国語教育 2019年10月号
準備から当日までスッキリわかる!研究授業完ペキガイド

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国語教育 2019年10月号準備から当日までスッキリわかる!研究授業完ペキガイド

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ジャンル:
国語
刊行:
2019年9月9日
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 130頁
状態:
絶版
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目次

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特集 準備から当日までスッキリわかる!研究授業完ペキガイド
特集扉
3つの立場から押さえる! 研究授業成功の心得
「研究主任」の心得/「参観者」の心得
三者を生かす授業提案を/今後に生きる授業参観を
小林 康宏
「授業者」の心得
授業研究の「虚飾」を取り去れ
松尾 英明
当日までの悩みがスッキリ解決! 研究授業成功のためのQ&A
小学校
【教材研究】研究授業成功のための土台づくりとして
瀧澤 真
【指導案作成】「児童観」「教材観」「研究テーマとの関連」を具体的に書く
野中 太一
【学習課題・発問】付けたい力と言語活動を明確に
藤井 大助
【話し合い・グループ学習】教師の意図・目的をはっきりさせよう
広山 隆行
【記録・振り返り・研究協議会】研究協議は授業と同じ!
広山 隆行
中学校
【教材研究】教材を俯瞰し,〈指導事項〉を明確化する
石田 浩一
【指導案作成】一時間ごとに新しいことを身に付けさせる授業を創る
石川 俊一郎
【学習課題・発問】写真と盲点で解説する研究授業編
山本 純人
【話し合い・グループ学習】研究授業だからこそ,任せきりにしないグループ学習を!
廿樂 裕貴
【記録・振り返り・研究協議会】授業後の分科会でも貪欲に!
廿樂 裕貴
これで失敗しない! 研究授業の指導案&実践モデル
【小学校/話すこと・聞くこと】聞く力を育て,話す力を育む単元の工夫
「たからものをしょうかいしよう」「気持ちをつたえる話し方・聞き方」(教育出版三年)
澤田 仁志
【小学校/書くこと】つながりを考えて詩を書こう
言葉をつなげて(東京書籍四年)
松ア 文子
【小学校/読むこと(説明的文章)】説明の工夫とそのよさを考えて読む
しかけカードの作り方(光村図書二年)
小松田 ひかり
【小学校/読むこと(文学的文章)】「学びの土台」から読みを深める授業づくりを目指して
大造じいさんとガン(光村図書五年)
名取 和騎
【小学校/伝統的な言語文化】読み聞かせであらすじをとらえる
いなばのしろうさぎ(教育出版二年)
西山 悦子
【中学校/話すこと・聞くこと】ICTを利用した討論モニタリング
役割を決めて討論する(教育出版二年)
橋 典平
【中学校/書くこと】学びのつながりと,生徒の強みを生かして
観察・分析して論じよう 批評文(東京書籍三年)
小野 祥子
【中学校/読むこと(説明的文章)】図式化による文章構成の把握
花の形に秘められたふしぎ(教育出版一年)
今井 奈なえ
【中学校/読むこと(文学的文章)】登場人物の作品上の役割について考える
故郷(教育出版三年)
近藤 真人
【中学校/伝統的な言語文化】キャッチフレーズで直実に迫る
平家物語(敦盛の最期)(三省堂二年)
大川 大輝
変える国語授業―高大接続改革・大学入学共通テストを見据えて― (第7回)
高大接続改革を見据えた授業改善のポイント1(主として記述式問題)
大滝 一登
言葉による見方・考え方を働かせる語彙学習 (第7回)
語彙学習の評価
達富 洋二
〜「語彙を問う」評価と「言語活動の語彙を見る」の評価〜
学び合いがうまくいく!教科書教材のペア&グループ学習 (第7回)
小学1年/はっけんしたことをつたえよう―かんさつしたことをカードにかいてともだちやおうちのひとにつたえる―
【書くこと】10月教材「わたしのはっけん」(東京書籍)
清水 絵里
解説
細川 太輔
小学2年/お話を聞いて,仲間と共有しよう
【書くこと】10月教材「お話のさくしゃになろう」(光村図書)
今村 行
解説
細川 太輔
小学3年/登場人物の思い出語りから,題名の意味を考えよう
【読むこと】10月教材「わすれられないおくりもの」(教育出版)
安達 真理子
解説
細川 太輔
小学4年/感想を伝え合おう
【読むこと】10月教材「ごんぎつね」(東京書籍)
岩佐 洋一
解説
細川 太輔
小学5年/説明のしかたの工夫を見つけ,話し合おう
【読むこと】10月教材「天気を予想する」(光村図書)
吉田 知美
解説
細川 太輔
小学6年/筆者のものの見方をとらえ,自分の考えをまとめよう
【読むこと】10月教材「『鳥獣戯画』を読む」(光村図書)
西川 義浩
解説
細川 太輔
中学1年/いにしえの心を語り合おう
【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項】「蓬莱の玉の枝―「竹取物語」から「月に思う」(光村図書)
数井 千春
解説
細川 太輔
中学2年/人物の特徴を捉えて論じよう―「平家物語―扇の的―」より
【読むこと】10月教材「扇の的―『平家物語』から」(光村図書)
佐藤 千明
解説
細川 太輔
中学3年/グループ活動を効果的に用いて,理解を深めよう
【読むこと】10月教材「夏草―『おくの細道』から」(光村図書)
人見 誠
解説
細川 太輔
子どもの心を動かす!国語授業10のエンジン (第7回)
思考のための根源的エンジン「対比」
岩下 修
学力形成を支える国語教師のための「話し方」教室 (第7回)
担任小講話の奨め(中)
野口 芳宏
〜その目的,内容〜
国語教育の実践情報 (第43回)
小学校/国立教育政策研究所教育課程実践研究協力校の研究推進@
菊池 英慈
〜千葉大学教育学部附属小学校〜
中学校/「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料(小学校,中学校)(評価規準の作成及び評価方法の工夫等)」について@
杉本 直美
わが県の国語ソムリエ (第90回)
奈良県
棚橋 尚子
編集後記
大江 文武
今月号 掲載教材一覧

編集後記

 教室を取り囲む大勢の見知らぬ大人達に,時折机上を覗き込まれては何やらメモを取られ,聞き耳を立てられてはコソコソと話をされながら進んでいく,ある日の授業。子ども達にとってその名も知らぬ「研究授業」は,誰しもが「確かに,そんな授業があったような…」と,記憶の隅に残していることでしょう。

 教師の道や教育研究の道を志せば,「研究授業」という言葉を耳にしないことはありません。現役の教師ともなれば,もはや日常語彙と言っても差し支えないでしょう。それほど,毎年のように多くの先生方が授業を観る側,観られる側,あるいはその両方を経験されることと思います。

 ただでさえ衆人環視のもとで何かを披露するというのは緊張するものですが,授業者の任を拝したからには,当日を迎えるまで普段に輪をかけて教材研究を深め,学習課題や発問を練り,指導案づくりに熱を入れなければ…というプレッシャーも相まってか,とりわけ若手の先生方には,研究授業の負担を嘆く声も少なくないようです。一方で,その日その時間だけの研究授業にとらわれず,普段通りの授業を冷静にこなされる先生方もおられることでしょう。

 研究授業とは,文字通り「研究」を目的として行われる授業ですから,その前には何らかの「研究目的」を定めて,またその先には何らかの「研究成果」を見据えて,実施されていることと思います。しかし,必ずしも準備の量に見合った成果が保障されているとは限らないことも,「研究」の悲しき一側面です。授業を観られる側にせよ,観る側にせよ,その授業から成果を得られるかどうかは,ただ単に準備の量だけでなく,その質と方向性にも大きく左右されるのではと思うことがあります。

 また,「PDCA」という言葉もあるように,準備だけが大切とも限りません。準備したことをどう実践し,振り返り,生かしていくのか…という視点も含めて,研究授業をただの「負担」のままに終わらせないための適切な方向性を見極めることが大切なのではと感じます。

 そこで本号では,秋から冬にかけての研究会シーズンを前に,研究授業にまつわる疑問や不安をスッキリ解消いただき,準備から当日の授業や指導案,振り返りまでのポイントを押さえていただくことで,失敗することなく成果を導く研究授業への方向性を「完ペキ」に見極めていただければと考え,特集を企画いたしました。


   /大江 文武

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      明治図書
    • 本校は校内研究が国語じゃないので、個人になってしまいますが、国語の研究をやらないと子供らの読解力や書く力が育たず、他教科も困るよなあとこちらの冊子を読むたびに焦りを感じます。
      2020/3/2840代・小学校教員

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