実践国語研究 2006年1月号
短時間で書く・短時間で評価する

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実践国語研究 2006年12・1月号短時間で書く・短時間で評価する

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ジャンル:
国語
刊行:
2005年11月16日
対象:
小・中
仕様:
A5判 142頁
状態:
絶版
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目次

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特集 短時間で書く・短時間で評価する
短時間で書く・短時間で評価する
書くことの機会と方法
吉田 裕久
作文活動の活性化こそ
田中 宏幸
制限や条件に即応できる言語主体の育成
樺山 敏郎
実践/短時間で書く学習課題と学習材の工夫
低学年/短時間で楽しんで書く学習単元の工夫
秋山 ひとみ
中学年/子どもが夢中になって書く学びの構想
芦沢 康
中学年/カードを活用した新聞づくり
中島 由広
高学年/書く内容を深め明確にしよう
中川 芳子
高学年/意見文を短時間で書こう
大隈 章子
中学校/指導と評価の一体化をめざした課題
植西 浩一
中学校/「発想の転換」で書く意欲を高める
矢原 豊祥
コラム/短時間で書く工夫と注意点
低中高学年における指導のポイント
新村 裕二
短時間で書いてどんどん使おう
渡辺 知樹
実践/短時間で評価する授業過程と評価法の工夫
低学年/ワークシートによる評価法の工夫
八戸 理恵
中学年/写真を利用して書く授業の評価
渡辺 幸子
中学年/一時間一観点に絞り込み、短時間で見取る
勝山 みどり
高学年/評価を生かす「書くこと」の学習
福元 真太郎
高学年/年間構想から見直そう
齋藤 佳孝
中学校/書いた文章を推敲する
加藤 克人
中学校/表現の特徴に注目して、感想を深める
山ア 一志
コラム/短時間で評価する工夫と注意点
観点を絞り、自己評価力をつける
土井 俊信
書き方の指導と評価の一体化を目指す
佐藤 喜美子
子どもの心と言葉を豊かにする国語教室 (第5回)
自分の思いを伝え合い高め合う子どもの育成
水戸部 修治
〜山形県・寒河江小学校〜
確かな国語力をつける実践資料の展開
低学年/五感を働かせて物語世界に浸る
青野 浩哉
中学年/正確に話し・聞く能力の育成
猪股 嘉洋
高学年/主体的課題解決学習へとつなぐカード
村川 圭子
投稿=実践研究の広場
自分の思いをもち、伝え合う力を育む
石津 圭子
〜「せかいの子どものくらしについて話し合おう」〜
相手意識を持って、分かりやすく書く手立て
滝浪 常雄
〜「うごくおもちゃを作る」〜
BOOK GUIDE《この本がおもしろい》
『ことばの力を身につけるおもしろ体験ワーク』(豊田国語サークル編著)
吉永 幸司
『自己認識としてのメディア・リテラシー』(松山雅子編著)
市川 真文
いまさら聞けない国語の豆知識・素朴なQ&A (第23回)
ノート
佐藤 きむ
子どもの言葉 (第5回)
廣井 嗣雄
新教科書/この教材の魅力と生かし方 (第5回)
書くこと教材
光村図書「つづけてみよう」/段階的・系統的な指導
菅原 稔
教育出版「発見ノート」/日常の感覚で書くことを楽しむ
塚田 泰彦
東京書籍「相手や目的を考えて」/意欲も技能も育つ教材
成田 雅樹
話す力・聞く力の基礎・基本 (第5回)
話す力・聞く力の具体化と年間指導計画(1)
井上 一郎
確かな「ことば」の学びを創る (第11回)
学力検査の結果から見えること・考えるべきこと(3)
相澤 秀夫
国語教室のつくり方入門 (第11回)
単元を構想して取り組もう(3)
尾ア 靖二
教科書の中の児童文学 (第11回)
ライフストーリーとしての児童文学
目黒 強
読書活動の新しい視点 (第5回)
基点を捉える力を養う中学校読書活動
上谷 順三郎
論理的思考力を育てるための「書くこと」の学習 (第5回)
育成のための指導計画の見通し
藤井 知弘
エッセイ「金の卵―生きて学ぶ」 (第17回)
決意
井上 一郎
編集後記
井上 一郎
Keyword Index

編集後記

論理的で高度な思考を重ねるには、書くこと=書記行為が欠かせない。ところが、書くためには、時間がかかる。だから、取り組みにくい。取り組みにくいから記述力が定着しにくい。そこで、発想を転換して、短い時間で書けるようにする課題設定と学習材の工夫をしたい。

書かせたものを推敲し、完成した作品=文章を評価しないと、書くことの能力は高まらない。ところが、評価は、丁寧に見れば見るほど、あるいは人数が多ければ多いほど時間がかかる。そこで、発想を転換して、短い時間で評価する授業展開と評価方法を工夫し書けるようにする授業過程と評価方法を工夫したい。なお、このときの授業過程とは、単元の展開と単位時間の展開の両者を意味する。

ただ、このように「短時間」を強調したからといって、分量の少ない短作文が重要だということを提唱するものではない。例えば、次のように考えられる。

□長文であっても、短時間で簡潔に書く

□記述力を高めるために、メモ構成した後、記述力育成に焦点を当てて書く

□推敲の観点を絞って評価する

□自己評価と他者評価を活用する

特集では、四つの柱で以上のような課題に応えるように図った。

1 短時間で書く・短時間で評価する

特集主題に関する理論的側面や、教科書や児童生徒の実態を踏まえた構想の留意点、多様な評価方法の工夫などについて述べる。

2 実践/短時間で書く学習課題と学習材の工夫

妥当な単元観の構想を踏まえ、学習者の興味・関心を喚起する学習課題の設定や、学習材の開発をどのように進めたのか、実践を踏まえて提唱する。

3 実践/短時間で評価する授業過程と評価法の工夫

教師にとっても、学習者にとっても、取り組みやすく、評価がしやすい授業や評価方法の工夫について、実践を踏まえて提唱する。

【コラム 短時間で書く・評価する工夫と注意点】

成果が上がった指導法のポイントについて、指導経験の中から焦点化して述べる。

(井上一郎)

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