国語教育 2024年6月号
保存版 発問&言葉かけ定石事典

B894

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国語教育 2024年6月号保存版 発問&言葉かけ定石事典

紙版価格: 850円(税込)

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紙版の次号発売月に刊行する予定です

ジャンル:
国語
刊行:
近日刊行予定
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 130頁
状態:
近日刊行
出荷:
2024年5月8日
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目次

もくじの詳細表示

特集 保存版 発問&言葉かけ定石事典
提言 発問&言葉かけで授業は変わる
その発問・〈言葉かけ〉は何を変えようとしているのか
立石 泰之
説明文の発問&言葉かけ 小学校
1年/いろいろなふね
安達 真理子
1年/つぼみ
小潟 雄一
2年/ビーバーの大工事
安達 真理子
2年/どうぶつ園のじゅうい
小潟 雄一
3年/こまを楽しむ
有松 浩司
3年/すがたをかえる大豆
有松 浩司
4年/くらしの中の和と洋
堀口 史哲
4年/アップとルーズで伝える
浦部 文也
5年/世界遺産 白神山地からの提言
堀口 史哲
5年/固有種が教えてくれること
浦部 文也
6年/「永遠のごみ」プラスチック
牧園 浩亘
6年/『鳥獣戯画』を読む
大江 雅之
説明文の発問&言葉かけ 中学校
1年/「不便」の価値を見つめ直す
佐々木 来望
1年/ダイコンは大きな根?
新井 拓
2年/ハトはなぜ首を振って歩くのか
渡邉 裕
2年/君は「最後の晩餐」を知っているか/「最後の晩餐」の新しさ
新井 拓
3年/AIは哲学できるか
佐々木 来望
3年/人工知能との未来/人間と人工知能と創造性
有田 弘樹
文学の発問&言葉かけ 小学校
1年/サラダでげんき
田中 元康
1年/くじらぐも
田邉 友弥
2年/お手紙
田中 元康
2年/スーホの白い馬
田邉 友弥
3年/サーカスのライオン
藤井 大助
3年/モチモチの木
幸島 恭輔
4年/一つの花
幸島 恭輔
4年/ごんぎつね
藤井 大助
5年/注文の多い料理店
関 茜
5年/世界でいちばんやかましい音
関 茜
6年/海のいのち
牧園 浩亘
6年/やまなし
大江 雅之
文学の発問&言葉かけ 中学校
1年/少年の日の思い出
三冨 洋介
1年/大人になれなかった弟たちに……
三冨 洋介
2年/走れメロス
渡邉 裕
2年/盆土産
有田 弘樹
3年/故郷
白土 真
3年/握手
前川 智美
古典の発問&言葉かけ
小学校/漢文に親しもう/文字の移り変わり
牧園 浩亘
中学校1年/竹取物語 他
三冨 洋介
中学校2年/扇の的―「平家物語」から
前川 智美
中学校3年/君待つと―万葉・古今・新古今
白土 真
学びが活性化する! 今月の「言語活動&話し合い」ガイド (第3回)
理論
松本 修
小1
大村 幸子松本 修
小2
佐藤 綾花西田 太郎
小3
鈴木 真樹西田 太郎
小4
武田 純弥佐藤 多佳子
小5
橋 圭祐佐藤 多佳子
小6
和田 友見西田 太郎
中1
河村 岳人井上 功太郎
中2
大城 里緒桃原 千英子
中3
岩舩 尚貴桃原 千英子
言語化する力を哲学する―「ことばにならない何か」から始まる国語教育 (第3回)
佐藤 宗大
だれも教えてくれなかった ほんとうは楽しい語彙学習 (第3回)
萩中 奈穂美
主体化する国語科授業デザイン (第3回)
小泉 芳男香月 正登
生成AIを活用した授業づくり (第3回)
渡辺 光輝
国語教育の実践情報 (第99回)
小学校
大塚 健太郎
中学校
鈴木 太郎
わが県の国語ソムリエ (第145回)
山梨県
茅野 政徳
編集後記
林 知里
今月号 掲載教材一覧

編集後記

 「発問」の特集にあたり,いくつかの文献を読む中で,『国語授業 発問・言葉かけ大全』(広山隆行,明治図書,二〇二二)において次のような一文を見つけました。

 将棋の棋士は対局の後,「感想戦」といって,自らの指し手を開始から終局まで再現し,対局中の着手の良し悪しや最善手を検討します。(略)さて,先生はどうでしょうか。授業が終わって,自らの発問・言葉かけを再現できるでしょうか。私が教師になりたてのころ,有田和正先生の飛び込み授業を参観しました。授業後の協議会で,「あのとき私が言った○○という発問に対して,あの子が○○と言ったでしょう。あれはどうだったのかな。もっとこう切り返せばよかったなぁ」と自らの授業を再現されていました。ちょうど棋士が感想戦をしているように。(後略)

 対局後にすべての指し手を再現できるのは,もちろん最善と思った一手だったからということもありますが,序盤では多くが定跡に沿って指していること,戦法・戦型について事前研究を重ねていること,どれだけ長期戦の勝負になったとしても無駄な一手というものがないこと,そしてなにより対戦相手がいること,などが挙げられます。定跡を知り,過去の棋譜(先人の対局の記録)を並べて研究するからこそ,初めて見る局面でも最善手を導き出せる――将棋の上達方法は,授業づくりのそれと非常によく似ています。対戦相手(授業であれば一緒に授業をつくりあげる子どもたち)という,事前研究では思いもよらなかった反応を生む不確定要素が悩みどころである一方で,面白さでもあるという点も,似ているように感じます。今号では,セオリー(定石・定跡)としての発問を知るだけではなく,その発問に付随する言葉かけまで踏み込むことで,授業づくりの「棋譜」をより鮮明にしたいという願いを込めました。


   /林 知里

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      明治図書

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