向山型国語教え方教室 2013年12月号
日記・手紙・新聞=実用文の書き方入門

D076

«前号へ

次号へ»

向山型国語教え方教室 2013年11・12月号日記・手紙・新聞=実用文の書き方入門

紙版価格: 943円(税込)

送料無料

電子版価格: 848円(税込)

Off: ¥95-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
国語
刊行:
2013年10月23日
対象:
小・中
仕様:
B5判 96頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 日記・手紙・新聞=実用文の書き方入門
葉書・手紙の書き方を教える最新授業提案
メールよりも「手書き」の手紙のほうがいいの? 資料と文化庁の調査から考える授業
谷 和樹
文化としての葉書・手紙を教える
葉書・手紙は教材の宝庫
師尾 喜代子
相手意識を持たせ日記の質を向上させる「この指導」
教師の真剣なコメントが子どもの日記の質を変える
松藤 司
大人気の学級新聞を執筆させる「この指導・この言葉がけ」
学級新聞の基盤は、作文力である。取材ツールを自由に使わせる。露出させて評価させることで質は向上する
河田 孝文
学級討議一発通過! 向山型企画書の書かせ方
教師も子どもも夢をもつイベントの実施だからこそ「企画書」が実現する
桜木 泰自
達意の観察記録を書かせるための「この工夫」
箇条書きからアウトラインの指導へ 「事実」と「意見」を意識させ、書き方を教える
千葉 雄二
小学校低学年、葉書・手紙の書き方授業のネタとポイント【挿絵の実例とコツ】
絵の具を使って作品をレベルアップ
中濱 麻美
小学校中学年、葉書・手紙の書き方授業のネタとポイント【年賀暑中見舞編】
おくって楽しい、もらってうれしい年賀状を作ろう
手塚 美和
小学校高学年、葉書・手紙の書き方授業のネタとポイント【往復葉書編】
往復はがきの授業に「手紙の書き方テキスト」を活用しよう
戸村 隆之
中学校、葉書・手紙の書き方授業のネタとポイント【職場体験・校外学習御礼
「手紙の書き方テキスト(中学生用)」を活用して書き方を学ばせる
黒杭 暁子
中学校、林間学校・修学旅行後の「個人新聞」の質を高める「この指導」
TOSSメモを活用して情報を収集・整理し、達意の文にまとめる
上野 一幸
中学校、生徒会新聞・委員会新聞を充実させる「この指導」
新聞の中身充実 ポイント7
渡辺 大祐
高校、社会で活きるメールの書き方を習得させる「この授業」
「目上の人への公的メール」こそ短くすっきりと
中川 とも子
特別支援学級、直写・視写用文例集
「型」を示し考えさせる
間嶋 祐樹
ミニ特集 二学期の国語授業を熱中・熱狂で締めくくるこの授業
一年生:「親守詩テキスト」で楽しく親守詩の書き方を学習させる
大関 貴之
二年生:いっぱい読ませて、漢字文化の授業で漢字を楽しむ
守田 のぞみ
三年生:アンコールの出る「切り絵三行詩」の授業で三年生二学期を締めくくる
村野 聡
四年生:スモールステップでテンポよく指導し、個別評定をする
尾田 賢一
五年生:低学年向けの教材で、無理なく楽しく分析批評を導入する
吉村 結
六年生:シーンと集中!「スゴイ!」と盛り上がる漢字の授業
木村 重夫
中学生:対役の視点からリライトする
横田 智
高校生:文法を根拠にして指名なし発表
前川 孝志
向国ライブあの体験で教室の実践が変わった
たった1時間で平均90点を保障する一単元の授業
福田 辰徳
新たな解釈と教師としての思想の在り方を教えてくれる
小林 淳子
私のクラスでウケた保護者参観授業 (第11回)
保護者を巻き込み、家でも話題になる「漢字文化の授業」
飯塚 美代子
初心者歓迎 第57回向山型国語教え方教室IN東京
夏の暑さをも吹き飛ばす! 500名を超える参加者の熱気に溢れる東京会場
藤本 敬介
巻頭コラム
国語授業の力量を急上昇させるために
向山 洋一
巻頭論文
ほんのちょっとの工夫で大差が生まれる
長谷川 博之
谷和樹の「本気で学ぶ国語学」 (第11回)
TOSSメモを活用した知的生産技術の実例 「授業づくり」にTOSSメモをどう活用するか
谷 和樹
名取セミナーで明らかになった,文字化されていない向山実践の勘所 (第5回)
向山氏による日記指導、真剣に取り組めば取り組むほど、そこには絶大なる効果があった
赤木 雅美
教科書難教材をだれでも追試できるように料理する (第5回)
難教材を攻略する力を付ける方法
松崎 力
新教科書にたくさん登場した伝統的言語文化の授業づくり (第11回)
すぐれたパーツを使いこなす!
久野 歩
「暗唱+本歌取り」で、伝統的言語文化を日常に活用する
神谷 祐子
TOSS教材ユースウェア☆ライブでやっとわかったポイント (第11回)
やってみると実感できる スピード感をライブで学ぶ
岸上 隆
ライブで実感、声の出し方
森田 健雄
向山型国語に挑戦/論文審査 (第75回)
教材研究から教材を作り、それを授業に活用する
向山 洋一
想定外の角度から切り込む教材研究の仕方を教えます (第5回)
「七つ」は「七歳」なのか「七人」なのか
松藤 司
クラスで一番できない子ができるようになった向国ドラマ (第11回)
一番できない子が俳句を書いた
片桐 功
子どもが変われば、保護者も変わる
吉川 大胤
発達障がい児対応のプロが見た! ビギナー教師の失敗所クリニック (第5回)
今年も挑戦 谷和樹氏の授業コピー
伊藤 寛晃
〜子どもの世界に入り込み、そこから子どもを引っ張っていく〜
「子どもが作った問題」で組み立てる向国の授業 (第11回)
「大造じいさんとガン」 教科書の挿絵をどう問うか
根本 直樹
向山実践を読み解く
子どもがノートに書いたことから授業を組み立てる
向山 洋一竹内 時男東田 昌樹甲本 卓司
〜「海雀」の授業F 1986年6月 大田区立雪谷小学校5年1組〜
分析批評ビギナーズ (第11回)
「対比」で授業はこう変わる
「対比」の入門は「俳句」で行う〜主題に直結する「対比」の構造を俳句の分析批評で学ばせる〜
小嶋 悠紀
配慮の行き届いた実践である
長谷川 博之
発達障がいの子どもをしなやかに包み込む女教師の向国授業 (第5回)
すぐれた教材、指導法で、どの子も安心して学習できる環境を保証する
間宮 多恵
向山型国語で生み出す「中学生の事実」
向山型分析批評で中学教材を料理する
長谷川 博之
「4コマまんが作文」ならどの子も楽しく書ける (第11回)
「詳しい説明文」の書き方指導@
村野 聡
〜「4コマまんが」「わくわくずかん」を使って〜
今月の授業をこれで乗り切る!新教材授業全発問全指示 (第5回)
説明文教材の「段落内構造」が課題だ!
椿原 正和
あなたの実践のここを直せば指名なし討論を実現できる (第5回)
空白禁止の原則を身に付けさせる@
河田 孝文
発達障がい児の読み書きのつまずきをこの方法で乗り越えさせる (第5回)
漢字学習は「読み書き同習」で本当にいいのか
小野 隆行
読者のページ
雨宮 久
編集後記
谷 和樹雨宮 久根本 直樹長谷川 博之
向山型国語最新情報
雨宮 久
向山型国語に挑戦/指定教材 (第77回)
根本 直樹

巻頭コラム 国語授業の力量を急上昇させるために

●本誌編集長/向山 洋一


一、国語の授業がうまくなるためには、教師が正確に読め、正確に書け、そしてシンプルにわかりやすく話せることが必要です。

二、その中でも、最も大切なのは、教師が文章を正確に読めることです。まあ、プロの作家を目指すくらいの文章力が必要です。

三、そのために、最もいい勉強法は、分析批評を学ぶことです。これ以上のものは、今のところないと思います。国語授業の教師の本などを読んでも、分析批評を学んでない人のものは、ほとんど初級者のレベルだと思います。

四、分析批評の勉強をする上で、最もいいのは『批評の文法』(明治図書刊)井関義久先生の本を読むことです。特に、最初から三分の一くらいの文章を三十回ぐらいは読むことです。分析批評の実践の本を読むのもいいですが、それでは、やり方はわかっても、実力はあまりつきません。まずは、批評の文法を読むことです。

五、国語の雑誌に連載をしたり、本を書いたりしている人、及びそのクラスを目指す人には、次の本をおすすめします。

六、『売れる作家の全技術』大沢在昌著 角川書店

 この本は、上級の分析批評のテキストとして、最適です。プロの作家を目指す中から、選ばれたごく少数の、合格率一%の作品を批評しているのです。

七、批評の視点は、視点論や人称論です。まるで、分析批評です。文章を自分がまず論評してみて、それから、大沢氏の指導を読むといいのです。

八、ところで、プロの作家とは、どういうレベルを言うのでしょうか。現在、毎年、多くの新人賞作家が生まれます。新人賞は、二百以上あります。二百人の新人賞作家が毎年生まれますが、一年後に残るのは、何人ぐらいだと思いますか。一年後に生き残るのは、おそらく、一人か二人です。プロの作家とは、それほどすごいのです。

九、ということで、この本は、絶対のおすすめです。文章の読み方が向上します。教師は多くの本、専門的な雑誌を読むことで力がついてきます。専門雑誌(教育雑誌)の三冊ぐらい目を通す教師でなければ、まともな国語の授業などできません。

十、その上で、「分析批評」の本、文章論の本なども読み、年に数本は、教育論文や学習指導書を書くことが大切です。国語の能力の高い先生になってほしいのです。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ