『授業力＆学級経営力 2025年11月号 通常学級でできる，使える　特別支援のアイデア，アイテム１４０』の詳細情報

　以前、「数名の支援を要する子がいますが、とてもいいクラスですよ。見に来ませんか？」と授業参観にお誘いいただいたことがありました。授業中、多くの時間を机に突っ伏している子、Ｔ2の先生が横に張り付いてフォローしている子などがいました。ただ、そのような子どもたちも、活動的な場面やみんなで歌を歌う場面など、生き生きとしている姿も見られました。担任の先生・Ｔ2先生の適切な支援や、前向きになるような言葉かけ、飽きさせない授業の展開などが、支援を必要とする児童生徒にも届いているように感じた出来事でした。また、昨今はすべての子どもたちにとってわかりやすい授業や環境といった、ユニバーサルデザインの考え方も定着してきたと感じます。視覚化や焦点化などを意識されている先生方も多いのではないでしょうか。

　しかしながら一方で、どのような方法が子どもたちの成長を支えたり、支援したりするために有効なのかわからないという声もまだ根強くあります。多忙な中で、日々の授業準備等に精一杯ということもあると思います。

　そこで、今回の特集では、通常の学級でできる、特別な支援のアイデアやアイテムを、幅広く・たくさんご紹介いただきました。1つでも、困っている子どもたちに届いてほしいと願っています。

　　　／茅野　現