国語教育 2024年6月号
保存版 発問&言葉かけ定石事典

B894

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国語教育 2024年6月号保存版 発問&言葉かけ定石事典

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ジャンル:
国語
刊行:
2024年5月7日
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 130頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年10月4日
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目次

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特集 保存版 発問&言葉かけ定石事典
[提言]発問&言葉かけで授業は変わる
その発問・〈言葉かけ〉は何を変えようとしているのか
立石 泰之
説明文の発問&言葉かけ 小学校
1年/いろいろなふね(東京書籍)
安達 真理子
1年/つぼみ(光村図書)
小潟 雄一
2年/ビーバーの大工事(東京書籍)
安達 真理子
2年/どうぶつ園のじゅうい(光村図書)
小潟 雄一
3年/こまを楽しむ(光村図書)
有松 浩司
3年/すがたをかえる大豆(光村図書)
有松 浩司
4年/くらしの中の和と洋(東京書籍)
堀口 史哲
4年/アップとルーズで伝える(光村図書)
浦部 文也
5年/世界遺産 白神山地からの提言(教育出版)
堀口 史哲
5年/固有種が教えてくれること(光村図書)
浦部 文也
6年/「永遠のごみ」プラスチック(東京書籍)
牧園 浩亘
6年/『鳥獣戯画』を読む(光村図書)
大江 雅之
説明文の発問&言葉かけ 中学校
1年/「不便」の価値を見つめ直す(光村図書)
佐々木 来望
1年/ダイコンは大きな根?(光村図書)
新井 拓
2年/ハトはなぜ首を振って歩くのか(東京書籍)
渡邉 裕
2年/君は「最後の晩餐」を知っているか/「最後の晩餐」の新しさ(光村図書)
新井 拓
3年/AIは哲学できるか(教育出版)
佐々木 来望
3年/人工知能との未来/人間と人工知能と創造性(光村図書)
有田 弘樹
文学の発問&言葉かけ 小学校
1年/サラダでげんき(東京書籍)
田中 元康
1年/くじらぐも(光村図書)
田邉 友弥
2年/お手紙(東京書籍・光村図書)*本実践は東京書籍版による
田中 元康
2年/スーホの白い馬(光村図書)
田邉 友弥
3年/サーカスのライオン(東京書籍)
藤井 大助
3年/モチモチの木(東京書籍・教育出版・光村図書)*本実践は東京書籍版による
幸島 恭輔
4年/一つの花(東京書籍・教育出版・光村図書)*本実践は東京書籍版による
幸島 恭輔
4年/ごんぎつね(東京書籍・教育出版・光村図書)*本実践は東京書跡版による
藤井 大助
5年/注文の多い料理店(東京書籍)
関 茜
5年/世界でいちばんやかましい音(東京書籍)
関 茜
6年/海のいのち(東京書籍・光村図書)*本実践は東京書籍版による
牧園 浩亘
6年/やまなし(光村図書)
大江 雅之
文学の発問&言葉かけ 中学校
1年/少年の日の思い出(東京書籍・三省堂・教育出版・光村図書)*本実践は光村図書版による
三冨 洋介
1年/大人になれなかった弟たちに……(光村図書)
三冨 洋介
2年/走れメロス(東京書籍・三省堂・教育出版・光村図書)*本実践は東京書籍版による
渡邉 裕
2年/盆土産(光村図書)
有田 弘樹
3年/故郷(東京書籍・三省堂・教育出版・光村図書)*本実践は光村図書版による
白土 真
3年/握手(三省堂・光村図書)*本実践は光村図書版による
前川 智美
古典の発問&言葉かけ
小学校/漢文に親しもう/文字の移り変わり(東京書籍・6年)
牧園 浩亘
中学校1年/竹取物語 他 *資料集を主として活用
三冨 洋介
中学校2年/扇の的―「平家物語」から(光村図書)
前川 智美
中学校3年/君待つと―万葉・古今・新古今(光村図書)
白土 真
学びが活性化する! 今月の「言語活動&話し合い」ガイド (第3回)
理論/「話し合い」とは何か
松本 修
小1/「おおきなかぶ」を読んで音読劇をしよう
大村 幸子松本 修
〜教材:おおきなかぶ(東京書籍・教育出版・光村図書)〜
小2/昔話を楽しもう
佐藤 綾花西田 太郎
〜教材:いなばの白うさぎ(光村図書・教育出版)〜
小3/組み立てを考えて,ほうこく文を書こう
鈴木 真樹西田 太郎
〜教材:仕事のくふう,見つけたよ(光村図書)〜
小4/マイ新聞で報告しよう
武田 純弥佐藤 多佳子
〜教材:新聞を作ろう(光村図書 ※関連:東京書籍・教育出版)〜
小5/「語り手」に着目して読みを広げよう
橋 圭祐佐藤 多佳子
〜教材:世界でいちばんやかましい音(東京書籍)〜
小6/語り手になって登場人物の思いを語り合おう
和田 友見西田 太郎
〜教材:川とノリオ(教育出版)〜
中1/筆者の立場になってみよう
河村 岳人井上 功太郎
〜教材:ちょっと立ち止まって(光村図書)〜
中2/作品に込められた筆者の思いを読む
大城 里緒桃原 千英子
〜教材:字のない葉書(東京書籍・光村図書・三省堂1年)〜
中3/心に訴えかけるスピーチを考えよう
岩舩 尚貴桃原 千英子
〜教材:スピーチ(※関連 東京書籍・三省堂・教育出版・光村図書)〜
言語化する力を哲学する―「ことばにならない何か」から始まる国語教育 (第3回)
「言語化する力」を受け止める
佐藤 宗大
だれも教えてくれなかった ほんとうは楽しい語彙学習 (第3回)
語句を形成する部分(特に漢字)に着目する
萩中 奈穂美
〜語句の「解体新書」〜
主体化する国語科授業デザイン (第3回)
国語学習サイクルの学習展開T
小泉 芳男香月 正登
〜問いをつくる・問いを決める〜
生成AIを活用した授業づくり (第3回)
文学的文章を読む学習と生成AI
渡辺 光輝
国語教育の実践情報 (第99回)
小学校/「主体的に学習に取り組む態度」の評価について
大塚 健太郎
中学校/令和5年度教育課程実践検証協力校の取組
鈴木 太郎
わが県の国語ソムリエ (第145回)
山梨県
茅野 政徳
編集後記
林 知里
今月号 掲載教材一覧

編集後記

 「発問」の特集にあたり,いくつかの文献を読む中で,『国語授業 発問・言葉かけ大全』(広山隆行,明治図書,二〇二二)において次のような一文を見つけました。

 将棋の棋士は対局の後,「感想戦」といって,自らの指し手を開始から終局まで再現し,対局中の着手の良し悪しや最善手を検討します。(略)さて,先生はどうでしょうか。授業が終わって,自らの発問・言葉かけを再現できるでしょうか。私が教師になりたてのころ,有田和正先生の飛び込み授業を参観しました。授業後の協議会で,「あのとき私が言った○○という発問に対して,あの子が○○と言ったでしょう。あれはどうだったのかな。もっとこう切り返せばよかったなぁ」と自らの授業を再現されていました。ちょうど棋士が感想戦をしているように。(後略)

 対局後にすべての指し手を再現できるのは,もちろん最善と思った一手だったからということもありますが,序盤では多くが定跡に沿って指していること,戦法・戦型について事前研究を重ねていること,どれだけ長期戦の勝負になったとしても無駄な一手というものがないこと,そしてなにより対戦相手がいること,などが挙げられます。定跡を知り,過去の棋譜(先人の対局の記録)を並べて研究するからこそ,初めて見る局面でも最善手を導き出せる――将棋の上達方法は,授業づくりのそれと非常によく似ています。対戦相手(授業であれば一緒に授業をつくりあげる子どもたち)という,事前研究では思いもよらなかった反応を生む不確定要素が悩みどころである一方で,面白さでもあるという点も,似ているように感じます。今号では,セオリー(定石・定跡)としての発問を知るだけではなく,その発問に付随する言葉かけまで踏み込むことで,授業づくりの「棋譜」をより鮮明にしたいという願いを込めました。


   /林 知里

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