向山型国語教え方教室 2013年2月号
<提案>“役に立たない”国語科学習指導案をこう変える

D071

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向山型国語教え方教室 2013年1・2月号<提案>“役に立たない”国語科学習指導案をこう変える

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ジャンル:
国語
刊行:
2012年12月21日
対象:
小・中
仕様:
B5判 96頁
状態:
絶版
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目次

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特集 〈提案〉“役に立たない”国語科学習指導案をこう変える
TOSSが提案する向山型国語指導案の典型例:文学編
研究仮説を実証する手段として活用できる指導案を書こう
松崎 力
TOSSが提案する向山型国語指導案の典型例:説明文編
「主張」を示し「教師の授業行為」を明確に示すことでこそ「研究」は深まる
雨宮 久
TOSSが提案する向山型国語指導案の典型例:言葉のきまり編
分類の理由を考えさせることで、規則性に気付かせる
小貫 義智
気持ちばかり読み取らせる「目標」をこう変える
登場人物の行動と発言を根拠にして、「気持ち」の変化を読み取らせる。「叙述を基に」がポイントだ
澤田 好男
味わわせてばかりいる「目標」をこう変える
めいめい勝手なことを言わせる「想像させる」授業が子どもの読解力を下げている
三浦 宏和
本当は評価していない「評価規準」をこう変える
具体的な評価が子どもの意欲付け、教師の授業改善につながる
久野 歩
教材文と関係ない「児童の実態」をこう変える
「とりあえず書きました」児童の実態よ、サヨウナラ。「観点」を明確にした活用できる児童の実態の書き方。
千葉 康弘
具体的な指導が見えない「指導にあたって」をこう変える
一般的なことは書かない。教師が教えた内容に迫るための手だてをイメージできるように書く
前川 淳
実際と大違い=嘘だらけの「指導計画」をこう変える
「モチモチの木」の学習指導案を検討する〜ワークシートを使った「気持ちを問う」授業では、絶対に到達することのない峰、それが「向山型分析批評」である〜
赤木 雅美
形式にばかりこだわる「本時の展開」を柔軟にする
指導案で「発問の要旨」「組み合わせ」「順序」を検討する
千葉 雄二
討論を中心とする指導案の「本時の展開」をこう書く
向山洋一氏の「春」と「母ぐま子ぐま」の学習指導案に学ぶ
小田原 誠一
国語でITを活用した研究授業の指導案 具体事例
第一にシンプルに書くこと。第二にビジュアルに表現すること。無理なく現場で採り入れられる工夫が必要だ
許 鍾萬
分析批評:向山洋一の指導案を今の教材に応用する5年「母ぐま子ぐま」
「指導観」と「教師の働きかけ」から学べ!
椿原 正和
分析批評:向山洋一の指導案を今の教材に応用する3年「春」
分析批評の授業、初心者の入門授業
河田 孝文
ミニ特集 3学期これだけは定着させる国語の力
1年:1年生の向山実践から最重要指導内容を抽出
塩苅 有紀
低学年の学習内容が身についているか徹底的にチェックし鍛える
佐藤 純子
3年:教科書の叙述に基づいて読み取る力、場面ごとにタイトルをつける力をつける!
近江 利江
4年:これだけは定着させる読み書きの力10
手塚 美和
5年:基礎学力を保証する手だてを持つ
石田 勝紀
6年:尊敬語と謙譲語の区別を完璧にさせる
石坂 陽
中学校:扱わなかった教材を使って長文読解力を鍛える
松原 大介
特別支援学級:名文スキルと直写ノートで、丁寧に書く力を定着させる
西村 純一
向国ライブあの体験で教室の実践が変わった
自分の傲慢さに気づかせてくれた向国のライブ
石田 寛明
自分の頭で教えることで瞬発力を磨き、授業を変える
川中 朋子
私のクラスでウケた保護者参観授業 (第6回)
学び方を理解し、一緒に考えてもらう授業を仕組む
齋藤 一子
満員御礼!第55回向山型国語教え方教室IN大阪
「あの論文審査と日本初読解力向上スキルがメイン、発達障害の子役がいるクラスでの模擬授業豪華3本、一挙公開」
久保 宏行
巻頭コラム
向山教室=漢字英語交じり文の教材サイト
向山 洋一
巻頭論文
曖昧で評価できない指導案記述を排除し,本当に役に立つ指導案を開発しよう
谷 和樹
谷和樹の「本気で学ぶ国語学」 (第6回)
意味が正確に伝わる文を書くこと。そのことこそが作文指導の中心である
谷 和樹
名取ノートからイメージする向山先生30代の授業 (第6回)
時速200kmで向山学級の「授業」を再現する
伴 一孝
新教材をだれでも追試できるように料理する (第6回)
徹底的に「指示語」の授業をやっていた向山実践
椿原 正和
新教科書にたくさん登場した伝統的言語文化の授業づくり (第6回)
画像を使って概要把握を助ける
渡辺 大祐
毎日5分のカルタで百人一首を遊び感覚で覚える
溝端 久輝子
TOSS教材ユースウェア☆ライブでやっとわかったポイント (第6回)
ライブの空気を自分のものにするために
長田 修一
緊張感を演出することで満点続出!
桑原 佑樹
向山型国語に挑戦/論文審査 (第70回)
いい素材をどのように授業に組み立てるか
向山 洋一
国語授業で活躍!脳科学に基づくニュー教材 (第6回)
記憶再生を促す教材づくり
松藤 司
クラスで一番できない子ができるようになった向国ドラマ (第6回)
テンポよく、楽しく、知的に授業することでどんな子もチャレンジしたくなる
間嶋 祐樹
視覚情報・聴覚情報を駆使することで、漢字テスト100点が取れた!
澤田 好男
発達障害の子どもの自己肯定感を高める向山型国語
翔和学園学生の自己肯定感 信州大学学生の心を突き動かした学生の生の姿
伊藤 寛晃
「子どもが作った問題」で組み立てる向国の授業 (第6回)
原点「大造じいさんとガン」追試のポイント
根本 直樹
向山実践を読み解く
アドバルーンを叩き、毅然と読み直しをさせる
向山 洋一竹内 時男東田 昌樹甲本 卓司
〜「海雀」の授業A〜
分析批評ビギナーズ (第6回)
「視点」を入れると授業はこう変わる
「視点」を入れると、必ず言葉の検討になる
小塚 祐爾
「視点」の検討から、もう一歩だけ進めてみる。
谷 和樹
発達障害の子どもをしなやかに包み込む女教師の向国授業 (第6回)
基本の力がつくから意欲的になる
手塚 美和
向山型国語で生み出す「中学生の事実」
身につけさせたい七つのスキル+α
長谷川 博之
「4コマまんが作文」ならどの子も楽しく書ける (第6回)
家庭学習で作文技術を習熟させる
村野 聡
ルール+行動言語で子どもが変わるソーシャルスキルかるた (第6回)
ことわざ編
神谷 祐子
〜珠玉の言葉は一生の宝〜
学力テストB問題に対応できる分析批評の授業 (第6回)
教師の総合力を高める修業をしよう
松崎 力
ディスレクシアの子に対応する向国実践QA (第6回)
ドクター,専門家が示す教育界の非常識
小野 隆行
読者のページ
討論の授業、分析批評の授業、読解の授業など「あこがれ」の授業とそれを支える重厚な基礎、両方が大事です。向国の分析は続きます。
編集後記
谷 和樹雨宮 久根本 直樹長谷川 博之
向山型国語最新情報
雨宮 久
向山型国語に挑戦/指定教材 (第72回)
谷 和樹

巻頭コラム 向山教室=漢字英語交じり文の教材サイト

本誌編集長/向山 洋一


日本人は,中国から漢字をとり入れて,それを日本流に使いこなす方法を発明した。

山という文字は,中国では,「サン」「シャン」などと発音していたのであろう。その「読み方」は,今も残っている。「音読み」つまり「中国読み」である。

中国の言語学者は,日本語には,「中国の昔の読みが残っている」ということで,研究の対象にされている。

日本では「山」(サン)に,「やま」という読み方をあてはめた。中国の読み方とは関係のない「訓読み」である。つまり「日本読み」である。

この「漢字仮名交じり文」で,日本人の言語能力は,飛躍した。これは,日本の発明である。偉大な発明だ。

私は,この発明を利用して,漢字を英語圏の子ども達に教えようと思った。

「山」(サン・やま)に,「マウンテイン」という「読み方」を与えるのである。

「a go to 山。」という文をサイトで示す。「山」の所は,「マウンテイン」と発音する。

日本人は,「山」(サン)を(やま)と発音した。

英語圏では「山」(サン)を(マウンテイン)と発音する。原理は,全く同じである。

サイトで「山」をクリックすると,「山の絵」が出てくる。驚きのサイトである。

これを五年以上昔に,岡山マックに作ってもらった。一部の人には理解された。

静岡県知事の川勝平太氏は,即座に理解して,「ポルトガル語版がほしい」と言った。

この教材は,私としては,ホームラン級と思っているので,岡山マックに復元してもらっている。小野隆行先生の関連する報告がある。


■漢字英語交じり文サイトは,タブレットに最適だ。


先週,岡山市のブロック研修会で講師を務めた。

特別支援学級担任が対象。

そこに,中学校のALTが参加していた。

アメリカで自閉症の家庭教師をやっていたので,講演に興味があったとのこと。

終わった後,挨拶にやってきた。

凄いと興奮していた。

最初,

「今,日本語を必死で勉強していてやっとひらがなを覚えたところ。漢字は難しい」と話していた。

なので,「漢字は簡単ですよ」というと「NO〜」と笑っていた。

そこで,すかさずタブレットで漢字英語交じり文のサイトを見せた。

驚愕!といった感じだった。

「山」の文を見せて山のところを「マウンテン」と読んだだけですぐに理解した。

他にはないのかというので,川なども見せた。

果物や体のパーツなどもあるというと,すごい!を連発していた。

これなら,外国の人が漢字を勉強するときやりやすいか?

と聞くと,

とてもいい。

ぜひ,やりたい。と話していた。

タブレットなら手軽でいい。

どこでもできる。

また,今は保護者の中にも外国人がいる。

私の近くにもフィリピン人のお母さんがいる。

子どもは日本語が出来ても,困るのは実は親の方なのだ。

このような層にもアプローチしていける。   ■


(向山)この教材づくりに参加しませんか。

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      明治図書

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