向山型国語教え方教室 2014年10月号
頭を働かせた!実感する熱中授業14選

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向山型国語教え方教室 2014年9・10月号頭を働かせた!実感する熱中授業14選

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ジャンル:
国語
刊行:
2014年8月21日
対象:
小・中
仕様:
B5判 96頁
状態:
絶版
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目次

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特集 頭を働かせた!実感する熱中授業14選
「子どもが熱中する授業」づくりに挑戦せよ
自分で考え自分でつくりあげていく授業 その「型」と「手順」がハッキリすると子どもは熱中する
谷 和樹
この発問で子どもは「頭を働かせる」
「見れども見れず」を見抜く目を持とう
長谷川 博之
この仕掛けで子どもは「頭を働かせる」
短文をモデルに説明文のポイントを見つけさせる
松藤 司
この指導で子どもは「頭を働かせる」
個別評定で一人残らず頭がフル回転
千葉 雄二
「できない」→「できる」ようになる授業の工夫
向山型暗唱指導で暗唱できるようになる
山本 雅博
「できない」→「できる」授業システム
「毎日同じことを繰り返す」ことを愚直に続ける
松尾 清恵
「できない」→「できる」ステップ設定のポイント
黒い目のきれいな女の子
松本 隆行
国語授業に取り入れたいゲーム要素
全ての子どもに勝利のチャンスがあるゲーム
小井戸 政宏
自学学習のできる国語ゲーム
子どもたちが熱中した「五色百人一首」と「国語版難問・良問一問選択システム」
大関 貴之
自分で考え、作り出す場面を入れた授業
「自分で考え、作りだす」討論の授業が、子どもを変えた!
阿部 梢
想像性を発揮させる指導ステップ
「逆からも読める熟語」の授業化で子どもが熱中する
村野 聡
「漢字スキル」のシステムを授業に応用する
自分で学んでいくシステムをつくり、できるようになったことを実感できる、漢字の総復習テストのさせ方
松山 英樹
「要約」のシステムを授業に応用する
全文要約―作業を通して答えが明確になるから熱中する
根津 盛吾
「うつしまるくん」のシステムを授業に応用する
「そっくり写させる」ことで子どもを鍛える あるがままを受け入れる素直さと集中力を育てる
木村 重夫
ミニ特集 子どもの語彙力を高める仕掛け
一年生→「話す」「聞く」「読む」「書く」全ての活動で語彙力を高める
塩苅 有紀
二年生→子どもたちの語彙力を高める手立ては三つある。第一に、入力していくこと。第二に、出力の場をつくること。第三に、出力できたら褒めること
溝端 達也
三年生→辞書が楽しい、辞書が好きになる、おススメ授業5
太田 雅之
四年生→必要な語句やことばを集め、活用することで語彙力が高まる
八巻 修
五年生→趣意説明・確認・激励を仕掛けの要素とする
石坂 陽
六年生→二万二千語を学ぶ言葉の学習
越智 敏洋
中学生→ゲーム感覚で楽しく覚える「五色名文・格言暗唱かるた」
川田 詩織
高校生→古語フラッシュカードの活用と可能性
黒杭 暁子
向国ライブあの体験で教室の実践が変わった
基本を押さえ、あれども見えずの発問で思考させていく授業
内海 淳史
設定だけでも盛り上がる授業ができた
坂本 佳朗
私のクラスでウケた保護者参観授業 (第16回)
知的興奮! 五年生国語保護者参観「要約指導の授業」
団野 晶夫
グラビア
大好評! 向山型国語入門講座
黒杭 暁子
〜「文章教材をどのような組み立てで授業するか」〜
巻頭コラム
授業に一気に突入するフラッシュカード(TOSSが作り出した新しい教育文化)
向山 洋一
巻頭論文
向山実践から熱中する要素を抽出し、他教材に応用する
雨宮 久
ちょこっと分析批評―“このパーツ”で国語をカジュアル化 (第4回)
日本語には主語がない。主語を省略して読んでみよう
谷 和樹
中学発 テスト問題を授業に組み込む―あら不思議? 学力UP (第4回)
「読解スキル」で生徒全員を熱中させる
長谷川 博之
伴一孝の授業道場―土足でハートに侵入の実況放送 (第4回)
多くのメンバーが脱落する中、たった一人で徹夜をし、授業を創るメンバー。けっして負けない向山型の真髄
末光 秀昭
意見が「真っ二つ」に分かれるこの発問 (第4回)
がまくんが一番ほしかったものは何ですか。お手紙という「物」なのか、お手紙を出してくれる「人」なのか。主題に迫る発問を追究する
木村 重夫
教室熱狂―「学級通信=アチャラの授業」再現スポット (第4回)
学級通信「アチャラ」追試ポイントC 分析批評の授業@視点
河田 孝文
向山型国語に挑戦/論文審査 (第80回)
静岡県の全域で使われている国語ワークテストを授業する
向山 洋一
“学び合い実践のキケン部分”を予測する (第4回)
解釈コードを教えずに考えさせる愚
根本 直樹
国語で発達障がい児の指導―最前線 (第4回)
手指の巧緻性を向上させる様々な教材でトレーニングをする
小嶋 悠紀
〜書くことに慣れさせるトレーニングをTOSS教材で実現する〜
学校内にある奇妙な習慣
小野 隆行
非連続型テキストの読解力―向上への指導ポイントは“ここ” (第4回)
定石の発問を追試してイラスト資料を読み取る
許 鍾萬
〜非連続型テキストを読解する授業の実際A〜
A論文を生み出した実践 (第4回)
どの子にも一年生一学期に、ひらがなをマスターさせる文字指導とは
勇 和代
オジン世代発→若い世代の“向山実践の咀嚼率” (第4回)
向山実践の咀嚼率が低かった!『知的好奇心への挑戦「日本語の音」』を一年生に授業した結果、熱中しない子がいた
大谷 貴子
向山実践と大谷実践の違いはどこで生まれた? オジン世代の私は向山実践と大谷実践の「最初の指示」に注目した そこに向山実践に隠された二つの「配慮」が見えてきた
門間 政博
向国高段者のバックヤード 学級のワクワク授業風景 (第4回)
代表的な分析批評の発問で知的な授業を作る。新しい解釈を子どもたちに持たせる。それが、授業である
甲本 卓司
向国高段者のバックヤード 松崎力の国語教室 (第4回)
学力が低いという学級を担任した時に行う国語授業の基本
松崎 力
この授業で“向山実践が蘇った瞬間” (第4回)
言葉を根拠に意見を述べる
笠井 美香
〜第二学年「お手紙」〜
華の女子三人組 学級経営と国語授業―連動スポットは“ここ” (第4回)
脳は八歳までに九十五%出来上がる
赤木 雅美
一年生がよく考え熱中する授業
神谷 祐子
やらせっぱなしではなく、確認し、褒め、できていないときはやらせる
井戸 砂織
向山実践を読み解く
子どもがノートに書いたことから授業を組み立てる
向山 洋一竹内 時男東田 昌樹甲本 卓司
〜「海雀」の授業K〜
足が震えた模擬授業体験談 (第4回)
何度も繰り返された瞬殺で修正!
頓所 陽子
足の震えはどうして起きるのか?
須貝 誠
読者のページ
雨宮 久
編集後記
谷 和樹雨宮 久根本 直樹長谷川 博之
向山型国語最新情報
雨宮 久
向山型国語に挑戦/指定教材 (第82回)
雨宮 久

巻頭コラム 授業に一気に突入するフラッシュカード(TOSSが作り出した新しい教育文化)

本誌編集長/向山 洋一


 「フラッシュカード」による授業開始の二分間の学習活動が、急速に広がっている。

 子どもたちが一気に授業に集中して、学習モードに突入するからだ。

 「フラッシュ」は、その名の通り、一秒以下の時間で展開する。

 もともとは、ロケットで科学技術の遅れを自覚したアメリカで、幼児教材として作られたセサミストリートが源流である。作られた時、日本中の教育関係者が批判的だったが、あっという間に子どもの心をとらえた。

 脳の働きのスピードのとらえ方の違いである。

 先進的な幼稚園で、フラッシュカードが開発され、数十年を経てTOSSの学校でも広がってきた。

 次は、ある先生の報告である。

 昨年に続いて、今年も、学級崩壊寸前のクラスに国語を教えている。

 六月下旬から、週六時間入っている。

 ベテランのスクールカウンセラーが三十九人のクラスの様子をみとって、十八人配慮を要する子がいるというレポートを提出した。

 まさに新型学級崩壊である。

 だから、私も最初どきどきして国語の授業をした。


 子どもの頭と心をつかんだのは、フラッシュカードだった。

 輪郭漢字カードとことわざカードを駆使した。

 ビデオにも録画した。

参観者の記録

【1回目】

1 全員席についている。(学級崩壊をした三年生のクラスの、しかも発達障害系の子どもたち。離席をしていないだけですごい)

2 リズムが心地よい。

3 子どもたちの無駄話がない。

4 子どもたちがすぐに集中した。

5 指示は「はい」のみ。

6 「210」のあと、ワンバイワン。

7 輪郭漢字フラッシュカードからの、ことわざフラッシュカード。

8 テンポが悪くなった。→枚数が多い。

9 減らした。

10 ここでも「210」「ワンバイワン」。変化のある繰り返し。

11 先生「一人の人がしゃべってるみたい! ゆうしゅう! すごいなあ!」ほめ続ける。(畳み掛けるようにたくさんほめていた。)

12 ことわざフラッシュカードは、後半で後ろの文字が消える。難しい!

13 子どもたちがなじみのあることわざからやったほうがいい。(先生より)

14 ことわざフラッシュカードのあとの……地図記号フラッシュカード!

15 三種類のフラッシュカードをやっているけれど、子どもたちはまったく飽きない!

16 約五分で全員発表!

17 子どもたちの動きが速い!

 フラッシュカードによる授業の導入は、授業に革命的変化をもたらす。

 何より、やんちゃ君を含めた全員が一気に授業に集中するからである。

 TOSSが作り出しつつある新しい教育文化である。

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