提言・辛口応援歌
- 校長と研究主任の応援歌
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- 向山型算数セミナー
- 向山型算数と新指導要領
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- 基本を学び,子どもが変わった
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- 2月号
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- 実物ノートと指導のポイント
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- 向山型算数に挑戦/指定教材 (第104回)
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり TOSS学生として学んだ若者が,新任教師として巣立つ
向山 洋一
それにしても,TOSS全国学生セミナーはすごかった。
全国から集まった学生と担当教師は270名で,会場の江戸川文化会館のホールは満員になった。沖縄からも北海道からも,学生がグループで参加しているのである。
3つの県が,大学での活動を報告したが,これが上手だった。もちろん,スマートボードを使いこなしている。河田・甲本両先生がプレゼンをしているようだった。
全国のTOSS学生の先頭を走っている学生サークルは,みおつくし,西風などTOSS最先端のサークルに迫ろうとしている。
その姿を見て,「うちの県でも,私の大学でも」と,多くの学生が奮起していた。
こうしたTOSS学生とTOSSセミナーに参加した大学生が,全国で数百名,新任教師として各地に赴任する。
赴任先の責任者へは,各大学から連絡が行っていると思うが,一人一人に責任者をつけ,少なくても2ヶ月はフォローしてほしいと思う。出すぎないように,しかし大切なことは配慮して……。
県内に一人もTOSS学生がいない時,大学の教育学部まで出かけ,夕暮れの中で一人一人にセミナーのチラシを渡した多くの先生方がいたことを私は知っている。
夜のとばりが張る中で,たった一人でチラシをまいていた先生もいた。
大学の事務所で交渉して,掲示板に貼らせてもらった先生もいた。
空しく,長く感じたあの時間――その心境を私は理解できる。私もかつて,やっていたことだからだ。
教師の魂は,こうした一つ一つの行動の中できたえられる。
教師の魂は「本を読んで」きたえられるのではない。このような行動の中できたえられるのだ。模擬授業も,教材集めも,技量検定も,すべて行動だ。修業とは,行動することなのだ。
サッカーも,野球も,華道も,書道も,歌も,踊りも,修業とは,すべて行動の中にある。
暗い大学の校内で,たった一人でチラシをまいたのは無駄ではなかった。
その中にも,TOSSとの出会いを待っていた人はいたのである。
一つ一つのこうした行動によって,ほぼ全国にTOSS学生サークルが誕生した。
これは,春のTOSSデー1000会場,400公共団体,教育委員会の後援の達成と並ぶ快挙である。
1000の会場には,それぞれ責任者がいて,準備をした何人もの人がいる。講座を担当する人も何人もいる。参加する4万名の教師の役に立つように準備した日々も,練習したことも,それが「教師修業」であったのである。
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- 明治図書