- 特集 完全保存版 授業開きマスト&ベストアイデア大全
- [巻頭提言]達人が「授業開き」で必ず伝えること
- 言葉があなたをつくる
- /
- 普通の授業を普通に成り立たせる「策略」を
- /
- 国語の授業開き「マスト」アイデア
- 授業開きまでにしておきたい事前準備
- 小学校/一年間の見通しが明日の学びを豊かに
- /
- 中学校/ワクワク感をもちながら,一年間を見通して
- /
- 4月に押さえておきたい学習ルール
- 小学校/【音読の仕方】「音読に対する構え」を身に付けさせる
- /
- 小学校/【発表の仕方・聞き方】聞き手の態度を教えた上で,発表の機会を
- /
- 小学校/【グループ学習(話し合い)の仕方】グループ学習の機能を活かす
- /
- 小学校/【ノートの書き方】ノートに必然性をもたせよう
- /
- 中学校/【発表の仕方・聞き方】学習のなかにどう位置づけるか
- /
- 中学校/【グループ学習(話し合い)の仕方】自分の考えを作り上げるのが授業だと認識させる
- /
- 国語の授業開き「べスト」アイデア
- 小学校低学年
- 「知ること」の面白さの再確認
- /
- 仲間と学ぶ楽しさを
- /
- 小学校中学年
- 読むことの楽しさに出会う国語授業
- /
- 「学びのモデル」を示す時間に
- /
- 小学校高学年
- わくわく感と充実感を味わえる国語授業開き
- /
- 「じっくり読んで,想像しよう」言葉を読む授業開き
- /
- 中学校
- 言葉との出会いを演出する
- /
- 「身近な言葉に立ち止まる」から始まる中学国語
- /
- 授業開きのニューノーマル! 国語の「TCT活用」開き
- 小学校/「良さの実感」につながるスタートを
- /
- 中学校/一方通行の授業にしない
- /
- 第2特集 徹底解説! 中学校の新教科書の特徴と活用法
- 『新しい国語』
- 育てたいのは,「言葉の力」。
- /
- 『現代の国語』
- 言葉に学び,言葉で生きる
- /
- 『伝え合う言葉 中学国語』
- 次の時代に向けた「新しい言葉の学び」
- /
- 『国語』
- 言葉で未来を切り開け。
- /
- 教育NEWS いまさら聞けない! 2021年度 国語科 授業改善のポイントQ&A
- 新学習指導要領を踏まえた授業づくりや授業改善では,どのようなことが大切なのでしょうか? 他
- /
- GIGAスクール時代の国語授業づくり (第1回)
- 2021年度からのGIGAスクール構想
- /
- 学びの本質に迫る 国語科のパフォーマンス課題と評価 (第1回)
- パフォーマンス評価・課題とは何か
- /
- 教科書教材で実践! 今月の板書&発問講座 (第1回)
- 小学1年/「いいてんき」(光村図書)
- /
- 小学2年/「ふきのとう」(光村図書)
- /
- 小学3年/「くらべてみよう」(東京書籍)
- /
- 小学4年/「白いぼうし」(光村図書)
- /
- 小学5年/「事実と考えを区別しよう」(東京書籍)
- /
- 小学6年/「帰り道」(光村図書)
- /
- 中学1年/「朝のリレー」(光村図書)
- /
- 中学2年/「アイスプラネット」(光村図書)
- /
- 中学3年/「百科事典少女」(東京書籍)
- /
- 青木伸生の国語授業指導スキル大全 (第1回)
- 年度初めの授業開きスキル
- /
- 野口芳宏の国語授業四方山ばなし (第13回)
- 漢字指導のあり方を考える(上)
- /
- 国語教育の実践情報 (第61回)
- 小学校/各教科等の指導におけるICTの効果的な活用に関する参考資料について
- /
- 中学校/新学習指導要領のスタートにあたって
- /
- 編集後記
- /
- 今月号 掲載教材一覧
編集後記
私は趣味でよく歌舞伎を観るのですが,重要無形文化財保持者(人間国宝),文化功労者でもある十五代目片岡仁左衛門丈が,後輩役者に対し,自らの当たり役の演技指導をする映像を見たことがあります。その中で仁左衛門丈は,厳しい声を浴びせながらも,「決して俺のやった通りにやれとは言わない。役の基本さえしっかりつかまえてくれれば,あとはその中で役者の持ち味を生かして,自由にやればいい」と仰っていました。実際に,その役を演じるうえで基本となる部分,外してはならない部分を言葉にして伝えつつ,「例えば私ならこうする」と演じてみせながら指導に当たられる姿がたいへん印象的でした。
このとき指導を受けていた後輩役者の心理には,きっと,「基本を損ね,観客の期待を裏切る真似はできない」という焦燥感と,「ただの真似に終わらず,役を自分のものとして演じ切りたい」という自負の,二つが入り混じっていたのではないかと思います。
ややこじつけに思われるかもしれませんが,私は,「授業開き」に臨む先生方の心理にも,これに似た二つの側面があるのではないかと考えました。かたや,「スタートは絶対に失敗したくない」「4月は押さえるべき基本を着実に押さえたい」という思い。かたや,「(今年こそは)自分らしい,最高の授業開きにしたい」「子供にとって一度きりの授業を,印象的なものにしたい」という思い。どちらも嘘偽りない,教師の真剣な思いであり,願わくは,その両方を叶える授業開きをしたいと考えておられる先生もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今号では,授業開きの「外してはならない基本」を押さえる“マスト”アイデアと,最高の授業開きに向けて「例えば私ならこうする」という“ベスト”アイデアをともに集めました。「授業開き」という大事な舞台を,先生方が悔いなく乗り越えることができるよう,本特集が少しでも手助けとなれば幸いです。
またこの4月には,GIGAスクール構想のもと,初めて教室でICT端末を活用するという先生もおられることと思います。そこで,これからの授業開きに求められる新たな考え方の一つとして,国語科での「ICT活用開き」のアイデアもご紹介いただきました。
さらに第2特集では,今年も各教科書会社の編集部の方々のご協力のもと,4月から教室での使用がスタートする,中学校国語の新教科書の特徴と活用法について,詳しく解説していただきました。
/大江 文武
-
- 明治図書
- 授業を一方通行の授業にしないというのは、現在私が特に意識をしたいことです。多くの事例を知ることができてとても参考になりました。2021/5/2740代・高校管理職
- 授業開きは学習ルールや評価に関する説明が主となることが多い。生徒の「やる気」を大事にする授業びらきのヒントがありがたい。2021/4/1150代・中学校管理職
- 様々な学年の授業開きのアイデアが知れて良かった。それぞれの先生の思いが先にあるので、そのまま真似する訳ではないが、たいへん刺激をもらいました。2021/4/230代・中学校教員
- 自分の毎年の4月の学級開きと比較しながら考えると、改めて整理することができました。2021/3/3030代・小学校教員
- 数字で自己紹介等、具体的で楽しそうなアイディアが多く挙げられていて参考になりました。2021/3/2640代 中学校教員