国語教育 2014年12月号
国語力の診断評価―授業挿入の新技法

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国語教育 2014年12月号国語力の診断評価―授業挿入の新技法

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ジャンル:
国語
刊行:
2014年11月6日
対象:
小・中
仕様:
A5判 140頁
状態:
絶版
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目次

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特集 国語力の診断評価―授業挿入の新技法
学習評価用語―いま一番気になるのは“これ”
「診断」の意味
有澤 俊太郎
パフォーマンス評価で生きて働く知識・技能の育成を
河野 順子
教師と学習者間の「モデレーション」
間瀬 茂夫
教育評価のイノベーション―今どんな提案があるか
革新が要請されている資質・能力と教育評価とは
小森 茂
教育評価を巡り「教師の主体性」を考える
飯田 和明
ルーブリックによる目標提示と評価
黒上 晴夫
国語科で情報活用能力を育成し、評価する
野中 陽一
子どもに寄り添う→評価は苦手?を正当化してないか―と訊かれたら
現場熱中人としての意見:内容と具体策があるか自分に問う
八巻 修
現場達人としての意見:授業の始まりに設定される学習課題・めあての評価は?
白石 範孝
研究者としての意見:「見えること・生かすこと」
相澤 秀夫
指導要領・指導要録・学テに見る評価観・評価像の再検討
観点別評価―再検討する視点とは
鈴木 一史
評価とテストの関係―再検討する四つの視点
千々岩 弘一
達成度テスト(仮称)―導入の意味とは
西辻 正副
“このキーワード”でチェック→到達度判定のポイント
読解力チェックのキーワード:到達度判定のポイント
末光 秀昭
要約力チェックのキーワード:到達度判定のポイント
団野 晶夫
作文力チェックのキーワード:到達度判定のポイント
渡邉 光輝
思考力チェックのキーワード:到達度判定のポイント
平田 純也
語彙力チェックのキーワード:到達度判定のポイント
椿原 正和
文法力チェックのキーワード:到達度判定のポイント
光村 拓也
発言力チェックのキーワード:到達度判定のポイント
兼田 麻子
活用力チェックのキーワード:到達度判定のポイント
横田 優美
いつどんな診断評価活動を入れるか
物語教材で出来る国語力の診断評価とは
市村 一彦
説明文教材で出来る国語力の診断評価とは
横川 かおる
詩歌教材で出来る国語力の診断評価とは
前島 光一郎
古典教材で出来る国語力の診断評価とは
山内 裕介
文法教材で出来る国語力の診断評価とは
鈴木 良治
ペーパーテスト以外でする診断評価活動=留意点は“ここ”
ノートの診断評価活動=留意点は“ここ”
堀田 和秀
ワークシートの診断評価活動=留意点は“ここ”
芦田 多恵子
学習カードの診断評価活動=留意点は“ここ”
福山 憲市
作品の診断評価活動=留意点は“ここ”
柳原 千明
授業中にするパフォーマンステスト=成功例紹介
漢字のパフォーマンステスト=成功例紹介
石田 勝紀
音読のパフォーマンステスト=成功例紹介
西村 光博
暗唱のパフォーマンステスト=成功例紹介
能瀬 明
高速読みのパフォーマンステスト=成功例紹介
尾田 賢一
国語スキルの定着度チェック!―授業で使えるミニテスト 3学期教材の実例紹介
1年「もののなまえ」他(光村図書)国語スキル定着度チェックのミニテスト
中桐 信哉
2年「スーホの白い馬」(光村図書)国語スキル定着度チェックのミニテスト
雨宮 久
3年「モチモチの木」(光村図書)国語スキル定着度チェックのミニテスト
東田 昌樹
4年「聞き取りメモの工夫」(光村図書)国語スキル定着度チェックのミニテスト
星 彰
5年「ゆるやかにつながるインターネット」(光村図書)国語スキル定着度チェックのミニテスト
酒井 基成
6年「世界危機遺産ガラパゴス」〜事実と考え〜(学校図書)国語スキル定着度チェックのミニテスト
南 達也
中学1年「少年の日の思い出」(光村図書)国語スキル定着度チェックのミニテスト
松原 大介
中学3年「書く 観察・分析して論じよう 批評文」(東京書籍)国語スキル定着度チェックのミニテスト
荒川 卓士
参観授業が盛り上がる!漢字ミニネタ
そんな漢字あったっけ?直線漢字
越智 敏洋
ビギナーズ必読!教育評価に関する豆知識
・「評価(学習評価)」とは?/・「評定」とは?/・国語科における観点別学習状況の評価の在り方は?/・「言語活動の充実」「活用」と評価の関係は?
三藤 敏樹
国語力の診断評価と“通知表記入の言葉”
“読む”活動の診断評価と“通知表記入の言葉”
門松 直子
“書く”活動の診断評価と“通知表記入の言葉”
坂部 貴之
“話す”活動の診断評価と“通知表記入の言葉”
長江 柳子
“聞く”活動の診断評価と“通知表記入の言葉”
大原 千栄子
小特集 新卒の“タメグチ”実態と国語教師の苦言・助言
新卒教師の言葉づかい……それが心配
石橋 昌雄
子どもの「キャラ」に埋没しないで
上島 博
親しき仲にも、叱れる距離を保つ
村松 勢津子
教室内言語の明確な使い分けで中学校生徒との関係性をつくる
向川 洋子
教師として子どもと同じ立場にいるということ
鶴田 剛史
子どもの人格を認めつつ必要以上に高く見ないこと
浅野 秀之
教師の落ち着きと威厳〜生徒が安心できる接し方を〜
松田 明大
言語活動を見える化!教室環境づくり 掲示物&レイアウト紹介 (第9回)
4年生の教室/6年生の教室
三井 竜彦
この授業“どう板書”したか (第9回)
中学2年『つみきのいえ』平田研也 文 加藤久仁生 絵/教育出版
松山 宜申
国語学習を楽しく!アプリ紹介 実物&特徴を生かした活用ヒント (第9回)
国語で使えるアプリ2
竹岡 正和
ぴかっと光った!“子どもの詩” 実物&自画像紹介 (第9回)
木は葉をはやす
香月 正登
子どもに聞かれたらどう答える? 語彙指導の面白ネタ辞典 (第9回)
言葉がどんどん出てくる仕掛け方
久野 歩
今月の教材―授業づくりのスポット 国語教材と授業づくり (第21回)
小学1年/物語の登場人物や主人公を確かめよう
浦木 美穂
〜おとうとねずみとチロ(東書)〜
小学2年/学びの森へ、さあ、君と
大月 ちとせ
〜きみたちは、『図書館たんていだん』(光村)〜
小学3年/組み立てを考えて書こう
田代 勝巳
〜物語を書こう(光村)〜
小学4年/接続語を列挙し、分類することで、接続語について理解させる指導
荻野 珠美
〜文と文をつなぐ言葉(光村)〜
小学5年/発問は絞り、子どもの発言を予想しておこう
斎藤 浩康
〜大造じいさんとがん(東書)〜
小学6年/ファンタジーは非現実の中の立場の逆転から読む
三井 竜彦
〜きつねの窓(教出・学図)〜
中学1年/故事成語を楽しく身に付けさせる
伊藤 圭一
〜今に生きる言葉・故事成語を使って体験文を書こう(光村)〜
中学2年/「見る」に関する語句群に着目して、人物の変容を読み取る
萩中 奈穂美
〜サーカスの馬(学図)〜
中学3年/学習活動の「細分化」と「簡略化」が必要
和田 由幸
〜情報を編集するしかけ(教出)〜
国語授業で“論理的対話力”をどう育てるか (第9回)
理由づけの質を高める
鶴田 清司
〜「じどう車くらべ」の授業〜
日本語文法最強の教え方ツール どの生徒も理解できる学習エクササイズ (第3回)
「文法用語」は仮設にすぎない!って本当?
江副 隆秀
テスト問題作成のバックヤード (第9回)
総合力信仰から脱却せよ(1)
福嶋 隆史
〜概論〜
書くネタが噴き出す作文発想シート (第9回)
「言いたい」を「書きたい」にする動機付けネタ
武田 晃治
国語主任のための“学校の研究計画”の立て方 手引き設定と運営のアイデア (第9回)
小学校/研究授業で何を見るか 研究協議会で何を語るか
野中 太一
中学校/二〇二〇年“タブレット元年”に向けて
森 健
小学校 国語実践研究のここに“ハイライト” (第9回)
水戸部 修治
中学校 国語実践研究のここに“ハイライト” (第9回)
冨山 哲也
わが県の国語ソムリエ (第32回)
香川県
佐藤 明宏
長崎県
勝俣 隆
編集後記
樋口 雅子
美文字指導のポイント (第9回)
3年生/初期の毛筆指導は、どのようなステップで成功体験をさせるかである
原田 朋哉

編集後記

 国語のテストの多くは、幾つかの選択肢が示されている中で、「次の中からもっとも適当な(「ふさわしいものを」という表現も多用されていますが…)ものを選べ」と指示されている問題がほとんどです。

 しかし、他の教科の多くは、「次の中から正しいものを選べ」です。

 また、「抜き書きをしましょう」という指示があるテスト問題が、単に(    )だけになっていると、句読点を抜かした抜き書きが出ることになり、正確な解答を求めているのか?というテスト問題自体のあいまいさもあるという指摘もあります。

 しかし、ここにきて、教育評価のイノベーションともいえる動きが、かなり活発になってきています。

 たとえば、この三月三十一日に「育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会―論点整理」という次期指導要領に向けての学識経験者による提言のまとめには、

・どのような内容を教えるかに重点が置かれてきたが、「何が出来るようになったか」にこそ重点をおくべきではないか。

・世界的潮流として、OECDのキー・コンピテンシー、アメリカの21世紀型スキル、イギリスのキー・スキル、思考スキル、オーストラリアの汎用的能力などが注目されている。

などを勘案して、「育成すべき資質・能力に対応した学習評価について」は、

・パフォーマンス評価などをとり入れる必要があるのではないか。

というような形での方向づけがなされています。

 何事にも、エビデンスが求められる時代。

・どういう資質・能力を育成することが求められているか。

・それを証明する適切な評価がなされているか。

という観点から、実践を構築する新しい対応を迫られているといえるのではないかと考え、特集を企画いたしました。

(樋口 雅子)


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