実践国語研究 2015年11月号
読みたい!読書活動の充実を図る授業づくり

O333

«前号へ

次号へ»

実践国語研究 2015年10・11月号読みたい!読書活動の充実を図る授業づくり

紙版価格: 887円(税込)

送料無料

電子版価格: 798円(税込)

Off: ¥89-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
国語
刊行:
2015年9月15日
対象:
小・中
仕様:
B5判 81頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 読みたい!読書活動の充実を図る授業づくり
特集について
提言 読みたい!読書活動の充実を図る授業づくり
国語科における「読育」のすすめ
上谷 順三郎
並行読書で連想する力、批評する力を育てる
宮川 健郎
学校教育全体で推進する読書活動の充実
西川 さやか
活動あるところ、読書ありき―授業と共に物語を―
高桑 弥須子
これからの社会を生きる子供たちと読書活動の充実
水戸部 修治
小学校・実践授業の展開
低学年/動物の本や図鑑と出合う、クイズ作りの学習―動物の本や図鑑を読んで動物クイズを作ろう―
下脇 陽子
低学年/児童の「大好き」を生かす授業づくり
酒井 希穂
低学年/単元を貫く言語活動、並行読書を取り入れた授業実践
榊 渉
中学年/同一作者の作品を重ねて読む楽しさ見付けた―物語で出会った心に残る人物を紹介します―
八幡 美奈子
中学年/「夢中・対話」を創り出す読書活動―「白いぼうし」『車のいろは空のいろ』シリーズ―
大村 拓也
中学年/「様子を表すことば」に立ち止まって読もう―「ゆうすげ村の小さな旅館」(東書3上)の実践を通して―
村上 博之
高学年/読み比べの観点をもって読み広げる―「大造じいさんとガン」から椋鳩十の世界へ誘う―
黒田 英津子
高学年/主体的・協働的な学びの展開を目指して
秦 健介
高学年/「読書座談会」で、作品の魅力を伝え合おう―第三次を見通し、目的をもって読む―
石原 美保子
中学校・実践授業の展開
1学年/読んでみたいあの日の記事―テキストを生徒が選ぶ試み―
積山 昌典
1学年/読書紹介をする─本の福袋を贈る─
藤間 昌子
2学年/「枕草子」でシナリオづくりと表現活動をしよう!
石村 由里
2学年/宮沢賢治読書会―一人一台タブレット環境で変わる読書活動―
渡辺 光輝
3学年/読書指導を意識した教育実践
山ア 眞一郎
3学年/読書のステップアップの契機―複数の共通教材に生徒の紹介作品を重ねて―
森 顕子
言語活動の充実を図る言語環境の整備 (第16回)
豊かなかかわり合いの中で、考えを広げ深め、生き生きと伝え合う子の育成
藤原 雅二
書評
「単元を貫く言語活動」を位置付けた小学校国語科「伝統的な言語文化」の授業パーフェクトガイド
成田 信子
実践ナビ!言語活動のススメ 教科書授業Wプラン
松木 正子
文部科学省最新国語ニュース (第4回)
教育課程企画特別部会 論点整理(案)
水戸部 修治
先進実践研究校訪問!突撃授業レポート (第10回)
伝統をつなげる
松木 正子
〜赤穂市立城西小学校・「子ども義士物語」の上演を続けて〜
「国語科と他教科の連携」ポイントはここだ! (第22回)
【社会科】非連続型テキストの解釈と作成
M野 清
言葉の力を育む文学の授業 (第4回)
人物像をつかむ学習
成田 信子
〜「ぼくが目になろう」と言うスイミー〜
単元を貫く言語活動を位置付けた授業づくり (第16回)
更なる広がりに向けたQ&AC
水戸部 修治
〜読むのが苦手な子が多くて言語活動がうまくいきません〜
言語力の育成をどうはかるか (第10回)
「言語力」の育成を図るために(続)
大津 由紀雄
新国語科授業改革論―実践国語研究の確立をめざして― (第16回)
国語科の目標を再考する(3)
花田 修一
〜領域目標を明確に設定したい〜
編集後記
花田 修一水戸部 修治成田 信子
今月取り上げた教材
10/11月号

特集 読みたい!読書活動の充実を図る授業づくり

平成26年度の全国学力・学習状況調査・質問紙調査結果によれば,普段全く読書をしない子供たちの割合は,小学6年生で19.2%,中学3年生34%です。

また平成24年度の小学校学習指導要領実施状況調査結果によれば,


・課題解決に向けて主体的に文章を読むこと(目的に応じて文章を要約したり,説明的な文章について必要な箇所を見付けて読んだりすることなど)

・日常の一場面を切り取って描くなど,展開の起伏の少ない物語等において,登場人物相互の関係を物語全体の展開からとらえて読むこと

等に課題があることから,指導上の改善点として「読書に親しむ態度を育成する指導の充実」を挙げ,


・多様な読書経験を通し,様々なものの見方や考え方に触れ,読む能力やその基盤となる思考力や判断力を育むことが重要。そのため,指導のねらいを明確化し,読書活動を国語科の授業に明確に位置付けるとともに,「大好き」「心に残る」といった思いを膨らませ読書に親しめるようにすることが重要。

・その際,教科書教材と関連する本を選んで読む並行読書を効果的に取り入れることが重要。また,国語科における読書活動は,あくまでも国語科のねらいを実現するための手立てとして取り入れるものであることを踏まえ,特定の読書活動を行うことが目的化することのないよう留意することが必要。

といったことを指摘しています。

本特集では,「読みたい!」という子供の主体的な思いを重視するとともに,それを原動力として子供自身が本を検索して選んだり,自分にとっての意味を見出して交流したり,その成果を表現し合ったりする「読書活動の充実を図る授業づくり」の在り方の解明を取り扱いました。とりわけ,教材のみの無目的な精読や,スキルの訓練に偏る指導,特定の読書活動を遂行すること自体が目的化してしまう指導等の在り方を見直し,日常の読書生活や各教科等での調べ学習などに機能する読む能力を確実に育成するための,付けたい力にふさわしく,かつ子供自身にとっての課題解決の過程となる読書活動を位置付けた授業づくりの在り方を明らかにしていきたいと考えています。

今号では,読書活動を位置付けた国語科の授業改善のため,全国の優れた研究者,教育行政関係者,実践者の皆様に,課題への提言と具体的な実践例をご提示いただきました。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ