楽しい体育の授業 2014年12月号
体育プロ教師発:年間単元計画づくり

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楽しい体育の授業 2014年12月号体育プロ教師発:年間単元計画づくり

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2014年11月6日
対象:
小学校
仕様:
B5判 82頁
状態:
絶版
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目次

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特集 体育プロ教師発:年間単元計画づくり
特集の解説
体育プロ教師発:年間単元計画づくり
根本 正雄
年間単元計画づくりの手順と留意点
絵に描いた餅にしない!
林 健広
学校として落ち込んでいる項目を引き上げるポイント
松本 一樹
「所時物の原則」で計画をチェック
水田 孝一
安全面・運動量・技能の三点の配慮
高野 久昭
行事,運動量,全校体制を反映させる
川口 達実
行事と対応させ、同じ時期に同じ単元を割り振る
間嶋 祐樹
各運動領域の特性を考慮した年間単元計画
体つくり運動の特性を考慮した年間単元計画
運動の楽しさや気づきを大事にした体つくり運動
松田 大央
器械運動の特性を考慮した年間単元計画
鉄棒運動では一斉に指導する技を選ぶ。選んだ技をステップを踏んで指導する
上木 信弘
陸上運動の特性を考慮した年間単元計画
運動量を確保する走り幅跳びの指導
根本 修成
水泳の特性を考慮した年間単元計画
息つぎマスターで、めざせ、25m全員完泳!
矢部 晃章
ボール運動の特性を考慮した年間単元計画
サッカーとソフトバレーを重点単元として指導した事例
団野 晶夫
表現運動の特性を考慮した年間単元計画
「自己肯定感を高める」ために単元を位置づける
桑原 泰樹
体育館・運動場併用を考慮した年間単元計画
小規模校における体育館・運動場併用計画
年間を通して基礎体力の向上をめざす
浦木 秀徳
中規模校における体育館・運動場併用計画
こうすれば体育館連続使用を可能にできる
三好 保雄
大規模校における体育館・運動場併用計画
ブッキングしても充実した体育授業
奥田 嚴文
地域の特性を考慮した年間単元計画
サッカーの地域性を考慮した年間単元計画
山間地=積雪地域でのサッカー指導〜春からの出だしが勝負・冬がやってくる前に完結する〜
瀧日 幸雄
バスケットボールの地域性を考慮した年間単元計画
ボール運動の準備運動をシステム化する〜運動量の確保と技能の向上につなげる〜
大邉 祐介
器械運動の地域性を考慮した年間単元計画
雪国と器械運動の特性を考慮した年間単元計画
辻岡 義介
行事を考慮した年間単元計画
なわ跳び大会を考慮した年間単元計画
1日15分の長なわ指導で、100回跳びを実現させる
南 達也
球技大会を考慮した年間単元計画
子どもたちが「今できること」を使って楽しみ、その後の学習への導入として行う球技大会
小林 宏
持久走大会を考慮した年間単元計画
なわ跳びとボール運動を中心にした計画
橋川 啓
表現運動発表会を考慮した年間単元計画
単元計画で表現運動の完成度が決まる
立石 佳史
スポーツテストを考慮した年間単元計画
新体力テストを見据えた体力づくりの取り組み
麻田 邦彦
ミニ特集 12月・すぐに授業ができる!今月の単元計画
<低学年/なわ跳び>なわ跳びでコミュニケーション能力を高める
岡 麻知子
<中学年/なわ跳び>安全面に配慮し、なわ跳び指導は帯で行う
佐藤 泰之
<高学年/なわ跳び>「エアー跳び」で技の習得ができるなわ跳び指導
上川 晃
ライブで体感!体育授業最前線
日本・ミャンマー外交関係樹立60周年記念行事
竹内 淑香
〜日緬授業交流INミャンマー・2014年8月〜
レベルアップ 体育の授業を変える (第21回)
運動量を確保すると授業は変わる
迫田 一弘
体育の基本用語事典 (第21回)
基礎体力
東條 正興
誰も教えてくれなかった体育入門 (第9回)
ラジオ体操の指導法
福田 辰徳
〜一つ一つの運動にポイントがある〜
準備のいらない体育指導 (第9回)
「あんたがたどこさ」でリズミカルに跳ぼう
本宮 淳平
発達障害のある子どもへの体育 OK・NG対応 (第9回)
易から難の指導で「できる⇒ほめられる⇒自己肯定感UP⇒やる気UP⇒上達」のシステムを仕組む
岸上 水月
子どもの動きを高める意識誘導型指導法 (第9回)
後転
中村 賢
〜肘を意識誘導する〜
10分で運動神経をよくする体育レシピ (第9回)
ラインサッカー授業・開始からの10分間
浅川 剛
小田原式応援団指導法 (第9回)
「全児童参加できる応援団」〜応援団長の決め方〜
小田原 誠一
〜「指導のコツ」A「常識にこだわらない」〜
汗びっしょり体力づくり (第9回)
持久力を高める運動
工藤 俊輔
シンクロ運動で一体感 (第2回)
「あんたがたどこさ」でなわ跳びもシンクロ化
太田 健二
[保健授業]そのままできる指導案 (第5回)
けがの正しい手当をしよう
川上 勇人
これって本当に必要?体育的行事の常識 (第9回)
見苦しい集団行動
駒井 隆治
〜号令を厳選して美しく行動させよう〜
保護者に受ける授業参観「新ネタ」 (第9回)
じゃんけんを使った遊びで保護者参加型の参観を行う
本吉 伸行
開眼!プロスポーツ選手のコメント (第9回)
オリンピック金メダリスト・高橋尚子選手が語る「魔法の言葉」
平山 勇輔
世界の体育事情 (第9回)
コロンビアの体育、スポーツ事情と日本の武道
山本 裕康
TOSS体育サークル紹介 (第19回)
TOSS岐阜「どまんなか」
伊藤 大介
〜サークル例会での学びが、子どもの事実をかえていく〜
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
<低学年/なわ跳び>「向山式なわとび級表」のシステムを取り入れた学習カード
小路健太郎
<中学年/なわ跳び>全員跳べる!あやとび指導法
若井 貴裕
<高学年/なわ跳び>準備簡単、熱中のダブルダッチ!
太田 雅之
授業の腕を高める論文審査 (第272回)
分からなさが残る
向山 洋一
どの子にも成功体験!体育指導入門 (第9回)
柔道における基礎感覚・技能づくり
根本 正雄
〜朝飛大氏の柔道指導@〜
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第155回)
12月号
TOSS体育中央事務局
できるようになる指導法の工夫 (第9回)
ダブルダッチのなわの回し方
村田 淳
〜2つのポイント〜

特集の解説 体育プロ教師発:年間単元計画づくり

TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄


 来年度に向けて、年間単元計画づくりを行うことが必要である。本年度の実践を踏まえ、学校の実態に合った年間単元計画づくりをどのように作成したらよいのかという問題がある。


 県や市から出されている場合がある。それらを参考にして、学校独自の年間単元計画が必要になる。次のような理由からである。

1 子どもの実態が意図的に指導に組み込める。

2 施設・用具が計画的・効率的に使える。

3 学校行事を考えて単元構成が行える。

4 調和のとれた計画に構成できる。

5 教師の研究がしやすい。

6 教材の季節配分が計画的に行える。

 以上の理由のために、学校の実態に応じた年間単元計画づくりが求められている。


 それでは、年間単元計画づくりの手順や方法は、どのようにしたらよいのであろうか。

1 時間数を決める。

 (1) 年間時間数の確保、週授業時数

 (2) 各領域の割合の決定

 (3) 重点教材の決定

2 内容を決める。

 (1) 運動の特性

 (2) 子どもの能力、施設・用具

 (3) 教師の指導力

3 単元構成する。

  各運動領域の特性からみた構成

 (1) 陸上 リレーは継続的に行う。

 (2) ボール運動 まとまりとして構成する。低・中学年は他領域と組み合わせる。

 (3) 体力つくり 年間を通じて継続的に行う。

4 内容の配列をする。(実施時期)

 (1) 季節と運動関連を適切に配列する。

 (2) 学校行事や生活との関連を図る。

 (3) 施設・用具が効果的に使えるようにする。


 最初は時間数を決める。年間授業時数は決まっているので、各学校の実態に合わせて各月、各学期の時間数を決定する。

 次は、内容を決める。子どもの能力、施設・用具、地域の実態を考慮して決める。雪や氷のある地域など、自然条件も加味する。

 時間数、内容が決定したら、単元構成をする。各運動領域の特性からみた構成をする。

 最後に、内容の配列をする。季節と運動の関連、学校行事や生活との関連、施設・用具との関連などから決定する。


 今回の特集では、以上のような考え方をもとにして、「さすが!といわれる年間単元計画」のつくり方が、次のような項目で紹介されている。

1 学校の実態:学級数、児童数

  教員数、施設・用具

2 子どもの実態:関心・意欲・技能・態度・体力

3 地域の実態:工業・商業・農業・住居・季節

4 学校の教育目標 

5 学校における体育科重点事項・教材

6 学校の年間単元計画

7 実施しての成果と課題

8 参考文献

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

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