- 特集 子どもの思考をアクティブにする 社会科授業の教材&発問づくり
- 1 問題解決的な学習に向けて 教材・発問づくりのポイント
- 問いの深まりを意図した単元展開を
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- 2 ユニバーサルデザインの視点でつくる社会科授業の教材・発問
- 難しさを感じているAさんへの手立てはみんなの学びやすさにつながる
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- 3 授業が変わる 教材・発問づくりの極意
- 小学校/「教科の論理」と「子どもの論理」でデザインする
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- 中学校/「余白」のある発問が学びを加速する
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- 高等学校/毎年受講生は変わる 新情報を収集する不断の努力
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- 4 場面別 考える力をグッと高める 発問スキル
- (1)学習問題を把握させる場面
- 「次」への意図をもった発問を
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- (2)資料・教科書から情報を読み取らせる場面
- 多様な発問スキルを組み合わせて生かす
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- (3)ペア・グループ活動の場面
- 思考活動を支える発問を工夫し,考える力を高める
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- (4)思考を整理・深める場面
- 思考ツール活用による発問のポイント
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- (5)まとめ・振り返りの場面
- 「深い学び」に至る問いの位置付けを
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- 5 子どもの思考をアクティブにする 教材&発問づくり 小学校
- 3年 生産者と消費者とのつながりが目に見える教材
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- 4年 人とのつながりが生み出すアクティブ思考
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- 5年 【我が国の農業や水産業における食料生産】生活と関連させ,実感をもって学ぶ授業づくり
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- 5年 【我が国の国土の自然環境と国民生活との関連】他事例との比較,ゆさぶりを取り入れた選択・判断
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- 6年 【我が国の政治の働き】問題意識を高め,子どもが政治に参画する
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- 6年 【我が国の歴史上の主な事象】国をつくる難しさや葛藤を体感する歴史学習
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- 6 生徒の思考をアクティブにする 教材&発問づくり 中学校
- 地理的分野 【世界の様々な地域】グローバル化社会をより身近に感じさせる工夫
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- 地理的分野 【日本の様々な地域】地域のアイドル マスコットキャラクターの魅力!
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- 歴史的分野 【近世までの日本とアジア】生徒の生活経験から生み出すアクティブな思考
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- 歴史的分野 【近現代の日本と世界】欧米視察中に岩倉がとったまさかの行動とは
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- 公民的分野 【私たちと経済】小さな問いの積み重ね
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- 公民的分野 【私たちと政治】「公正な裁判とは何か」を追究する
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- 7 生徒の思考をアクティブにする 教材&発問づくり 高等学校
- 地理 学校周辺地域の謎を「ミステリー」で解く!
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- 歴史 ICEモデルで「深める」歴史の授業
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- 公民 憲法学習で「国民の義務」を教えないで!
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- 最新情報で徹底解説! どうなる・どうする社会科教育 (第38回)
- 「単元で考える」授業づくり@
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- 1人1台端末も有効活用!板書&資料でよくわかる授業づくりの教科書 (第38回)
- 日本の思想の源流は聖徳太子にある!
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- 〜6年生「聖徳太子の国づくり」〜
- 「個」の学びを豊かにする!社会科「個別最適な学び」への挑戦 (第2回)
- 「個別最適な学び」はメッセージ
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- 100万人が受けたい!見方・考え方を鍛える中学社会 大人もハマる最新授業ネタ (第26回)
- 人類の誕生と気候変動への対応
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- 〜歴史〜
- Google Workspace for Educationで実現する 社会科授業アップデート (第2回)
- 学ぶ意欲をもとに児童がつくる授業
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- 〜[学年・単元]小学校4年生・自然災害にそなえるまちづくり [使用ツール]Google Jamboard,Googleマップ,Google スライド,Googleフォーム,AIテキストマイニング,Kahoot!〜
- 言葉を磨けば授業も変わる!社会科「発問」テクニック (第2回)
- 「発問」一つ一つがもつ役割と効果
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- 地理大好きな子どもを育てる!見方・考え方を鍛える地理授業デザイン (第26回)
- 地理的な見方・考え方を働かせるとは
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- 最新情報でしっかり解説!歴史教育はどう変わるか (第32回)
- 他教科・他科目との連携や多様な資料を用いた実践(1)
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- 〜盧舎那仏建立と渡来技術そのA―視点の広がりを見据えて〜
- 指導と評価を一体化!つまずきから考える公民PDCA授業プラン (第2回)
- 「持続可能な社会」をつくることの難しさとは?
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- 〜A-(1)私たちが生きる現代社会と文化の特色〜
- 見方を変えると世界が変わる!「考えたくなる」社会科授業 はじめの一歩 (第2回)
- 多角的なものの見方を育てるアナザー・ストーリーの社会科授業!
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- 18歳市民時代の社会科教育 授業づくりのスタンダード (第2回)
- 社会科の目標「公民としての資質・能力」にこだわりを反映させる
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- 〈全国社会科教育学会の広場 私の論点・私の授業〉民主主義社会と社会科における多様性と包摂―分断が進む社会の中での教育的使命とは― (第2回)
- 「多様性と包摂」を基盤にした法教育授業とは
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- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第290回)
- 大阪府の巻
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- 編集後記
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編集後記
『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』の著者である安斎勇樹さんは「問い」について人々が創造的対話を通して認識と関係性を編み直すための媒体,と定義されています。さらに問いによる答えがゴールなのでなく,問いを問うプロセスにおいて生まれる学習にこそ意義があるともおっしゃっています。この「問い」をもつことの重要性については以前から言われていますが,従来の社会科のもつ問題・課題解決的な学びや,ICTを使った令和の日本型学校教育を今後進めていく中で,さらに掘り下げて考える必要があるのではないかと感じられます。
「問い」と一口に言っても,子どもの胸の内からわく「疑問」や単元ごとに設定される「学習問題,課題」などありますが,なかでも教師によって発せられる「発問」は問いを問うプロセスにおいて重要な役割をもつと思われます。またそうした考えるべき問いは自然に生まれるものではなく,より子ども達にとって分かりやすく,自分事として考えられるように,授業で扱う素材(教材)の研究・開発もしなければなりません。日々変化する「社会」を教えるこの教科,「発問」や「教材」については考えが尽きないことかと思われます。
そこで本号では「子どもの思考をアクティブにする 社会科授業の教材&発問づくり」というテーマで,小学校・中学校・高等学校における教材づくりと,その素材を生かした「発問」からみる授業アイデアをご紹介頂きました。
/中野 真実
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