- 特集 国語ノートの指導・ここを改善したい
- 提言・国語ノートの指導、ここを改善したい
- 「ノート指導」の改善を図る実践的観点
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- 学習記録機能の強化と記録の活用
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- ノートを思考の場にする方法
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- 使い方をフォーマットし作文力・思考力をつける
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- 子どもの思考を映す鏡になるノートを作らせたい
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- これまでの国語ノート指導の問題点
- 子どもの状況にふさわしいノート学習であるか?
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- 国語ノート指導の課題を探る
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- 低学年の国語ノート指導の改善
- 基本を教え、レベルアップさせる
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- 書く力を磨くノート指導の改善点
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- 個条書きで書かせることで考える技術、発言する技術を培う
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- 自己評価できるようにするノート
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- 中学年の国語ノート指導の改善
- ノートの指導は教師の人情味ある人間性から
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- 机間巡指でノートが変わる〜動体評価のすすめ〜
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- 自分の学びを確認できるノートづくり
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- 教材文を引用しながら、自分の考えを書かせる
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- 高学年の国語ノート指導の改善
- 自己表現の場としての学習ノート
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- ノートを見れば教師の力量がわかる
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- 最初にノートの書き方を教える
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- 学力を伸ばすノートを指導する
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- 中学生の国語ノート指導の改善
- 学習者の学びを開くノート指導を
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- ノートの本質をふまえた活用を
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- 多様な情報を関連づけて収集・整理する力を育てる中学校ノート指導
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- 「考え」「思い」を言葉にする
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- 「舞の音」はマイノート
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第64回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第64回)
- 一年生が多くの本に親しむための授業
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- 書評
- 『必ず「PISA型読解力」が育つ七つの授業改革』(有元 秀文著)
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- 『国語科教育はなぜ言葉の教育になり切れなかったのか』(渋谷 孝著)
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- 国語教育人物誌 (第207回)
- 徳島県
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- 香川県
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- 愛媛県
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- 高知県
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- 国語教育時評
- 改訂学習指導要領の「確かな学力」を具現化する授業づくり
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第124回)
- 作文指導の徹底で「生きる力」を育成
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- 分析批評で「批評力」を育てる (第4回)
- 視点(一)
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- 基礎的国語能力を鍛える (第4回)
- 向山型国語が新学習指導要領を実現している
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- 新学習指導要領国語科をどう理解するか (第4回)
- 「伝統的な言語文化」の教材(上)
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- 〜その積極的な意義と実践事例〜
- 思考力・判断力・表現力等の育成と授業改善 (第4回)
- 思考力・判断力・表現力等を育成する「本時の学習指導案」
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- 〜国語科の“二重”の授業改善〜
- 続・これからの国語科教育 (第4回)
- 国語科改善の考え方と方向性
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- 〜中教審答申4〜
- 編集後記
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編集後記
〇…長い間、現場の国語教師を指導・助言されてきた須田実氏は、国語力をつける授業のノート指導について、次のように提言されています。新しいノート指導は、古い時代における「練習帳」や黒板に書かれていることを「書き写す」ものではない。いわば、教師の説明を記録したり、指示されて書くものではなく、子どもが自由に、自らの思いや考えを記したり、また、他の学習者の発言からノートに書き加えたり、自ら書いたことを自問自答で書き直したりして、国語力を高めるものである。(本誌〇四年十一月号から)
〇…授業におけるノート活用を重視されている現場人の河田孝文氏も「ノートを使いこなさせると、授業が効率的となる」と提案されています。特に「ノートスキルを鍛える」と、ノートに書きなさいの一言で全ての子どもがさっと書く。プリント学習のような余計な手続きは一切必要ない、というわけです。
〇…さらに次のように提案されています。「ノートスキルは学習のもとである。何のためにノート指導をするのか。子どもに力をつけるためである。読む技術、書く技術はもちろんのこと、考える技術、発言する技術を培うためにノート指導をするのである」と。(『だれでもできるノートスキルの指導』から)
〇…学習者が本当の「国語力を高める」ためには、「学習者が学習活動の質を高めていく場となるノートに」と堀江祐爾氏も「ノート観の変革」を呼びかけています。ノート観の核となるのは、従来から「記録性」の概念でしょう。しかし、国語力を高めるものとして活用するためには、学習活動の質を高める工夫が必要とされているというわけです。本号は、そのための具体的改善策を集めたいとする特集です。
(江部 満)
日々活用するノートですが,実際にその働きや教科に応じたノートの形など意外とおろそかにしているものかもしれません。特に国語科は,全ての教科の土台と言えノート指導の基幹といえます。発達段階や指導内容に応じたノートの形を教師がしっかりともっていることの重要性を改めて感じました。
掲載の実践例がとても参考になります。