国語教育 2018年6月号
思考力・表現力を伸ばす!ノート指導&板書大特集

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国語教育 2018年6月号思考力・表現力を伸ばす!ノート指導&板書大特集

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ジャンル:
国語
刊行:
2018年5月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 130頁
状態:
絶版
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目次

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特集 思考力・表現力を伸ばす!ノート指導&板書大特集
扉(特集について)
提言 思考力・表現力を伸ばすノート指導とは
「ノート指導」と「ノート評価」を積み上げる
森 邦博
これだけはおさえたい! ノート指導・きほんの「き」
小学校入門期/思考力・表現力を育成するための下準備となるノート指導
読む力・書く力の土台づくりとしての一年生のノート指導
土屋 清美
小学校中・高学年/自ら学ぶ力を獲得するためのノート指導
ノートに「思考の足跡」を残す―小学校中・高学年のノート指導―
熊谷 尚
中学校/自分の頭で考え、判断するノート指導
次の作品の読みに活かせるノートづくり
鈴野 高志
実例で見る! 思考力・表現力を伸ばすノート指導の工夫
小学校/ルーズリーフを用いたノート指導
様々な言語活動を集約・編集し、生きて働く学びの記録に
嶋津 亮志
小学校/根拠を明らかにしたノート指導
「確かに読む力」を育てるために
矢野 裕紀
小学校/「考える国語」のノート指導
子供の思考を視覚化するノートづくり
板倉 香代
中学校/「考えの形成」を促すノート指導
フォーマットとフィードバックで作る、思考をまとめ広げ深めるノート
吉田 崇
中学校/振り返りを促すノート指導
子どもが自ら考えてまとめ、振り返るノート
松村 知子
中学校/「学習記録ノート」によるノート指導
継続的に書くことを活かして、学習者が交流し自己を見つめる学習を創造する
寺本 学
提言 思考力・表現力を伸ばす板書とは
これからの授業改善に向けた板書の課題
輿水 かおり
これだけはおさえたい! 板書づくり・きほんの「き」
物語文指導における基本の板書構造
単元の段階に応じて思考を促す板書を目指して
K澤 みほ子
説明文指導における基本の板書構造
板書は授業観・教材観の表れ
広山 隆行
ユニバーサルデザインの視点での基本の板書構造
「見たくなる板書」が「考えたくなる授業」を生み出す
石原 厚志
実例で見る! 思考力・表現力を伸ばす板書の工夫
小学校/サークルクロスで思考を整理する板書
サークルクロスで思考を整理し、作品をまるごと読む板書
田島 亮一
小学校/論理的思考力を高めるための板書
「判断のズレ」を可視化・共有する場としての板書
福田 秀貴
中学校/思考ツールを用いた板書
思考ツールと板書の工夫で「具体的に考え、表現し、学ぶ」国語の授業
北村 拓也
中学校/読み比べるための板書
説明文の読みを深めるための読み比べ
中山 剛
【特別寄稿】高等学校 新学習指導要領が目指す方向性
国語科における資質・能力の明確化と確実な育成
大滝 一登
教科の本質をふまえたコンピテンシー・ベースの国語科授業づくり (第3回)
国語科の「見方・考え方」とは何か
鶴田 清司
〜「見方・考え方」と深い学び〜
思考力を育てる!深い学びを導く課題と発問 (第3回)
小学1年/【読むこと】説明的文章の構成を理解し、問いに対する答えを読み取る
「くちばし」(光村図書)
勝沼 莉菜
要点チェック!
田中 洋一
小学2年/【話すこと・聞くこと】わかりやすい説明の仕方を考えよう
「ことばで絵をつたえよう」(東京書籍)
金本 幸美
要点チェック!
田中 洋一
小学3年/【読むこと】伏線に着目して読み、物語の終わり方について考えよう
「ゆうすげ村の小さな旅館」(東京書籍)
石見 久美子
要点チェック!
田中 洋一
小学4年/【読むこと】場面の様子に着目して読み、紹介しよう
「一つの花」(光村図書)
染谷 華奈子
要点チェック!
田中 洋一
小学5年/【読むこと】人物の生き方や人生について考える
「千年の釘にいどむ」(光村図書)
北原 翔
要点チェック!
田中 洋一
小学6年/【読むこと】カララの行動によって、変化するクルルの心情について考える
「風切るつばさ」(東京書籍)
清水 隆志
要点チェック!
田中 洋一
中学1年/【読むこと】言葉の効果的な働きを確認して自分の文章に活かそう―説明的文章の構成分析を通して―
「ダイコンは大きな根?」(光村図書)
岩田 美紀
要点チェック!
田中 洋一
中学2年/【書くこと】給食のおいしさが伝わる魅力的な食事レポートを書こう―文法学習を豊かな表現へ繋げる―
言語事項・文法「副詞」を既習後の発展学習
西塔 麻美子
要点チェック!
田中 洋一
中学3年/【話すこと・聞くこと】校長先生になったつもりで講話を考えよう―相手や目的に応じたスピーチをする―
「社会との関わりを伝えよう」(光村図書)
蓑毛 晶
要点チェック!
田中 洋一
思考力と表現力を高める作文指導 (第3回)
作文指導法の原理、原則(下)
野口 芳宏
アクティブラーニングの授業デザインと評価 (第3回)
全員の子どもに外化を促すワークシートベースの授業
溝上 慎一
資質・能力を育成するカリキュラム・マネジメント (第3回)
カリキュラム・マネジメント成功の視点2
木 展郎
〜学校単位のカリキュラム・マネジメント〜
国語教育の実践情報 (第27回)
小学校/「分かり合うための言語コミュニケーション」(報告)
菊池 英慈
中学校/平成29年度国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程研究指定校事業研究協議会の開催
杉本 直美
わが県の国語ソムリエ (第74回)
長野県
國府田 祐子
編集後記
林 知里
今月号 掲載教材一覧

編集後記

 超一流の社会科授業づくりをされていた有田和正先生は、ノートのことを“思考の作戦基地”と呼ばれていらしたそうです。たしかに、「授業がうまい」と言われる先生の授業を参観すると、子どもたちはそれぞれが思い思いのタイミングで、ノートになにかをメモしていることが多いように思います。

 翻って、自分の子どものころを思い返してみると、大量の色ペンとマーカーで、いかに“きれいに”まとめるかに力を注いでいたような気が……。もちろん、思考したうえでの“美しいノート”であれば問題ないのですが、虹色のグラデーションにする・テーマカラーを決めてまとめるなどといった、国語力とはかけ離れたところにこだわる、というのは、とりわけ高学年・中学校女子のノートにありがちなことではないかと思います。“思考の作戦基地”たるノートづくりのためには、どのようなノートが目指すべきノートなのか、指導者が見通しとねらいをもって意図的にノート指導をすることが求められると言えるでしょう。

 また、子どもにとっての“思考の作戦基地”が「ノート」であるならば、教師にとってのそれは「板書」としてあらわれるのではないか、と考えます。授業名人と呼ばれる先生の教材研究ノートを拝見したことがありますが、びっしりと書き込まれた素材研究・教材研究の中から、実に端的に、シンプルな板書計画が記されていたことが印象に残っています。板書は、ノート指導と密接にかかわるものです。子どものノートの“影の司令塔”となるような板書のポイントや工夫について、今号では実物写真にもとづいて解説をいただきました。

 さらに、特別寄稿として「高等学校 新学習指導要領が目指す方向性」についてご論考をお寄せいただきました。高校国語の新しい科目構成から課題まで、今次改訂におけるポイントをお示しいただきました。


/林 知里

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      明治図書
    • 「なぜノートを書かせるのか」を改めて考えさせられました。自分もただノートを集めて確認するだけではなく、もっと観点を明確にして、継続的に指導をしていきたいと思いました。
      2019/4/330代・教諭
    • ノートをどのようにまとめさせると、子供たちの思考力と表現力を高め、考えを深められるかがいつも悩みなので、参考になりました。
      2018/9/140代・小学校教員

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