- 特集 情報活用力を育てる「読書活動」をどう創るか
- 特集について
- 提言 情報活用力を高める「読書活動」とは
- 書物や文章との多様な関わり方
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- 英国型ガイデッド・リーディングのすすめ
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- 読書活動のコンテクストを子どもに渡すこと
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- 情報の海へ―これからの読書指導―
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- 読書材として新聞「紙面」を活用する
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- 小学校の実践授業の展開
- 低学年/情報活用力を体感的に育てる
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- 低学年/読書への意欲を高め自分で読みたい本を選ぶために
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- 低学年/情報を活用し「海の生きもの説明書」を書く
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- 中学年/お話を紹介しよう〜読んでお話すれば、もっと楽しい〜
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- 中学年/ツリー図を使って情報活用力を高める
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- 中学年/ブッククラブでテキストに対する問題意識を高める
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- 高学年/授業で生まれる子どもの切実な「問い」を情報活用の場に生かす
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- 高学年/並べ替えによる読解、読書、書く活動で育てる情報活用力
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- 高学年/協同で「本を読む」ということ
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- 中学校の実践授業の展開
- 1学年/新聞の情報を活用して自分の意見を書く学習活動
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- 1学年/「読書と情報活用」に関わる実践例
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- 2学年/情報を批判的に受容し批評を発信する力を伸ばす
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- 2学年/隠された真実を読み取るには?
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- 3学年/情報を活用し、共に学び合う―「わたしが一番きれいだったとき」第八連―
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- 3学年/情報源としての新聞を活用しよう
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- 言語力を育てる教室環境のヒント (第3回)
- 言語活動に生きる教室環境を
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- 伝統的言語文化の授業開発―読解表現力強化プログラム― (第3回)
- 古典に親しみ、楽しく学び合う学習づくり―「枕草子」の春はあけぼの―
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- 習得・活用・探究力を獲得する授業開発 (第3回)
- 基本的能力(「話す・聞く」「書く」「読む」活動)の活用力を高める授業創造
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- 〜基礎的技能を修得し、そのスキルを基本的能力に波及・応用して「生きて働く活用力」を練磨育成する学び手主体の学習方を開発する〜
- 国語科授業改革論―戦後国語教育史から学ぶもの― (第3回)
- 読解指導か読書指導かに学ぶ―習得・活用・探求の読みの開発を―
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- 子どもの記述力を高める指導技術 (第3回)
- 個性ある文章を書かせたい 書評を通して構成と引用を学ぶ
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- 要録改訂=新国語科の学力と評価をどうするか (第3回)
- 「学力」と「評価」の転換点
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- 課題解決型の言語活動を取り入れた授業づくり (第3回)
- 課題解決型の言語活動とはB
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- 〜話すこと・聞くことの授業の構想〜
- 編集後記
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- 今月取り上げた教材
情報活用力を育てる「読書活動」をどう創るか
新学習指導要領では「読むこと」の指導事項に、「目的に応じた読書」「読書と情報活用」に関する指導事項が新設されました。
このことは、「読書の指導については、読書に親しみ、ものの見方、感じ方、考え方を広げたり深めたりするため、読書活動を内容に位置付ける」という中央教育審議会答申を受け、目的に応じて様々な文章を選んで読んだり、それらを活用して自分の考えを表現したりすることを重視して、改善が図られたという経緯があります。
例えば、小学校の中学年では、図表や絵、写真、グラフなどから読み取ったことを基にして話したり、聞いたりする言語活動を重視しています。またこのほかに、図鑑や事典に関連した本や資料の活用を図る学習があげられます。高学年では、考えたことや伝えたいことなどから話題を決め、収集した知識や情報を関係付けたり判断したりして考え合う学習や、調べたことやまとめたことについて、討論などをする言語活動を行い、情報活用の体験や効果などについても交流し合うようにしたいところです。
こうした情報活用を可能にするためには、読書指導における基本的な考え方として「実生活に生きてはたらき、各教科等の基本ともなる国語能力」が育成されなければなりません。特に「読書活動」における「知識を広げたり、自分の考えを深めたりする読書力」「情報化社会に対応する学習意欲」の育成が求められます。
本号では、@読解から読書への強化、A社会的情報としての様々なメディアへの問題意識の育成、B情報活用力を育て高めていく実践力等について、多数の提案を集めました。
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- 明治図書