向山型国語教え方教室 2012年12月号
これがウチの子の作文?保護者がうなる「書くシステム」

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向山型国語教え方教室 2012年11・12月号これがウチの子の作文?保護者がうなる「書くシステム」

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ジャンル:
国語
刊行:
2012年10月23日
対象:
小・中
仕様:
B5判 96頁
状態:
絶版
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目次

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特集 これがウチの子の作文?保護者がうなる「書くシステム」
丁寧さを積み重ねるシステム
「丁寧さ」は、子どもを諦めさせるまで繰り返す
椿原 正和
評論文を書くシステム
評論文は授業の反映、基礎力・応用力が求められる
松崎 力
視写が作文に与える影響
視写数と日記の量から相関関係を考える
小野 隆行
暗唱が作文に与える影響
暗唱でみるみるうちに作文が書けるようになる
松藤 司
向山型「楽しい作文」システム「窓の外をながめていました」
教師の度量が子どもの発想を引き出し、楽しい授業にする
戸村 隆之
文を長く書くシステム「先生のすることを作文に」
自分の学級の作文を評定する眼力と並び替える力
河田 孝文
運動会の作文……ここまで描写させる
子どもの作文の書き出しが激変―向山実践「運動会の作文」
杉谷 英広
4コマまんが作文システム
子どもからアンコール、保護者も安心「4コマまんが作文」
村野 聡
学習障害の子も書けるシステム
向山型作文指導をより細かく発達障がい子どもに応用する〜ワーキングメモリーと個人の状態に応じた指導展開〜
小嶋 悠紀
作文が苦手な中学生も書けるシステム
分析批評と通信が中学生に書く力を保証する
長谷川 博之
親学の立場からみた書くシステム
親子の交流を生み出す「作文システム」がある
雨宮 久
新型学級崩壊を立て直す方策としての書くシステム
示す→書かせる→公開する→ほめる→認める
田村 治男
子どものノートが語る書くシステム
大量に書くことが普通になる
八和田 清秀
子どもの文章がどんどん長くなるシステム
手塚 美和
ミニ特集 暗唱させたい詩文 学年別ベスト5
1年:リズム感あふれる詩文がおすすめ〜変化のある繰り返しや暗唱システムを入れて、まずは『声を出すこと』が重要である〜
桑原 和彦
2年:大人になって役に立つ詩文、伝統的な文化に触れて学べる遊び歌
兼田 麻子
3年:伝統的な言葉のリズム、言葉のおもしろさを感じる詩文で、楽しみながら故きを温ねる
齋藤 一子
4年:どの子も覚えられる詩文を用意し、楽しく取り組む
井戸 砂織
5年:毎日コツコツ淡々と
小田 哲也
6年:暗唱に慣れると、子どもたちはより難しいものを好むようになる
常田 幸宣
中学:散文・韻文・古典から、力のある教材を選ぶ
和田 由幸
特別支援学級:子どもの実態に合わせ、継続的に暗唱に取り組む
間嶋 祐樹
向国ライブあの体験で教室の実践が変わった
ライブで「空気感」を体験していなければ,手応えのある追試はできない
千葉 康弘
「意味と範囲」を問うことで子どもも教師も新しいコードを獲得できる
田代 勝巳
私のクラスでウケた保護者参観授業 (第5回)
参観授業で作る「親子の歌」
大関 貴之
満員御礼!第54回向山型国語教え方教室
過去最大の参加者570名! 熱気に包まれる向国会場
雨宮 久
巻頭コラム
引用なき批難は,印象批評に堕落する
向山 洋一
巻頭論文
作文の力をどのようにつけていったのか
根本 直樹
谷和樹の「本気で学ぶ国語学」 (第5回)
教師は「実践的技術」こそ指導すべきである
谷 和樹
〜「思ったとおり、見たとおりに書きなさい」は指導の放棄だ〜
名取ノートからイメージする向山先生30代の授業 (第5回)
向山氏の授業は真摯な「教材研究」の反映である
伴 一孝
新教材をだれでも追試できるように料理する (第5回)
「随筆を書こう」学校図書5年
椿原 正和
新教科書にたくさん登場した伝統的言語文化の授業づくり (第5回)
絵から子どもの意見を引き出す
斎藤 浩康
分類・列挙型で体験の層を厚くする
中川 貴如
TOSS教材ユースウェア☆ライブでやっとわかったポイント (第5回)
テストが終わってすぐに答えを渡すとどうなるか
根本 直樹
無駄な言葉を削ぎに削ぐこと
小野 一豊
向山型国語に挑戦/論文審査 (第69回)
授業の展開は,さまざまある
向山 洋一
国語授業で活躍!脳科学に基づくニュー教材 (第5回)
「アタマげんき」の問題を解かせた後,子どもたちに問題を作らせる
上木 信弘
クラスで一番できない子ができるようになった向国ドラマ (第5回)
「向山型暗唱指導」が、声の出ないA子を変えた!
堀田 和秀
向山型漢字指導は漢字が苦手な子を救う
石坂 陽
発達障害の子どもの自己肯定感を高める向山型国語
声を出してはいけない模擬授業に挑戦
伊藤 寛晃
〜音声言語を制限すると,授業技量不足が明確な形で浮き彫りになった〜
「子どもが作った問題」で組み立てる向国の授業 (第5回)
「最高峰」やまなしも「子どもが作った問題」で組み立てられるのか
根本 直樹
向山実践を読み解く
自分なりの読み方で、音読をすることを褒める
向山 洋一竹内 時男東田 昌樹甲本 卓司
〜「海雀」の授業@ 1986年6月 大田区立雪谷小学校5年1組〜
分析批評ビギナーズ (第5回)
「視点」を入れると授業はこう変わる
視点を使うことで、詩の情景を正確に描くことができる
本田 純一
話者は「どこに」いて「どこを」見ているのか
根本 直樹
発達障害の子どもをしなやかに包み込む女教師の向国授業 (第5回)
スモールステップとエラーレスラーニングで,やる気を維持する
森川 敦子
向山型国語で生み出す「中学生の事実」
入試問題を解く力を育成する
長谷川 博之
「4コマまんが作文」ならどの子も楽しく書ける (第5回)
4コマまんが作文で習熟できる作文技術
村野 聡
ルール+行動言語で子どもが変わるソーシャルスキルかるた (第5回)
学習規律編
神谷 祐子
学力テストB問題に対応できる分析批評の授業 (第5回)
超入門 B問題対応力の育成法 その2
松崎 力
ディスレクシアの子に対応する向国実践QA (第5回)
教師は教材についてもっと学ばなければならない
小野 隆行
読者のページ
本を読んで学ぶ。サークルで学ぶ。講座で学ぶ。人と出会って学ぶ。本誌の読者の「学び」から向山型国語への期待を感じます。
編集後記
谷 和樹雨宮 久根本 直樹長谷川 博之
向山型国語最新情報
雨宮 久
向山型国語に挑戦/指定教材 (第71回)
谷 和樹

巻頭コラム 引用なき批難は,印象批評に堕落する

本誌編集長/向山 洋一


大学の教授や管理職教師が,TOSS・法則化のことを,次のように批判するという。


 TOSS・法則化は,一つの方法を押しつけて,教師にやらせようとしている。

大学の教授が,大学の授業の中で,このようなことを,何回も言ってるという。

私達は,上記のようなことを主張したことはない。むしろ,正反対のことを主張してきた。私達の会則の「基本理念」で,明示してきた。30年も昔,法則化運動を作ったときに発表した文章である。

以下の内容だ。


 運動の基本理念は次の4つである。

@教育技術はさまざまである。できるだけ多くの方法をとりあげる。 (多様性の原則)

A完成された教育技術は存在しない。常に検討・修正の対象とされる。(連続性の原則)

B主張は教材・発問・支持・留意点・結果を明示した記録を根拠とする。

             (実証性の原則)

C多くの技術から,自分の学級に適した方法を選択するのは教師自身である。

             (主体性の原則)

私達は,「一つの方法を押しつける」ことなど,一回もしたことはない。

それと反対に「教育技術はさまざまである」と定義しているのだ。その上で,「できるだけ多くの方法をとりあげる」と方針を示している。

更にまた,「一つの方法を押しつけない」根拠として,理念のAを示している。

完成された教育技術は存在しない。常に検討・修正の対象とされる,と主張しているのである。

基本理念の@とAから,私達が,「一つの方法を押しつける」ことなど,一切しなかったことが,おわかりだと思う。

但し,「教育の技術」「教育の方法」は,他の人に「分ち伝えられる」ように,「教材,発問,指示,結果」などを明示した記録を根拠とするよう主張した。

それまでの,教育論文には,このようなエビデンスが,著しく欠けていたのである。

「子どもの目が,輝いていた」というような,研究結果の報告も多かったのである。

これでは,学問ではない,他の人と「分ち伝える」ことは,できない。他の人と分ち合うことは,できない。

そのような教育界の「研究」に対して,一石を投じたのである。


更にまた,「押しつけること」がなかった証拠として,理念のCがある。多くの技術から自分の学級に適した方法を選択するのは,教師自身であると主張しているのである。

有名なW大学の教育学部の教授は,授業の中で「一つの方法を押しつけている」というような批難をしている。

その教授は次のように言える

(1)批難する主張の「基本方針」も読まないで,大学で批難をしている。

(2)または,読んでも,理解する能力に欠けている。

いずれにしても,大学で教育を語る資格はない。

向山型国語

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