国語教育 2014年11月号
授業が上手い人が使う“板書の法則”

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国語教育 2014年11月号授業が上手い人が使う“板書の法則”

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ジャンル:
国語
刊行:
2014年10月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 140頁
状態:
絶版
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目次

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特集 授業が上手い人が使う“板書の法則”
板書―黒板のどこから&何から書き始める?―と訊かれたら
めあての板書で決まる授業の良し悪し
阿部 秀高
右端にオリジナルの単元名を
籔田 知子
子供の思考は右から左へ、教師の思考は左から右へ
樺山 敏郎
元気ハツラツ“板書”のニューモデル 小宇宙感覚で黒板空間を活用!楽しいスゴ技
ゲーム感覚を入れる楽しい板書ワザ
皆川 慎太郎
陣取り感覚を入れる楽しい板書ワザ
田丸 義明
カフェ看板風で書く楽しい板書ワザ
堂野 正樹
電子媒体と黒板コラボの楽しい板書ワザ
松岡 高史
黒板の有効活用と板書の書き方=基本の法則
“読む”活動時の黒板・有効な使い方の法則
近藤 智子
“書く”活動時の黒板・有効な使い方の法則
沼田 拓弥
“話す”活動時の黒板・有効な使い方の法則
伊木 洋
“聞く”活動時の黒板・有効な使い方の法則
小野 桂
学習をもっと面白く!板書で仕掛けるアイデア・ヒント
漢字学習をもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
武市 親典
語彙学習をもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
中村 和弘
言葉のきまりをもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
寺田 知巳
段落をもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
田口 広治
要約をもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
平松 英史
文章構造の学習をもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
香月 正登
作文をもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
岩田 史朗
小論文をもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
井上 敬夫
音読をもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
平井 克己
学習問題づくりをもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
八巻 修
話し合いをもっと面白く!板書のアイデア・ヒント
宍戸 寛昌
いつどんな時どう板書するか―工夫点は“ここ”
物語文=主役と対役の関係を板書する時
高本 英樹
説明文=主題探しを板書する時
寺岡 聡志
詩歌=象徴するテーマ探しを板書する時
山上 史織
古典=現代語との対比を板書する時
廣中 淳
文法=日常の言語活動との関連を板書する時
東 拓
ゆさぶりのある“板書の言葉”→考えるきっかけづくりのヒント
子どもが沢山発言する→板書の言葉
堂前 直人
子どもの発言を取り上げる→板書の言葉
田中 將太
子どもの発言を焦点化する→板書の言葉
竹田 潤
集団思考を促す→板書の言葉
鈴木 一史
討論にもっていく→板書の言葉
越智 敏洋
ビギナーズQA=教室で、こんなこと起こってませんか? 板書で授業が混乱しないために
板書時の背後―子どもの動きをキャッチする目
河田 祥司
板書とノート―程よい関連づけとは
藤元 崇彰
黒板にカードを貼る―これは駄目のまずい例
花岡 鉄平
黒板の消し方―こんな方法はいかが例
小林 節生
子どもに板書させて―その後の集約の決め手
桜井 健一
板書の構造化にトライ!―板書案・板書計画づくりのヒント 3学期教材で 1時間の事例紹介
1年 「かきたいことを 一つ えらんで」の板書案・板書計画
細川 太輔
2年 「お手紙」の板書案・板書計画
矢野 淳一
3年 「モチモチの木」の板書案・板書計画
菊池 健一
4年 「『便利』ということ」の板書案・板書計画
木下 ひさし
5年 「わらぐつの中の神様」の板書案・板書計画
岩倉 智子
6年 「海の命」の板書案・板書計画
三木 惠子
中学1年 「トロッコ」の板書案・板書計画
藤井 智子
中学2年 「言葉の力」の板書案・板書計画
平松 はるみ
中学3年 「アラスカとの出会い」の板書案・板書計画
吉田 崇
当たるも八卦!?あなたは“どのタイプ”
板書でわかる?“教師のキャラ”占い
橋 典平
小特集 2014年=夏季集会で何が話し合われたか
日本国語教育学会 第67回大会
ことばの学び手が育つ国語教育の創造=国語単元学習の展開
田近 洵一
向山型国語教え方教室 第60回向山型国語教え方教室
圧倒的な事実と腹の底からの実感が、ここにある
長谷川 博之
国語教育探究の会 第5回国語教育実践研究大会
思考力・判断力・表現力を育む国語科の授業づくり
中洌 正堯
使える授業ベーシック研究会 第20回使える授業ベーシックセミナー
子どもが変わった!これが授業ベーシックだ!!
白石 範孝
児童言語研究会 第51回夏季アカデミー
「考えを深め合う文学の授業」―豊かな創造力が生み出す文学の世界をめざして―『海の命』の授業をめぐって
山岡 寛樹
日本文学協会国語教育部会 第66回夏季研究集会
〈第三項〉と〈語り〉―ポスト・ポストモダンと文学教育の課題
須貝 千里
小学校全国国語教育連絡会(小国連) 第6回小学校全国国語教育研究大会
各教科等を支える記述力の育成と国語科の授業研究
水戸部 修治
科学的『読み』の授業研究会(読み研) 第28回夏の大会
授業で必ず身につけさせたい「国語の力」―教科内容・指導事項の再構築と「言語活動」を生かした楽しい授業
阿部 昇
国語教育実践理論研究会(KZR) 第23回(通算54回)研究集会
研究テーマ(仮)「国語学習における話す・聞く学習」一年次
益地 憲一
文芸教育研究協議会(文芸研) 第49回文芸教育全国研究大会(熊本大会)
国語教育はいかにあるべきか
佐々木 智治
第24回日本言語技術教育学会 京都大会
言語技術で「学ぶ楽しさ」と系統・汎用性への展開
佐藤 洋一
言語活動を見える化!教室環境づくり 掲示物&レイアウト紹介 (第8回)
前川 淳
この授業“どう板書”したか (第8回)
木原 剛柔
国語学習を楽しく!アプリ紹介 実物&特徴を生かした活用ヒント (第8回)
支援児童にもお薦めのTOSSアプリ
小塚 祐爾
ぴかっと光った!“子どもの詩” 実物&自画像紹介 (第8回)
「えんぴつと消しゴム」/「ライバルがやってきた」
原田 朋哉
子どもに聞かれたらどう答える? 語彙指導の面白ネタ辞典 (第8回)
抽象のハシゴを登ったり降りたり
鈴木 一史
今月の教材―授業づくりのスポット 国語教材と授業づくり (第20回)
小学1年/書かれている内容を事柄ごとに正しく読み取る方法を自ら見つけていく
浦木 美穂
〜いろいろなふね(東書)〜
小学2年/「しかけ」はだれのためか
大月 ちとせ
〜しかけカードの作り方(光村)〜
小学3年/説明文を読み取ろう
田代 勝巳
〜すがたをかえる大豆(光村)〜
小学4年/段落ごとの要約ののちに、「範囲」を問う問題を解かせる
荻野 珠美
〜アップとルーズで伝える(光村)〜
小学5年/江副文法の手話を使って指導してみよう
斎藤 浩康
〜敬語を適切に使おう(東書)〜
小学6年/非連続型テキストは3段階で読む〜資料は主張へ向かう〜
三井 竜彦
〜未来に生かす自然のエネルギー(東書)〜
中学1年/成功体験を積ませる古文の音読
伊藤 圭一
〜蓬莱の玉の枝―「竹取物語」から(光村)〜
中学2年/助動詞をつなげる短文作りで言葉のきまりへの関心と理解を!
萩中 奈穂美
〜文法の学習(助動詞)その二〜
中学3年/注目すべきは「キーセンテンス」か「キーワード」か
和田 由幸
〜読み比べ(教出)〜
国語授業で“論理的対話力”をどう育てるか (第8回)
理由づけの質を高める
鶴田 清司
〜「すがたをかえる大豆」の授業(その2)〜
日本語文法最強の教え方ツール どの生徒も理解できる学習エクササイズ (第2回)
生徒の大疑問“何で文法を学ぶの”に正解ありや?!
江副 隆秀
中学教師として江副論文を読む
長谷川 博之
テスト問題作成のバックヤード (第8回)
入試問題を見よ!(2)
福嶋 隆史
〜文学をテストするなかれ〜
書くネタが噴き出す作文発想シート (第8回)
面と向かって言えないことも、文字でなら言える
武田 晃治
国語主任のための“学校の研究計画”の立て方 手引き設定と運営のアイデア (第8回)
小学校/指導案に何を書くか
野中 太一
中学校/「論点整理」をどう読むか
森 健
小学校 国語実践研究のここに“ハイライト” (第8回)
水戸部 修治
中学校 国語実践研究のここに“ハイライト” (第8回)
冨山 哲也
わが県の国語ソムリエ (第31回)
愛知県
佐藤 洋一
兵庫県
堀江 祐爾
編集後記
樋口 雅子
美文字指導のポイント (第8回)
2年生/子供の実態に応じてステップを増やす硬筆指導
桑原 泰樹

編集後記

〇…「チョーク一本さらしに巻いて、じゃなくてポケットに入れて〜」と、いきな教師稼業を表現して悦に入る?先生がいらっしゃいました。

 ま、今は、「さらしに巻いて〜」といっても「?」の若い先生が増えているのではないかと思われますが、電子黒板が主役の時代はまだちょっと?先のようで、まだまだ、黒板と板書は、教師スキルの基本の地位をキープしているのではないか?と思います。

 そのせいもあるのでしょうが、新人の授業研修の時など、板書をめぐる指導はかなり比重が高いとも言われています。また、多くの場合、「板書は、授業の一時間の流れが、そこからわかるよう構造的に書かれなければならない」というご指導が多いようですが、最近では、子どもにも黒板を開放するという流れも定着しつつあるようです。なかには、黒板をクラス全員の子どもの意見で埋め尽くすをモットーにしている教室もあるようです。

 また、黒板が教師の専有物ではないというメッセージは、子どもの授業参加意識を促す、参加型板書という言われ方もされているようです。

 もちろん、そういう状態がベストだということではないわけですが、教室における黒板の持つ存在感は、それだけ大きいということだと思います。

 ところで、若い先生と話をしている時、「私どもの子ども時代には、先生が背中を見せて板書している時を見計らって、メモのやり取りをしたり、先生の物まねパントマイムまでする子がいたりしたのですが、今はどうなのでしょうか」というと、後ろに目がついていないから、そこから学級崩壊するかもと、用心して、体を斜めにして書く人もいる―ということでした。

 そういう配慮・工夫も必要かとは思いますが、一番は、その板書が、クラス全員の注目を集め、授業への集中度を高めることができるかどうか?が肝心要なことは言うまでもないことかと思います。

 また、つい最近、板書をまるでスマホのアプリページの感覚で、カラフルにイラストを多用した板書を描かれる先生もおられ、子どもの興味関心を惹いているようです。

 本号は、そんな板書をめぐるあれこれについてご紹介いただきました。

(樋口 雅子)

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