- 特集 全国学力テスト−向山型料理法
- A−1 漢字を読んだり書いたりする問題
- 漢字を授業で教えることを常識化する〜やり方がわかれば自ら取り組むようになる〜
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- A−2 狙いを明確にして質問する問題
- 出会いの場面における向山氏の「質問の仕方指導」に学ぶ
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- A−3 情報を関係付けながら話し合う問題
- 向山型社会における資料読み取り方法がカギになる
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- A−4 音読の仕方を工夫する問題
- 出題傾向を分析し、意識した音読指導を
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- A−5 百科事典の内容を捉える問題
- 「一字読解」を授業に取り入れ基礎体力をつける
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- A−6 視点を設定して物語を書く問題
- 変化のある繰り返しで習熟させる
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- A−7 整理して一文にまとめて書く問題
- 作文力は、日々の授業の中で取り入れることで、身につけることができる
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- A−8 慣用句の意味を理解する問題
- たのしく知識を蓄積、試験のやり方を教える、という二本柱で指導する
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- A−9 漢字を筆順に従って書く問題
- 漢字の筆順の由来から正しい書き方を学ぶ
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- B−1 目的に応じて整理して書く問題
- 理科ノートをまとめて使って、書く力をUPさせる
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- B−1 内容の中心を明確にして書く問題
- 読書、教材、日記でB問題に対応する
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- B−2 立場を明確にして話し合う問題
- 「グラフの読み取り型」と「発言の仕方」の二つの指導が必要だ
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- B−3 編集の意図を捉えながら読む問題
- 向山型の要約、指名なし発表で問いに正対した答え方を鍛える
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- B−3 複数の記事を結びつけて読む問題
- 情報からキーワードを抜き出すことで記事を正確に読む
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- ミニ特集 向山型国語Aランク論文授業例
- 一年生:音韻をもとにしたひらがなの指導
- 「ちゅうりっぷ」で促音・長音・拗音を押さえる
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- 二年生:討論の発言がとても長くなる指導
- 「できた」ことを褒め、「真似した」ことを褒め、「やろうとした」ことを褒める
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- 三年生:モチモチの木の全発問・決定版
- 「モチモチの木」全発問・全指示
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- 四年生:漢字をラクラクと覚える手立て
- 漢字を成り立ちから考え、構造的に覚える手立て
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- 五年生:レトリックを教えるパロディーの授業
- 楽しくレトリックを教える向山型パロディの授業
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- 六年生:評論文につながる日常の作文指導
- ノートに「発問、結論、理由、相手の意見の引用」を書かせる
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- 中学:文法指導の年間計画作成のコツ
- これまでの教職経験で得た文法指導のエッセンス
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- 高校:主題をとらえる楽しいミニ評論文
- クライマックス検討や主題文作り
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- 向国ライブあの体験で教室の実践が変わった
- 文学作品としての美しさを問う
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- 本を読んで知り、ライブで実感
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- 私のクラスでウケた保護者参観授業 (第10回)
- ウケる授業のポイントは保護者も「?」とテンポのよさ
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- 初心者歓迎 向山型国語入門講座
- 一年間を通じて身につけさせたい国語の力とそのために必要な指導
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- 〜第17回向山型国語入門講座IN長野(2013年5月25日)〜
- 巻頭コラム
- 国語の公開授業で見られるひどい授業五点セット
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- 巻頭論文
- 「問いに正対する」ことを個別評定で指導する
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- 谷和樹の「本気で学ぶ国語学」 (第10回)
- 作文指導やスピーチ指導でも効果を発揮する。「TOSSメモ」と「TOSSノート」を使いこなそう(その2)
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- 名取セミナーで明らかになった,文字化されていない向山実践の勘所 (第4回)
- 向山先生と教え子との交換日記? 日記帳から向山学級を垣間見る
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- 教科書難教材をだれでも追試できるように料理する (第4回)
- 全国一斉学力調査 国語B問題対策
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- 新教科書にたくさん登場した伝統的言語文化の授業づくり (第10回)
- フラッシュカードで授業を開始しよう
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- 音読で慣れさせ、暗唱を行い、最後に広げる
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- TOSS教材ユースウェア☆ライブでやっとわかったポイント (第10回)
- 動画ランドの視聴で、我流を排す
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- 「どの子もできるようにしたい」という教育思想もユースウェアだ!
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- 向山型国語に挑戦/論文審査 (第74回)
- 教材研究の広さ・深さが授業に反映する
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- 想定外の角度から切り込む教材研究の仕方を教えます (第4回)
- 原典に当たると見える「お手紙」の教科書対応
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- クラスで一番できない子ができるようになった向国ドラマ (第10回)
- 学年一の問題児を変身させた五色百人一首
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- 「平家物語」の暗唱とうれしい笑顔
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- 発達障がい児対応のプロが見た! ビギナー教師の失敗所クリニック (第4回)
- アスペルガーの子への趣意説明
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- 〜こだわりをなくすのではなく、望ましい方向にこだわらせるとうまくいく〜
- 「子どもが作った問題」で組み立てる向国の授業 (第10回)
- デジタルアーカイブ「雪」の授業
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- 〜問題を作らせる際の第一指示〜
- 向山実践を読み解く
- 子どもがノートに書いたことから授業を組み立てる
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- 〜「海雀」の授業E 1986年6月 大田区立雪谷小学校5年1組〜
- 分析批評ビギナーズ (第10回)
- 「対比」で授業はこう変わる
- 主人公の最初と最後の行動の対比で心の変化を考える
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- 文章を根拠に緻密に検討させるための組み立てが必要である
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- 発達障がいの子どもをしなやかに包み込む女教師の向国授業 (第4回)
- 話題のシリーズ遂に発刊『アタマげんきどこどこ』を使って脳を鍛える授業が可能に!
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- 向山型国語で生み出す「中学生の事実」
- 授業の荒れを防ぐ珠玉のパーツ
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- 「4コマまんが作文」ならどの子も楽しく書ける (第10回)
- 因果律による4コマまんが作文の授業A
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- 今月の授業をこれで乗り切る!新教材授業全発問全指示 (第4回)
- 親守詩(おやもりうた)で親子の絆を深める
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- あなたの実践のここを直せば指名なし討論を実現できる (第4回)
- 意見交換スキルを身に付けさせる「集合知」の授業
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- 発達障がい児の読み書きのつまずきをこの方法で乗り越えさせる (第4回)
- 音読が極端に苦手な子に対する学習プログラムが存在しない
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- 読者のページ
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- 編集後記
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- 向山型国語最新情報
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- 向山型国語に挑戦/指定教材 (第76回)
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巻頭コラム 国語の公開授業で見られるひどい授業五点セット
本誌編集長/向山 洋一
教科書があるのに、教科書を使わない。
同じ部分をプリントにして、配布してある。書いてあることは、教科書と全く同じだ。なぜ、わざわざ教科書をプリントするのか、私には、全く理解できない。
書き込みが必要なら教科書にさせればいい。学習の跡が教科書に証されるのは望ましいことだ。
「教科書を見せたくない」としか考えられない。それは「前の学習の跡」が、教科書に示されており、これをかくす為に、わざわざ、「教科書と同じページ」をプリントするのだろう。
公開授業の時にノートが出てこない。
机の上にあるのは、作業プリントだけである。
私は、ぜひともノートを見て、これまでの学習を見たいのだが、ノートはしっかりかくされている。
公開授業の時、ノートを机に出していない教師は、その時だけかっこうをつけたのだろうと思う。
そのようなクラスは、模造紙にばかでかく書いた教材が貼られている。黒板の半分を使って本時の分が、教室の横にはこれまでの分が貼ってある。
おそろしい時間がかかっていると思う。何のために、これほどの時間をかけるのか全く分からない。
かつて慶應附属中学校の学校便りに「夏休みの自由研究の講評」が載っていた。「模造紙に何枚もでかでかと書いた作品があった。内容で見るならうすいノートで十分に足りる。大切なのは内容であり、模造紙に書くという見栄ではない。本人と親の自己満足、自己顕示欲が見えて不愉快だった」
さすがに慶應は一流といわれるだけある。香り高い品性がある。
研究授業の模造紙教材ベタベタに、私は「自己満足、自己顕示欲」を感じる。
更に、つまらない発問。
「この時、◯◯の気持ちはどうだったのでしょう」
子どもは、思いつきをバラバラ述べる。
思いつきバラバラ発言には、知性の香りはない。井戸端会議のおしゃべりがあるだけだ。言い放しで終わり。
そして、最近では、紙芝居、発表などをグループでさせてお茶を濁している。国語の授業は、正しく読め、正しく書けることが基本なのである。
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- 明治図書