国語教育 2016年7月号
主体的・協働的に学ぶ力を育てる学習課題セレクション

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国語教育 2016年7月号主体的・協働的に学ぶ力を育てる学習課題セレクション

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ジャンル:
国語
刊行:
2016年6月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 130頁
状態:
絶版
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目次

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特集 主体的・協働的に学ぶ力を育てる学習課題セレクション
提言 主体的・協働的に学ぶ力を育てる学習課題とは
資質・能力を見据え、学びを深める学習課題の工夫
水戸部 修治
アクティブラーニング型授業の学習課題
溝上 慎一
クラス全員が熱中する学習課題の視点―知的でアクティブな活動が生まれる課題と提示法
岩下 修
主体的・協働的に学ぶ力を育てる学習課題設定の基礎・基本
提案 学習課題設定のために確認しておきたいこと
木下 ひさし
低学年 体を動かし体験的に学ぶ
大塚 健太郎
中学年 子どもが意欲的に読み書きできるようになるために
神 結花
高学年 学ぶ・学ばせる価値のある学習課題を設定する
井上 陽童
中学校 ステップ式の学習課題設定
佐々木 亜利紗
「思考のズレ」を生かした問題解決の学習課題と授業づくり
提案 教材の論理を生かして明確な答えを導き出す「問い」の条件とは
白石 範孝
低学年 ズレを生かして、指導すべきことを明らかにする
流田 賢一
中学年 分析の目(芽)を育てる思考のズレ
香月 正登
高学年 教師のはたらきかけで思考のズレを顕在化させる
福田 秀貴
中学校 「違い」を深まりやつながりに生かす
村 淳子
「判断のしかけ」を取り入れたアクティブ・ラーニングの学習課題と授業づくり
提案 良質な学習課題とアクティブ・ラーニングで身に付く教科の学力」と「社会性」
長崎 伸仁
低学年 「楽しく考える活動」で思考を促す
三浦 剛
中学年 ごんの切ない思いを判断させる
芝 智史
高学年 「判断のしかけ」で、楽しく、意欲的に考える授業展開を!
橋 達哉
中学校 「スケーリング」で心情に迫る
新井 日美子
小特集 国語授業力を鍛える!夏期集会&研究会情報
「鍛える国語教室」研究会 (略称鍛国研)
野口 芳宏
国語教育実践理論研究会
益地 憲一
国語教育探究の会
長崎 伸仁
小学校全国国語教育連絡会
水戸部 修治
全国小学校国語教育研究会
川畑 庄二
使える授業ベーシック研究会
白石 範孝
日本言語技術教育学会
大内 善一
日本国語教育学会
田近 洵一
日本文学協会国語教育部会
須貝 千里
文芸教育研究協議会
佐々木 智治
「夢」の国語授業研究会
二瓶 弘行
「読み」の授業研究会(読み研)
阿部 昇
板書×発問でわかる! 今月の授業づくり (第4回)
小学1年/共通の感動体験を話題にする
岩崎 直哉
〜「こんなことしたよ」(光村)〜
小学2年/活動の見通しと視点を可視化する
宍戸 寛昌
〜「こんなもの、見つけたよ」(光村)〜
小学3年/登場人物の行動や気持ちに着目することで、作品に対する自分の考えを持とう
藤井 大助
〜「もうすぐ雨に」(光村)〜
小学4年/キーワードを関連付けて意味を見出す
山本 真司
〜「一つの花」(光村)〜
小学5年/最初に単元のゴールを見せ活動の見通しをもたせる
小林 康宏
〜「次の一歩へ―活動報告書」(光村)〜
小学6年/既習事項が生きる、相手意識を大切にしたパンフレット作り
山本 亘
〜「ようこそ、私たちの町へ」(光村)〜
中学1年/作ろう!わたしたちのことば報告書
廿樂 裕貴
〜「調べたことろ報告しよう」(光村)〜
中学2年/「筆者の表現の工夫」に気付かせる
森 健
〜「鰹節―世界に誇る伝統食」(東書)〜
中学3年/舞台設定を解釈して物語を楽しむ
吉田 崇
〜「高瀬舟」(光村)〜
アクティブ・ラーニング時代における国語教育の基礎・基本 (第4回)
話す・聞く能力の基礎・基本を明確にする
井上 一郎
国語科ジグソー学習入門―ほんもののアクティブ・ラーニングを目指して (第4回)
クラス内ジグソー学習とは
難波 博孝
教室の言葉から立ち上げる言語コミュニケーション教育 (第4回)
言語コミュニケーション能力を育てるためのスキル学習(1)
山元 悦子
国語教師力を鍛える! 素材研究・教材研究・指導法研究 (第4回)
「おおきなかぶ」の素材研究、教材研究(上)
野口 芳宏
国語教育の実践情報 (第4回)
小学校/小学校国語科映像指導資料「言語活動の充実を図った『読むこと』の授業づくり」を公表
水戸部 修治
中学校/全国学力・学習状況調査の実施@
杉本 直美
わが県の国語ソムリエ (第51回)
長崎県
鈴木 慶子
編集後記
木山 麻衣子

編集後記

 ベネッセ教育総合研究所の「第5回学習基本調査」によりますと、前回調査に比べて「授業で好きな学習方法」について「考えたり調べたりしたことをいろいろ工夫して発表する授業」や「グループで何かを考えたり調べたりする授業」などのアクティブ・ラーニング型の授業が「好き」という回答が、小・中・高校生ともに増えていたそうです。国語が「好き」と答えた割合も、前回に比べて全学校種で増えていることがわかっています。

 子どもたちが国語を「好き」と感じ、また子どもたちの主体的・協働的な深い学び(アクティブ・ラーニング)につながる授業づくりのためには、どのような視点が必要となるのでしょうか。横浜市立並木中央小学校の著書では、「@国語科の本質的なねらいに迫る学び、A課題解決的な学びと言語活動の充実、B子供自身にとって追究する価値のある課題に向かう深い学び、C子供自身にとって目的性や必然性のある他者との対話的な学び、D外界との相互作用を通じた対話的な学び、E学習の見通しを立てたり振り返ったりする主体的な学び」などの実現を目指すことが必要とされています。このうちBについては、「課題解決の過程が単なるルーティンワークではなく、子供一人一人の能力を最大限に引き出すものとなるには、その課題自体が魅力的で、追究意欲をかき立てるものとなっていることが大切で(中略)課題をどのように設定するか、指導者の側から言えば、単元の導入部をどのように工夫するかが極めて重要になる。」と示されています。

 今号では、「問題発見・解決を念頭に置いた深い学びの過程」を実現し、主体的・協働的に学ぶ力を育てるためには、どのような学習課題を設定すればよいのか、学習課題設定のポイントや授業づくりについて、理論や実践例をご提案いただければと思い、特集を企画いたしました。小特集では、国語の授業力を鍛える研究会情報や夏期集会のテーマ等について、ご紹介いただきました。


/木山 麻衣子

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