- 特集 やった!全員達成の楽しい水泳授業
- 特集の解説
- やった!全員達成の楽しい水泳授業
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- 初めての水泳授業―私の失敗談お話しします!
- 教員一年目で二つの失敗
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- 授業技量は水泳指導に大きく表れる
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- 落ち着いて指導する
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- ワンタッチヘルパーが授業を救う
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- 確認の甘さが招いた騒乱状態。指示は全員に徹底するべし!
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- 初めは着替えに30分以上かかったが、三つの工夫で10分に短縮
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- 初めての水泳授業に取り組む 知って“なんぼ情報”
- 水泳授業の全体像を俯瞰する
- 学年に応じた系統的な指導で
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- 水泳授業にはどんな方式・バラエティがあるのか
- 「空白禁止の原則」でみんなが満足する水泳指導
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- 水泳授業・今話題の焦点はどこか
- 水泳授業でのコミュニケーション能力の育成
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- 水泳授業・水を怖がる子の指導記録
- まずは「だるま浮き」から!
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- 水泳授業・見学児童の指導をどうするか
- 見学指導は「所時物の原則」でバッチリ!
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- 水泳授業の危機管理
- 「危機にならないための備え」と「危機になった時の備え」
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- 「水に親しむ」を楽しくする水泳指導
- 「ジャンケンシャワー」を楽しくする水泳指導
- 楽しい雰囲気で水慣れするための「ジャンケンシャワー」のバリエーション
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- 「水中かけっこ」を楽しくする水泳指導
- 運動力を保障する『水中かけっこ』
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- 「水に慣れる」の動きを高める水泳指導
- 「水中鬼ごっこ」で動きを高める水泳指導
- 鬼ごっこ遊びで楽しませながら水慣れをさせる
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- 「イルカ遊び」で動きを高める水泳指導
- フラフープを使うことで、楽しみながら水に慣れさせる
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- 「水に沈む」を怖がらない水泳指導
- 「水中ジャンケン」で水を怖がらない水泳指導
- スモールステップで水中ジャンケンができる!
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- 「輪くぐり」で水を怖がらない水泳指導
- 楽しんでいるうちに水に沈むことに慣れてくる
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- 「水に長く浮く」水泳指導
- 「だるま浮き」で長く浮く水泳指導
- だるま浮き指導は入水前が勝負だ
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- 「ふし浮き」で長く浮く水泳指導
- ふし浮きのポイントは「立ち上がり」
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- クロールの技能アップを図る水泳指導
- 「クロール・キック」の技能アップを図る水泳指導
- スモールステップでしなやかなキックを身に付ける
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- 「クロール・呼吸」の技能アップを図る水泳指導
- クロールの呼吸指導は初めの浮きの姿勢から
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- 平泳ぎの技能アップにつながる水泳指導
- 「平泳ぎ・かえる足」の技能アップにつながる水泳指導
- かえる足指導は細分化して
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- 「平泳ぎ・呼吸」の技能アップにつながる水泳指導
- 「息をはく」と「け伸び」で呼吸技能UP
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- 背泳ぎの技能アップにつながる水泳指導
- 「背泳ぎ・キック」の技能アップを目指した水泳指導
- 技能アップの指導ポイント14
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- 「背泳ぎ・呼吸」の技能アップを目指した水泳指導
- 呼吸のリズムと手の動きを分けて考える
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- ミニ特集 6月・すぐに授業ができる!今月の単元計画
- <低学年/水遊び>学習カードで活動をイメージ―水遊びの授業
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- <中学年/浮く・泳ぐ運動>「浮く運動」を中心に、水泳に対する自信を付けさせよう
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- <高学年/水泳>全ての子を25メートル以上泳がせる水泳指導
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- ライブで体感!体育授業最前線
- コミュニケーションスキルを伸ばすライフスキル教育を考える
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- 〜第17回関東ライフスキル研究会〜
- レベルアップ 体育の授業を変える (第15回)
- 5年後までに水泳の授業を変える
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- 体育の基本用語事典 (第15回)
- 「終末局面開始」の原則
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- 誰も教えてくれなかった体育入門 (第3回)
- 遅れて来た子が多い時の授業開始
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- 〜早く着替えた子が得をする始め方〜
- 準備のいらない体育指導 (第3回)
- 簡単にできる表現運動「ミラー&シャドー」
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- 発達障害のある子どもへの体育 OK・NG対応 (第3回)
- 発達障がいの子どもの筋肉の状態を理解し、適切な支援を行う
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- 子どもの動きを高める意識誘導型指導法 (第3回)
- 開脚跳び
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- 〜お尻を意識誘導する〜
- 10分で運動神経をよくする体育レシピ (第3回)
- 鉄棒で、腕支持感覚を養わせる
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- 小田原式応援団指導法 (第3回)
- 「カッコイイ応援団」そのA
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- 〜「三三七拍子」〜
- 汗びっしょり体力づくり (第3回)
- いきいき活動、じゃんけんすごろく
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- 走力アップ・体幹と股関節を使える指導 (第3回)
- 教室で、家の中で、すぐに取り組める「体幹と股関節を意識した運動」A
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- [保健授業]そのままできる指導案 (第2回)
- お酒の害から身を守ろう
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- これって本当に必要?体育的行事の常識 (第3回)
- 「着衣泳」の現状を再検討すべし!
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- 保護者に受ける授業参観「新ネタ」 (第3回)
- なわ跳び参観で、クラスのまとまりをアピールする
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- 開眼!プロスポーツ選手のコメント (第3回)
- プロは一つの行為を細分化して見ることができる
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- 世界の体育事情 (第3回)
- 教師の向上意欲がホンジュラスの教育を変える!
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- TOSS体育サークル紹介 (第13回)
- 木更津教育サークル
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- 〜提案を検討し合ったことを、自分の学級で試す〜
- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
- <低学年/水遊び>楽しくもぐれる!「水遊び学習カード」
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- <中学年/浮く・泳ぐ運動>ポイントは「目を開ける」「呼吸する」
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- <高学年/水泳>「バディ」で相互評価させる学習カード
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- 授業の腕を高める論文審査 (第266回)
- 「実践」と「研究」の違いを意識して
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- どの子にも成功体験!体育指導入門 (第3回)
- シンクロ側方倒立回転の授業
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- 〜飯塚市立立岩小学校5年1組B〜
- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第149回)
- 6月号
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- できるようになる指導法の工夫 (第3回)
- 倒立ができるようになる2つの指導のポイント
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特集の解説 やった!全員達成の楽しい水泳授業
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
子どもは誰でも泳げるようになりたいと願っている。しかし、水が怖い、顔がつけられない、呼吸ができないなどの理由で泳ぐことができない。
子どもが25m泳げるまでには、いろいろな手立てが必要である。泳げない子どもに応じて、手立てを考えていくことが必要である。
水が恐く泳げない子どもに、いきなり泳法を指導しても難しい。5年生だからクロールから入るのがよいとは言えない。
子どもの実態を診断し、その子どもに合った指導をしていくことが大事である。本特集では、全員達成の指導法が示されていく。
3年生を指導したとき、水が恐くて顔をつけられない子どもがいた。
こういう子どもにふし浮きをさせようとしても無理である。長年、水泳指導をしてきたが、水が恐い子ども、水慣れしていない子ども、顔が水につけられない子ども、泳げない子どもにとって、一番大事な指導は、次の方法である。
○ 呼吸ができる
○ 目が開けられる
顔が水につけられない子どもは、呼吸ができない、水中で目があけられないために沈んでしまう。
そのためには、呼吸ができ、目が開けられる状態からの指導をしていく必要がある。その方法として、背浮きから入る方法がある。呼吸もでき、目も開けられるからである。(図参照)
オリンピックで金メダルをとった鈴木大地選手も、最初は水が恐く背泳ぎから入ったという。
このように、つまずきに応じた指導法が示されている。全員25mが達成できる指導方法が紹介されている。
まず、「初めての水泳授業―私の失敗談お話しします!」が紹介されている。今までの水泳指導の中での失敗談は、役に立つ。
次に、「初めて水泳授業に取り組む―知って“なんぼ情報”」が紹介されている。
新任教師が増えている。それに対応した指導の仕方が示されている。
「水に親しむ」を楽しくする水泳指導
「水に慣れる」の動きを高める水泳指導
「水に沈む」を怖がらない水泳指導
「水に長く浮く」水泳指導
「クロール」の技能アップを図る水泳指導
「平泳ぎ」の技能アップにつながる水泳指導
「背泳ぎ」の技能アップを目指した水泳指導
泳げるまでには、ステップがある。泳げるためには、まず浮くことである。浮く体感ができて、呼吸もできるようになる。
浮く体感を身に付けさせるためには、低学年の水遊びが重要である。
水遊びの中で水に慣れる、水に沈む、水に浮く体験がある。いろいろな水遊びを行う中で、自然に浮くことを覚えていく。
浮くことができたら、次は呼吸である。少しずつ呼吸をできるようにしながら、泳法の指導をしていく。各学年の発達段階に応じて、全員達成の指導法を行う。
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- 明治図書