- 特集 自立した学習者を育む令和の「学び方」大全
- 特集扉
- 自立した学習者になるために必要な「教科の学び方」とは何か
- 国語
- /
- /
- 算数
- /
- /
- 社会
- /
- /
- 英語
- /
- “思考力”と“試行力”の2軸で考える「学び方」
- /
- 【キーワード解説】自立した学習者の「学び方」大全
- PDCA×PPPサイクル
- 子どもが自ら学習を計画、実行、調整する
- /
- 自己調整方略
- スモールステップで、自らの学びをコントロールする
- /
- 探究のプロセス
- “循環的な学び”を取り入れ、子ども主体でサイクルを回す
- /
- 目標設定・目標運用
- 立てて終わりではなく、成し遂げる経験を積む
- /
- 自己選択・自己決定
- 自ら選ぶ、決めることで学びに責任をもつ
- /
- 「問い」づくり
- 追究する価値のある問いを、子どもが自らつくる
- /
- インプットとアウトプットの往還
- 協働的な学びを通して知識・技能を活用し、高める
- /
- 対話
- 他者とのやりとりを通して学びのピントを合わせる
- /
- 発表・プレゼン
- フォロワーの学びの質を高める
- /
- ファシリテート
- 子どもたち自身で意見をつなげる
- /
- 話し合い言葉
- “話型”とは違う、生きた言葉を学びに生かす
- /
- 振り返り
- “感想”を超える、自らの学びに意味のあるリフレクションを行う
- /
- 自己評価・相互評価
- 学びの跡を俯瞰し、次の学びに生かす
- /
- メタ認知
- 段階に応じて、自らの学びをモニターする
- /
- 思考ツール
- “考え”を可視化し、より深く課題を追究する
- /
- 共同編集
- ICTで共有し、みんなでつくり上げる
- /
- 動画撮影・共有
- デジタルでしかできない学びを形にし、シェアする
- /
- 知識の体系化
- 「重要な疑問」に気づけるよう知識を蓄積する
- /
- 学習の複線化
- 自己選択と自己決定を繰り返しながら、問題解決能力を身につける
- /
- 個別学習
- 「見方・考え方」を働かせて自ら学びを進める
- /
- 自立型往還学習
- 自由進度学習の課題を越えて、子どもが「つくり手」になる
- /
- サークル対話
- 学びの成果や悩みを子どもたち自身が伝え合う
- /
- 学習指導要領改訂へ―これからの教育はどう変わるのか (第5回)
- 生成AIとその活用2 利活用の基本方針と今後の展望
- /
- 子ども・保護者と信頼でつながる12か月の学級通信ネタ (第5回)
- 小学校8月/「テスト実況」で様子をリアルに伝えよう
- /
- 中学校8月/2学期開始 SAを目指そう
- /
- ミドルリーダー発!「働き方改革」のマインドセット&実践事例 (第5回)
- 探してたものはこんなシンプルなものだったんだ
- /
- ChatGPTで変える教師の仕事 (第5回)
- 言語モデルの違いを理解して,使い分けよう!
- /
- 「知りませんでした」ではすまされない!?Q&Aで学ぶ学校著作権 (第5回)
- 子どもの作文を読み上げていいか(著作者人格権 その1)
- /
- 子どもの自立につながる学級サポートアイテム (第5回)
- ふり返り・挑戦・再スタート
- /
- 〜夏休み前後をつなぐ工夫〜
- [フルカラー版]ふり返り・挑戦・再スタート
- /
- 〜夏休み前後をつなぐ工夫〜
- 「スゴ論」 おもしろすぎて1分で読める海外のスゴい論文 (第5回)
- 生徒のメンタルヘルスに大切な「自分を知る力」(Self-Awareness)
- /
- 学校の中の“まちがえない”合理的配慮 (第5回)
- 教室でできる,“小さいけれども,大きな調整”とは?
- /
- 坂本良晶×EDUBASE CHALLENGE デジタルを生かす授業×アナログを生かす授業 (第5回)
- ここから始まる!学校DXの“キセキ”
- /
- 〜校務DX 教職員〜
- 第55回「博報賞」受賞(日本文化・ふるさと共創教育領域)
- 福井県 勝山市立成器西(せいきにし)小学校
- /
- 〜学校と地域でつなぐ左義長まつり〜
- 博報賞について
- 編集後記
- /
編集後記
自由進度学習や個別学習など、個への最適化を志向する学習(授業)方法が注目を集める一方、「自由進度学習をやると学力差が広がる」といった声もまたよく聞かれるようになってきました。個々のケースには様々な要因が考えられ、一概には言えないところもありますが、一般論として、教師が丁寧に扱っていたことをノーケアで一律に子どもに投げてしまったりすれば、そういった問題が起こるのは当然と言えます。
だからといって、すべての面で教師が手取り足取り子どもを導くような授業(学習)がよいのかというと、やはりそうではないと思います。これは、一社会人として個人的にもかなり強く実感するところで、仕事の領域において、人から一方的に教えられて身につくことはごく限られていて、安定したパフォーマンスを発揮し続けるには「自学力」がほぼすべてといってよいくらい重要であり、AIの著しい発展など時代状況を考えれば、今後ますますそれは重要になっていくと思われます。
ここまでの話を要約すると、「『指導』してきたことを子どもに移譲してみるというチャレンジはよいとして、それならそれで、相応の『学習』するための術、つまり『学び方』をしっかり身につけさせなければならないのではないか」ということです。このように書くと、至極当たり前のようですが、この「学び方」という言葉の指すところが非常に曖昧かつ多岐に渡っていて、ある種マジックワード化しているようにさえ感じられます。そういった問題意識を踏まえ、今号では、(すべてを網羅、俯瞰することは不可能ではあるものの)学習サイクル的なことから思考法や学習法に至るまで、個別の方法に踏み込んで、「自立した学習者になるために子どもが身につけるべき『学び方』とはどんなものなのか」ということを検証していただきました。
/矢口 郁雄
2学期以降、使っていきます。
コメント一覧へ