国語教育 2017年9月号
考えの形成・深化を促す「書くこと」の指導の工夫

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国語教育 2017年9月号考えの形成・深化を促す「書くこと」の指導の工夫

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ジャンル:
国語
刊行:
2017年8月3日
対象:
小・中
仕様:
A5判 130頁
状態:
絶版
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目次

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特集 考えの形成・深化を促す「書くこと」の指導の工夫
提言 書くことが考えの形成・深化を促す
主体的・対話的で深い学びを実現する「書くこと」の指導とは
「文章化」以前の指導の重要性
田中 宏幸
「書くこと」の学習過程と文章生成過程とは
ジャンルの相互関係から言語活動をとらえる
小林 一貴
「書くこと」におけるメタ認知方略と評価の課題とは
認識・思考の過程を学習活動として可視化し自己評価させる
井口 あずさ
小学校 考えの形成・深化を促す「書くこと」の指導の工夫
提言 考えの形成・深化を促す「書くこと」の指導のポイント
「書くこと」という問題解決学習を
三藤 恭弘
低学年/日記指導
自己の考えを形成する力を育てる入門期の日記指導
土居 正博
低学年/物語の創作指導
物語の創作指導で、つながりからまとまりへ
中村 玉緒
中学年/事実に基づいた思考と記述の指導
「深い学び」とは、いつでも使える言語技術のことである
西山 悦子
高学年/筋道の通る文章指導
書くことの土台をいかにして築くか
弥延 浩史
高学年/引用による書き表し方の工夫の指導
新聞記事から引用し、考えを表現する活動を取り上げた実践
菊池 健一
中学校 考えの形成・深化を促す「書くこと」の指導の工夫
提言 考えの形成・深化を促す「書くこと」の指導のポイント
主体的な学びに向けた「書くこと」の指導の改善
門戸 千幸
1年/新聞を用いて伝えるべきことを整理し感じたことを書く指導
「読み手」から「書き手」に新聞を素材にした「知識構成型ジグソー法」
坂本 佐知子
1年/本や資料から文章や図表などを引用し、伝えるべきことを整理して書く指導
新入生歓迎リーフレット制作で自らの学習経験を価値づける
吉田 崇
2年/電子メール等相手や媒体を考慮して書く指導
読み手の立場に立って表現の効果を確かめ、文章を整える指導の在り方―主体的・対話的に行う「書く」活動を通して
能瀬 明
2年/伝えたいことを整理して書く指導
他者とのつながりを生む「書くこと」の力
石田 浩一
3年/自分の考えを書く指導
「書くこと」をさせることで、考えさせ、深い学びを導く指導
三笘 晃嗣
第2特集 全国学力・学習状況調査を生かした資質・能力を育む授業づくり
小学校
提言 資質・能力の育成に応じた言語活動の充実を!
西川 さやか
授業アイデア【A問題に対応する学力】目的や意図に応じた思考力と表現力をつける
林 真弓
授業アイデア【B問題に対応する学力】見方・考え方を鍛える言語活動を
小林 康宏
中学校
提言 調査問題を活用した中学校国語科の授業
黒田 諭
授業アイデア【A問題に対応する学力】説明的な文章を分析的に読む
阿部 靖史
授業アイデア【B問題に対応する学力】自分の考えを「書くこと」につなげる授業提案―段階的・系統的に位置付けた三つの実践例を通して
松山 宜申
新学習指導要領・国語のキーワード (第6回)
どのように学ぶか@
木 展郎
〜主体的・対話的で深い学び(三つの学びの視点)〜
アクティブ・ラーニングを支える今月の学習課題と授業づくり (第6回)
9月・小1/読むこと
単元名…比べて読んで、考えを深めよう 教材名…「うみのかくれんぼ」(光村図書)
沼田 拓弥
ALのポイント
中洌 正堯
9月・小2/読むこと
単元名…書かれている内容を分類・比較しながら読み深め、記録にまとめよう 教材名…「どうぶつ園のじゅうい」(光村図書)
安達 真理子
ALのポイント
中洌 正堯
9月・小3/読むこと
単元名…詩を楽しもう 教材名…「わたしと小鳥とすずと」「やまのてっぺん」(光村図書)
土居 正博
ALのポイント
長崎 伸仁
9月・小4/読むこと
単元名…教材を説明するために読もう 教材名…「ウミガメの命をつなぐ」(教出出版)
賀田 純恵
ALのポイント
長崎 伸仁
9月・小5/読むこと
単元名…物語の展開や情景を捉え、自分の読みを表現しよう 教材名…「大造じいさんとガン」(光村図書・教出出版・東京書籍・学校図書)
三浦 剛
ALのポイント
三津村 正和
9月・小6/読むこと
単元名…物語の世界を想像して書こう 教材名…「きつねの窓」(教出出版・学校図書)
橋 達哉
ALのポイント
正木 友則
9月・中1/読むこと,書くこと
単元名…人物を見つめた随筆を読もう! 書こう! 教材名…「字のない葉書」(学校図書)
萩中 奈穂美
ALのポイント
冨山 哲也
9月・中2/読むこと
単元名…いにしえの心をつむぐ 教材名…「扇の的―「平家物語」から」(光村図書)
高橋 伸
ALのポイント
冨山 哲也
9月・中3/伝統的な言語文化
単元名…三大和歌集のキャッチコピーを考えよう 教材名…「君待つと―万葉・古今・新古今」(光村図書)
山内 裕介
ALのポイント
冨山 哲也
学校と教室における読みのカリキュラム・デザイン―これからの時代に求められる国語科の目標と評価のあり方 (第6回)
長期的に育てる高次の学力
八田 幸恵
〜豊かな学びと挑戦的な評価課題〜
《自立した書き手》を育てる作文指導―自己評価・ピア評価でできる授業づくり (第6回)
連載に対する自己批判
佐渡島 紗織
対話を通して一人一人の深い学びを実現する知識構成型ジグソー法の授業づくり (第6回)
「どういうこと?」「なるほどね。」「なっとく!」という声がある国語教室
恒任 珠美
〜小学1年/「だれが、たべたのでしょう」(教出) 小学5年/「大造じいさんとガン」(教出)〜
国語教育の実践情報 (第18回)
小学校/平成29年度全国学力・学習状況調査の実施A
菊池 英慈
中学校/中学校学習指導要領・国語〈改訂の概要〉@
杉本 直美
わが県の国語ソムリエ (第65回)
和歌山県
丸山 範高
編集後記
林 知里

編集後記

 新学習指導要領における重要ワード、「主体的・対話的で深い学び」の実現。「主体的」「対話的」はなんとなくイメージが湧くものの、「深い学び」が抽象的で今一つよくわからない、という声をしばしば耳にします。どのような言語活動を設定すれば「深く学ぶ」ことができる授業となるでしょうか。また、子どもたちがどのような状態になれば「深く学んだ」といえるのでしょうか。

 2016年8月26日の「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめについて(報告)」では、「深い学び」について次のようにまとめられています。

「主体的・対話的で深い学び」の実現とは、以下の視点に立った授業改善を行うことで、学校教育における質の高い学びを実現し、学習内容を深く理解し、資質・能力を身に付け、生涯にわたって能動的(アクティブ)に学び続けるようにすることである。

(中略)

B各教科等で習得した概念や考え方を活用した「見方・考え方」を働かせ、問いを見いだして解決したり、自己の考えを形成し表したり、思いを基に構想、創造したりすることに向かう「深い学び」が実現できているか。

 各教科等で習得した概念(知識)や考え方を実際に活用して、問題解決等に向けた探究を行う中で、資質・能力の三つの柱に示す力が総合的に活用・発揮される場面が設定されることが重要である。教員はこの中で、教える場面と、子供たちに思考・判断・表現させる場面を効果的に設計し関連させながら指導していくことが求められる。


 「各教科等で習得した概念や考え方を活用した『見方・考え方』を働かせ」て、「問いを見いだして解決」したり、「自己の考えを形成し表し」たり、「思いを基に構想、創造」したりするためには、まずは子ども自身が自らの問い・考え・思いを明らかにしなければなりません。そのためには、まずは問いや考えや思いを「書く」ことです。また、解決・表現・構想・創造の過程においても、「書く」ことで学びは深められると考えます。ゆえに、「深い学び」実現のためには、「書くこと」の指導の改善・充実が欠かせません。

 今号では、新しい学習指導要領の方向性を踏まえつつ、考えの形成・深化を促すような「深い学び」のある授業づくりを目指した「書くこと」の指導の工夫について、ご提言とアイデアをお寄せいただきました。

 また第2特集では、4月に実施された全国学力・学習状況調査について、出題問題や課題についての分析・活用のポイントとともに、調査結果をどのように授業改善につなげるのか、またABそれぞれの問題に対応できる学力及び資質・能力を育むためにはどのような授業づくりがなされたらよいのか、小・中学校の実践例をご紹介いただきました。


  /林 知里

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