実践国語研究 2026年1月号
どの子も「書ける題材」Best Selection

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実践国語研究 2026年12・1月号どの子も「書ける題材」Best Selection

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ジャンル:
国語
刊行:
2025年11月6日
対象:
小・中
仕様:
B5判 74頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年11月20日
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目次

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特集 どの子も「書ける題材」Best Selection
子どもの「書きたい!」「書ける!」のつくりかた
「書く体力」で子どもを変える
俵原 正仁
書く意欲を生む学びのポイント
鈴木 真樹
日常を「書く素材」に変える技術
猪狩 はな
どの子も「書ける題材」Best Selection
手紙
小学1年/「手紙」に出会わせる 関連教材:サラダでげんき(東京書籍)
吉田 温子
小学3・4年/「1、2年生」に向けた読書郵便
松村 優子
日記
小学1年/書くことに少しずつ慣れさせる 関連教材:こんなことしたよ/えにっきをかこう(東京書籍)
吉田 温子
小学4年/○○になりきって書く!なりきり日記 関連教材:なりきって書こう(光村図書)
猪狩 はな
意見文
小学3年/「クラスがもっと仲良くなる」ためには? 関連教材:クラスの思い出作りのために(東京書籍)
武田 純弥
小学5年/事実と感想、意見とを区別して書くために 関連教材:自然環境を守るために(光村図書)
近藤 雄介
中学2年/マイクロディベートによる理由・根拠・反論想定の枠組みづくり 関連教材:適切な根拠を選んで書こう(光村図書)
後藤 和彦
推薦・紹介文
小学1年/私の最強メニューはこれだ!K(給食)ー1グランプリ 関連教材:こんなことがあったよ(光村図書)
長谷川 仁
紹介文
小学3年/みんなでつくる、わたしたちの町の紹介文 関連教材:わたしの町のよいところ(光村図書)
小西 敦司
小学6年/ALTに「日本文化のよさ」を紹介する文章 関連教材:発見,日本文化のみりょく(光村図書)
松村 優子
報告文
小学3年/「二年生」に向けた道具のひみつレポート 関連教材:道具のひみつをつたえよう(東京書籍)
武田 純弥
報告・提案文
小学6年/情報と情報をつなげて伝えるために 関連教材:デジタル機器と私たち(光村図書)
近藤 雄介
報告文
中学1年/安心して!私たちの中学校生活、教えます! 関連教材:報告文を整える(教育出版)
矢崎 寛子
説明・解説文
小学5年/知って納得「日本ご当地キャラクター」 関連教材:地域のみりょくを伝えよう(東京書籍)
田中 尚弥
中学1年/同じカードの人を見つけまSHOW 関連教材:情報を整理して説明しよう(光村図書)
平山 雅一
物語の創作
小学1年/みんなのためにへんしん!ヒーローストーリー 関連教材:どんなおはなしができるかな(光村図書)
長谷川 仁
小学5年/タイムスリップ!昔話キャラと現代生活 関連教材:もう一つの物語(光村図書)
猪狩 はな
中学2年/あなただけの物語を創り出そう 関連教材:描写を工夫して書こう(光村図書)
矢崎 寛子
詩の創作
小学3・4年/もっともっと「詩り会おう!」
田中 尚弥
中学1年/校地内を歩き回って詩を書こう 関連教材:詩の創作教室(光村図書)
平山 雅一
短歌・俳句の創作
小学5年/五感と安心できる環境で始める短歌づくり 関連教材:心の動きを短歌で表そう(東京書籍)
小西 敦司
中学2年/五音七音カードでスリリングな創作体験 関連教材:短歌に親しむ(光村図書)
後藤 和彦
新しい国語実践研究会 特別座談会
“国語を教える”ってなんだろう?―中堅の気づき×若手の悩み
中野 裕己橋 達哉五百川 眞実竹内 史菜
答えられそうで答えられない国語科のギモン (第5回)
詩の「鑑賞」と「読解」の違いって?
三浦 剛
授業くらべ―“ちがい”で深める国語授業づくり (第5回)
「どちらの方が気に入った?」 感覚から論理へ
中野 裕己
〜[教材]「やまなし」(光村図書/6年)〜
「クラムボン」,「イサド」,造語の効果は…?
橋 達哉
〜[教材]「やまなし」(光村図書/6年)〜
一緒にやってみよう!はじめての教材研究&授業リフレクション (第5回)
最後の活動に向かって布石を打とう
福井 祐希
〜「あなのやくわり」〜
自由進度で取り組む漢字学習 (第5回)
漢字抜き打ち50問テストの存在を視野に入れよう
難波 駿
どの子もつまずかせない授業のユニバーサルデザイン (第5回)
国語の授業づくりのポイント【文学的作品の授業づくり】
上條 大志
そのまま使える!国語授業ネタ事典 (第5回)
国語教師のためのICT活用のネタ@
谷中 優樹
編集後記
大江 文武
今月取り上げた教材
12/1月号

編集後記

 「書くこと」の指導を考えるうえでやはり外すことができないのは、書けない子どもたちへどうアプローチするかという視点です。「書けない」の背景には、「何を書けばいいかわからない」「書きたいことがない」等、さまざまな状況が考えられます。その中でも今回は、書くための「題材」をどうすれば「書ける題材」へとアップデートすることができるのかというアイデアをご紹介したいと考えました。

 書くことの題材を工夫することの意義について、田中宏幸(2020)は、「授業参観を見に来てください」という案内状を、(自身の保護者宛ではなく)「友達の保護者」に宛てて書くという平野ケ氏の実践を例に挙げて解説しています*。このように、典型的な題材、身近な題材であっても、ほんの一部分を工夫することで、子どもたちの「書く」ことへの向き合い方、学びの質が変わる可能性があります。特集では、各学年で指導するさまざまな文種について、どのような指導上の課題があるのか、どうすれば「書ける題材」へと転換できるのか、書けない子への支援をどう行うのかを解説していただいています。

 また、もう1つ大切にしたいのは「どの子も」という視点です。クラスの中には書くことが得意な子もいれば、苦手な子もいます。経験や知識の差、言語能力の違いもあるでしょう。しかし、そうした多様性の中でもすべての子どもたちが「書けた」と実感できる題材や指導法があるのではないかという期待を込めています。教室にいるすべての子どもたちが「書いてみたい」「表現したい」と思える題材との出会いを、どう創出していくのか。本誌が、その追究の助けとなることを願っています。


   /大江 文武

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      明治図書
    • タイトルにとても興味をもって購入しましたが、とても良かったです。国語科の実践がそのまま英語科の実践でのヒントになるからです。
      2025/11/1240代 研修主任

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