- 特集 「伝統的な言語文化」を向山型で指導―ヒント25
- なぜ「言語文化」の指導が必要なのか?
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- 向山実践における「言語文化」指導の思想とは
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- 向山型で「昔話」の読み聞かせ
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- 「伝説」の授業の組み立て方
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- 情景・リズム指導に適した短歌・俳句一覧
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- 子どもが使える「慣用句」「故事成語」の授業
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- 子どもが熱中する「古文」の音読指導
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- 「漢文」の内容を把握させる授業のポイント
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- 向山学級の「言語文化」の授業
- 俳句かるたによる「言語文化」の教育実践
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- 理科の授業でも言語文化を指導した
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- 学年別・子どもが熱中する「言語文化」の授業[9・10月]
- 1年
- 神話を語って聞かせる
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- TOSS教材で1年生でもばっちり!
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- 2年
- 楽しく声を出させることが第1である
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- 『あかねこ暗唱・直写スキル』で「言語文化」を授業する
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- 3年
- 3年生におすすめ,子どもが熱中する「俳句」の授業
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- 俳句の暗唱から討論へ
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- 4年
- 「季語」を学んで,夏の思い出俳句を作ろう
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- 五色百人一首で文語調のリズムを染み込ませる!
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- 5年
- 漢字文化を授業する
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- 子どもの意見から発問を組み立てる
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- 6年
- 同訓異字は『かける』授業の原理原則を使う
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- 変化する仮名遣い
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- 中学校
- 音読と場面分けで古文を指導する
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- 高校
- 古典指導を文法だけで終わらせない
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- ミニ特集 子どもに大人気『五色名句百選かるた』とは?
- 子どもに大人気『五色名句百選かるた』とは?(解説)
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- 『五色名句百選かるた』QA
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- 第1時の指導はこうする
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- 低学年での実践〜「自分の名前だけが読める子」も『五色名句百選かるた』なら「読める」〜
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- 中学年での実践〜やっぱり全員が熱中!クラスがまとまる!〜
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- 高学年での実践〜負けを学ぶのも楽しい!「かるた」だからできることである〜
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- 新分析批評ワーク
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- 授業での活用
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- 向山型国語キーワード
- 3列起立
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- 満員御礼!「向山型国語教え方教室」
- 『実践記録集』から読み解く国語実践の基礎基本
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- 巻頭コラム
- 語り,リズムはCDを車中で聞くことで身につける
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- 巻頭論文
- 新学習指導要領を真剣に研究せよ!
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- PISA型読解力を超える授業づくり
- 「発問の機能」をイメージせよ
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- 8つの言語活動を向山型で授業する
- 銭形平次で「報告」の授業を作る
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- 五色百人一首大会のドラマ
- 「悔しいけど楽しい」大会
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- 学級崩壊を立て直した五色百人一首のドラマ
- 負ける経験が心をたくましくする
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- 向山型国語に挑戦/論文審査 (第44回)
- 授業にはメリハリを
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- PISA型対応ワークで学力テストB問題に対応する
- 「PISA型対応ワーク」でB問題を克服する
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- 特別支援の子どもが熱中した参観日のこの授業
- 低学年/漢字文化,発見させる発問で熱中させた!
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- 高学年/多様な活動で「書く」抵抗感を和らげる
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- 翔和学園の奇跡
- 討論で子どもたちが成長していく
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- 新・漢字文化の授業
- 部首の秘密を解く
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- 漢字があったからこその日中交流
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- 子どもが熱中する江副文法の授業
- 江副文法で「文法は役に立つ」と気づかせる
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- 向山実践を読み解く
- トピックセンテンスに注目する
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- 〜6年国語説明文「貝塚が教えるなぞ」の要約指導@〜
- 副編集長が初公開する向山実践の学び方
- 授業のフル・スコアは存在しない
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- PISA型読解力対応発問づくり
- 経験知の補充が,『熟考・評価』力を高める
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- 中学校でのダイナミックな向山型討論授業
- 討論の授業が好きか?
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- 腹の底からの実感! 向山型国語を知る前と後
- 毎日するから効果を発する
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- 正しい指導で子どもは伸びる!
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- 長い説明から子どもが活動する授業へ
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- 毎日の国語の授業が楽しくなった
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- 発達障害の学生たちも大熱狂の五色百人一首
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- 指書きの効果を実感! 向山型漢字指導
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- 女教師がチャレンジする向山型討論への道
- 要約指導が討論を救う
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- テーマ別 向山型国語QA
- 一字読解指導を成功させる修業のコツ
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- 読者のページ
- あなたは,『年齢別実践記録集 1〜3巻』を読みましたか? この3冊を読まずして向山氏の思想を理解することはできません(大森氏曰く)
- 編集後記
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- 向山型国語最新情報
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- 向山型国語に挑戦/指定教材 (第46回)
- 落葉(ポール・ヴェルレーヌ)
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巻頭コラム
語り,リズムはCDを車中で
聞くことで身につける
●本誌編集長 向山洋一
向山型国語のセミナーなどで,授業ライブをすることがある。最近,一番びっくりされたのは,「一字読解」の授業だった。
「私のやっている一字読解の授業とは,全く違っていました」
「向山先生の一字読解の授業を受けて,ショックを受けました。私のと全然違っていたからです」
このような感想が,アンケートにぎっしりと書かれていた。
向山型国語の中では,「一字読解」は,分かりやすい授業である。教科書を読んで,1つの文の中から,簡単な問題を2つか3つ作り,ノートに書かせていくという授業だからである。1時間の授業で,全部を使えば20問,30問もできるだろう。
この指導なら,誰だってできると思う。
日本中で,「一字読解」の授業がされたことと思う。
向山型国語セミナーに参加する人は,熱心な教師だろう。
交通費,参加費,高いお金を使って参加しているのだ。ほとんどの人が,二百数十人が「一字読解」をやっていた。
しかし,その二百数十人の参加者のほとんどが,「私の一字読解の授業と向山先生の授業は全く違っていた」と,ショックを受けたのである。
どこが違うのか,言葉にすると難しい。
第一は,授業の流れが,ゆったりとしていて,おだやかであることだ(自分のは,せかせかしているという)。ゆったりとしているが,授業のスピードは速いという。ここらへんが,難しいというのだ。
第二は,問題と答えが,明確であることだ。やさしいけれど,知的だ。やさしいけれど発展性がある。(自分のは,問いと答えが,スッキリしていないという)
第三は,授業が楽しくて,思わずのめり込んでしまう。
第四は,一人残らず答えなければならないようにしくまれている。
詰められるのではないが詰められている。
いつの間にか,まき込まれている。
やはり,ライブでなければ伝わらない部分がある。向山のように「語り」たければ向山の秘蔵CDシリーズ3部作@社会「私たちの大田区」A出口の授業B展覧会の感想がある。また,算数の授業の「大きな数」(8枚セット)「小数CD」(5枚セット)などもある。CDを通勤の車の中で聞くことをすすめる。研究所で扱っているが,まだあるうちに入手しておくといいと思う。完売すると基本的には再販はしないからである。
そんな不安解決のヒントになるのが本号に掲載された実践例ではないだろうか。
個人的には、漢文や古文を段落分けして意味を読み取るといった形式が従来の説明文・物語文の指導と相通じ参考になった。