- 特集 「伝え合う能力」をどう高めるか
- 提言・「伝え合う能力」どこに指導の重点を置くか
- 話し合い方を話し合えるメタ対話能力
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- 「ずばり一言」で言い切る訓練を
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- 国語科で能力を、家庭・地域で態度を
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- 「伝え合う力」を育成するために
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- 「何となく分かる」の意識を変える
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- なぜ「伝え合う能力」が育たないか―小学校の問題点
- 「伝え合う力」の意味付けと授業の見直しを
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- 子供の学習意欲を持続させる教材開発を
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- こだわって鍛えよう
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- なぜ「伝え合う能力」が育たないか―中学校の問題点
- 中学校における「伝え合う力」育成の方略
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- キーポイントは「学習悪化」と「今時の子ども」の問題
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- 「伝え合う能力」をどう高めるか―低学年の重点
- 話し合いの型をマニュアルで示す指導
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- 伝え合う意欲を「読み」から広げる
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- 論理を使って分かりやすく表現する
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- 「伝え合う能力」をどう高めるか―中学年の重点
- 「どっち対話」で対話力を伸ばす
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- 「楽しい!」と思える情報交換場面を与え、その中で「伝達の手段」を教える
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- 「どう伝えればよかったのか?」を問う
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- 「伝え合う能力」をどう高めるか―高学年の重点
- 「伝え合う力」の基礎体力となる「言語技術」を明示し、習得・活用させる
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- つなぐ言葉が話し合いを深める
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- 討論ができるために必要な五つの力
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- 「伝え合う能力」をどう高めるか―中学校の重点
- 「他者」と交流して力を伸ばす
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- 基礎的な学習を積み重ねる
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- 「受けて返して発展させる」をキーワードに
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- 「伝え合えてよかった」という実感を!
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- 「書くことの日常化」と「イベント」
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第73回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第73回)
- 理解から発信までの言語技術を段階的に
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- 書評
- 『生きる力を育てる多読力』(増田信一著)
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- 『日本人の気概を育てる道徳授業』(河田孝文監修)
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- 国語教育人物誌 (第216回)
- 熊本県
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- 宮崎県
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- 鹿児島県
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- 沖縄県
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- 国語教育時評
- 人間力の向上を図る「伝え合う力」の育成
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第133回)
- 「夢と希望を持って生きる子供の育成」
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- 学習指導過程の発想の転換 (第1回)
- なぜ、学習指導過程の発想の転換なのか(1)
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- 伝統的な言語文化を教える (第1回)
- 漢字・漢語の役割を知ることから
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- 「活用型」学力をどう育てるか (第1回)
- 「活用型」学力(!?)とは何か
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- 思考力・判断力・表現力等の育成と授業改善 (第13回)
- 思考力・判断力・表現力等の育成のために(序論)
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- なぜPISA型の活用力が必要か (第1回)
- 多読と討論の「ブッククラブ」で国際的な読解力を育てよう
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- 編集後記
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編集後記
〇…中教審答申では小・中・高の改善の基本方針として、次のように表現されています。「論理的に思考し表現する能力、互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力を育成することや、我が国の言語文化に触れて感性や情緒をはぐくむことを重視する」と。さらに改善の具体的事項として、話すこと・聞くこと、書くこと、読むことの各領域では、「日常生活に必要とされる対話、記録、報告、要約、説明、感想などの言語活動を行う能力を確実に身に付けることができるよう、継続的に指導することとし、課題に応じて必要な文章や資料等を取り上げ、基礎的・基本的な知識・技能を活用し、相互に思考を深めたりまとめたりしながら解決していく能力の育成を重視する」とありました。
〇…中学校では小学校までに培われた国語の能力を更に伸ばし、社会生活に必要な国語の能力や基礎を身に付けることができるよう改善を図るとあります。今回の改訂で特に強調されているのは、「思考力・判断力・表現力」の育成です。そのために次の活動を行うことが強調されています。(1)体験から感じ取ったことを表現する、(2)事実を正確に理解し伝達する、(3)概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする、(4)情報を分析・評価し、論述する、(5)課題について、構想を立て実践し、評価・改善する、(6)互いの考えを伝え合い、自らの考えや集団の考えを発展させる、などです。
〇…言語活動の充実のために、さまざまな実践的工夫が求められているわけです。中でも「伝え合う能力」の育成をめぐっての実践に多くの期待が集まっているわけです。本号は「伝え合う能力」の向上のためのさまざまな提案を集めたいとする特集です。
(江部 満)
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- 明治図書