- 特集 考える力を高める「難問・良問」チャレンジ40選
- 視点1「難問・良問・奇問・悪問」の境界線―子どもの力を引き出す問いのあり方―
- 評価の目的・内容・方法をめぐる理論的対立
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- 視点2「考える技術」を教える問題づくりと思考トレーニング
- 考える「問い」と問いを追求し続けられる「システム」を
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- 視点3 入試問題に見る「難問・良問」―問われる内容と思考トレーニング―
- 授業改善を求める三つの思考力評価問題―事実的思考・理論的思考・価値的思考評価問題―
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- 【歴史】育成を目指す資質・能力に準拠した歴史テスト問題の構成―「良問」の基準―
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- 【公民】現実の事象や課題について整理し考える力を育てる
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- 視点4 現代の課題を考える!“社会的ジレンマ”の「難問・良問」切り口ナビゲート
- 【環境】持続可能な社会の実現に向けた見方・考え方を
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- 【資源・エネルギー】エネルギーのゴミ問題
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- 【人権】情報化・グローバル化の中の人権について
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- 【高度情報化社会】対話による新しい価値の創造を
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- 【国際問題・戦争・紛争】問題とその条件
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- 【財政・福祉】具体的な仮定から現実を見直す
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- 視点5 考える力を高める「難問・良問」チャレンジ 小学校
- 3・4年
- 〈身近な地域や市の様子〉関係づけて精緻化を学習過程に
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- 〈地域の生産や販売〉知識を相互に関連づけてより深い学習に仕立てる!
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- 〈住みよいくらしをつくる〉人々のかかわりが見える「難問・良問」
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- 〈地域社会の災害や事故防止〉防災に従事している人の声から良問ができる!
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- 5年
- 〈国土の自然などの様子〉日本はすごいとわかる社会科学習
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- 〈我が国の農業や水産業〉獲得した知識や技能で思考・判断する力と折り合いをつける力を評価する
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- 〈我が国の工業生産〉1つの絵・本物から「見える・見えない」ことを思考する
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- 〈情報産業と情報化した社会〉情報モラルをもとに自分とのかかわりを考える
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- 6年
- 〈弥生時代以前〜安土桃山時代〉世の中の様子と人物の業績を合わせて事象の意味を考える
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- 〈江戸時代〜明治維新〉「地域」「地方」から,「時代」「社会」の全体をとらえる
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- 〈日清・日露戦争〜第二次世界大戦〉号外新聞! どちらがよく売れる?
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- 〈我が国の政治の働き、日本国憲法〉子どもたちにとって政治や憲法を自分事にするための発問の工夫
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- 〈世界の人々の生活、国際交流・国際協力〉選択型の問題から主体的に考え対話する
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- 視点6 考える力を高める「難問・良問」チャレンジ 中学校
- 地理的分野
- 〈世界各地の人々の生活と環境〉インドのカレーの温度って!?
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- 〈世界の諸地域/世界の様々な地域の調査〉インドと牛
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- 〈日本の地域構成/世界と比べた日本の地域的特色〉既習の概念を活用し思考をめぐらせる「良問」と問いと答えの間が長い「難問」づくり
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- 〈日本の諸地域/身近な地域の調査〉「日本の諸地域」と「身近な地域の調査」を関連付けて探究を深める
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- 歴史的分野
- 〈古代までの日本〉「世界の歴史」に着目して
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- 〈中世の日本〉資史料読解と仲間との議論で中世の大観に挑戦
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- 〈近世の日本〉固有名詞を減らし、歴史を大きく捉えさせる
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- 〈近代の日本と世界〉複数の資料の活用に重点化した難問・良問を中心に
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- 〈現代の日本と世界〉時期や推移に着目し、複数の事象を踏まえて現代を考える
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- 公民的分野
- 〈私たちと現代社会〉テスト問題に原因と結果の関係を反映することから
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- 〈私たちと経済〉立場や視点を変えて問う
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- 〈私たちと政治〉多様な意思を反映させるために
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- 視点7 考える力を高める「難問・良問」チャレンジ 高等学校
- 地理
- 基礎をしっかり身に付け難問克服
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- 歴史
- 抽象的思考力がカギになる
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- 公民
- 暗記型授業からの脱却
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- 小特集 今、社会科が熱い! 研究会実践レポート 第1弾
- 全国地理教育研究会
- 地理総合の具現化に向けて
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- 全国民主主義教育研究会
- 憲法施行七〇年と民主主義教育の課題
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- 社会科教育連盟
- 持続可能な社会の担い手としての資質・能力の基礎を養う社会科学習
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- 日本公民教育学会
- 学習指導要領の改訂と新時代の公民教育
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- 全国公民科・社会科教育研究会
- 公民科教育の在り方を考える
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- 全国歴史教育研究協議会
- 歴史教育の今後の在り方を考える
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- 最新情報で語る! どうなる・どうする社会科教育 (第20回)
- 告示された新学習指導要領(平成29年3月)の特徴と読み方E
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- 目指せ社会科の達人! 「社会力(シャカリキ)」授業ベーシック (第8回)
- ごみ集積所の在り方について思考判断表現する学習
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- 100万人が受けたい! 大人もハマる社会科授業ネタ (第8回)
- 【公民】自動車生産から経済地理的見方・考え方を育てる
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- 調べる力・考える力を鍛える! トレーニングワーク (第8回)
- 小学6年/枠なしワークで、わくわく学習
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- 新学習指導要領・社会科授業づくりの課題と取り組みポイント (第8回)
- 地域の在り方の考察を通して主権者としての資質の育成を目指す、中学校地理的分野における地域調査の授業づくり
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- 〜「防災」の視点をふまえた単元モデルの提案〜
- 「主体的・対話的で深い学び」を育む小学校社会科の授業づくり (第8回)
- 小学校社会科における教材研究と授業づくりの二つの手順
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- 【歴史を探究する】教科書では教えない! 歴史面白ウラ話 (第8回)
- 過去の季節を読み解く
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- 時間軸と空間軸で考える! アクティブな地歴連携授業デザイン (第8回)
- 地図・地形・地名・景観・鳥瞰図などの地理的要素を取り入れた高等学校日本史地歴連携授業の取り組み
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- 「主権者の育成」にどう取り組むか―高校の新教科を視野に (第8回)
- 新科目「公共」と「主権者の育成」E
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- 改訂キーワードでつくる社会科授業 実物板書&展開モデル (第8回)
- 小学5年/キャリア教育の視点を取り入れた国土学習の授業
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- 〜あたたかい沖縄県に住む人々のくらし〜
- 中学歴史/主権者育成をめざした歴史授業
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- 〜ヨーロッパのアジア侵略〜
- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第236回)
- 熊本県の巻
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- 編集後記
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編集後記
○…六月に出された「学習指導要領解説 社会編」では、育成を目指す資質・能力が明確化され、目標及び内容が三つの柱で再整理されました。授業改善のポイントとしては、「思考力・判断力・表現力」は引き継がれながらも、「主体的・対話的で深い学び」の実現が挙げられました。
大学入試改革、高等教育から広がったアクティブ・ラーニングという言葉の表記は入りませんでしたが、「主体的・対話的で深い学び」が今後の授業改革のキーワードとなり、変化が求められることになりそうです。またそれを受けて、大学や高校の入試問題においても、これまで以上に深い考察や、多様な視点から見る問題が増えることが予想され、これまで以上に「思考のトレーニング」が求められるようになるとも言えそうです。
そこで本号では、『考える力を高める「難問・良問」チャレンジ40選』をテーマとして、次期学習指導要領のポイントや解説で示された内容も踏まえながら、子どもたちに「より考える」ことを促し、「選択・判断する力」をつける、追究意欲を高める問題とはどのようなものなのか。また、大学入試問題をスタートとして、これからより柔軟な思考・発想を求める方向に変わるであろう問いの数々を「読み解く力」を子どもたちにつけていくには、どのような思考トレーニングが必要であり、どのように授業に組み込んでいけばよいのか。「難問・良問」の具体例を挙げていただきながら、ご提案いただきました。
/及川 誠
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- 明治図書