国語教育 2008年8月号
言語文化に親しむ古典の授業改善

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国語教育 2008年8月号言語文化に親しむ古典の授業改善

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ジャンル:
国語
刊行:
2008年7月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 言語文化に親しむ古典の授業改善
提言・言語文化に親しむ態度を育てる−古典指導のあり方を問う−
学習指導要領に見る戦後古典教育観の変遷
吉田 裕久
古典を伝える―受け止め、受け継ぐための古典学習―
植山 俊宏
「読みなれ」を入り口に、表現創造を出口とする指導
小田 迪夫
文法抜きの音読指導を
市毛 勝雄
古典指導のための三つの提案
岩ア 淳
これまでの古典の指導−何が問題か
一人の読み手として古典と相対する力を求めて
松山 雅子
古典学習指導の問題点―学ぶ意味への疑問に応えぬ学習指導
渡邊 春美
到達目標が明確でないのが問題
吉永 幸司
言語文化に親しむ古典の指導−低学年
「百人一首カルタ」作りで古典に親しむ
三木 惠子
昔話を知的に楽しく読む
西山 悦子
5・7・5のリズムをたのしむ
高木 恵理
言語文化に親しむ古典の指導−中学年
ぼくも、わたしもできた古典の素読・暗唱
駒井 康弘
実用的な内容の文章を読む
山中 伸之
読み聞かせと音読を組み合わせる
深谷 幸恵
言語文化に親しむ古典の指導−高学年
「情景の読み取り」「作品中の感動」を創作に生かす
コ田 洋広
漢詩の魅力に出会わせる工夫
廣川 加代子
論語を読むことで言語文化に親しむ古典の授業
庭田 瑞穂
言語文化に親しむ古典の指導−中学校
現代語訳で「おくのほそ道」を読む
村上 正子
身近な古典を知る・読む・調べる
中西 一彦
音読指導が古典の近道である
大木 真智子
古典への入り口は易く、奥行きは深く
須藤 敬
原文を繰り返し読む活動を考える
石川 直美
古典指導における音読・暗唱の重視
群読は音読も暗唱も成立させる
高橋 俊三
人間教育としての暗唱を
大越 和孝
「伝え合う力」を育てる教室づくり (第65回)
野中 映里
「読書に親しむ」授業づくり (第65回)
読書に親しむための中学国語での取り組み
渡辺 大祐
書評
『「読解力」を高める国語科授業の改革―PISA型読解力を中心に―』(鶴田清司著)
井上 尚美
『「分析批評」で思考力を育てる』(浜上 薫著)
鶴田 清司
国語教育人物誌 (第208回)
岐阜県
西田 拓郎
静岡県
中村 孝一
愛知県
佐藤 洋一
三重県
松田 典祀
国語教育時評
言語文化に親しむ古典の授業改善
須田 実
現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第125回)
言語能力育成を基盤にした学校教育の創造
瀬川 榮志
分析批評で「批評力」を育てる (第5回)
視点(二)
井関 義久
基礎的国語能力を鍛える (第5回)
全国学力テスト・学習指導要領・教科書・授業の「・」部分の課題がある
大森 修
新学習指導要領国語科をどう理解するか (第5回)
「伝統的な言語文化」の教材(中)
野口 芳宏
〜教材としての価値の検討〜
思考力・判断力・表現力等の育成と授業改善 (第5回)
思考力・判断力・表現力等を育成する「本時の学習指導案」(2)
小森 茂
〜「算数」と連携する授業改善〜
続・これからの国語科教育 (第5回)
国語科改善の考え方と方向性
田中 孝一
〜中教審答申5〜
編集後記
江部 満

編集後記

〇…学習指導要領改訂の方向を国語の内容改善で見てみますと、言語の教育としての立場を一層重視していることがわかります。

〇…改訂のポイントを整理してみますと、第一は、言語の教育としての立場を一層重視し、実生活で生きてはたらき、各教科等の学習の基本ともなる国語の能力を身につけることに重点を置いて、内容の改善を図る。第二は、新たに「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」を設け、わが国の言語文化に親しむ態度を育てる内容を示す。第三に、小・中学校とも古典に一層親しむ態度を育成することを重視する。小学校の低・中・高学年から、古典などの音読、暗唱を行う、などが示されています。

〇…特に古典については、小・中学校とも言語の歴史や作品の時代的、文化的背景とも関連づけながら古典に一層親しむ態度を育成することを重視、古典の暗唱をすすめています。そのために教材として小学校では長く親しまれている古典や近代以降の作品を取り上げ、中学校でも同様に取り上げることをすすめています。

〇…特に「伝統や文化に関する教育の充実」が強調されており、わが国語科では長く親しまれている和歌、物語、俳諧、漢詩、漢文など古典などにより言葉の美しさやリズムを体感させることで理解を深めさせることをすすめています。

〇…これまで古典に対して学習者が興味・関心を持っていたでしょうか。古典離れ、古典嫌いになっていることを指摘する声も出ています。「古典に親しむ」ための具体的な提言を必要としている時のようです。

(江部 満)

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