- 特集 「読解表現力」を育てるアイデア
- 提言・読解力と表現力の関連性を考える
- 「読解と表現」から「読解表現力」へ
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- 〈分析コード〉から〈表現コード〉へ
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- 伝える音読で主体的読み手を育てる
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- 読解表現力をノートで育てる
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- 読解力は表現活動を通して育つ
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- 「読解表現力」を育てるアイデア−低学年
- 言葉を大切に読み表現する力を、楽しく育てるために
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- 図鑑を読んで「すごい」と思ったことを一年生に分かりやすく伝える
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- 読解「入力」+表現力「出力」−出力のための問題づくり、列挙、音読−
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- 「読解表現力」を育てるアイデア−中学年
- 子どもの学習活動を豊かに
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- 「大造じいさんとガン」を読んで新聞を作る
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- 論理的な「言語力」を育てる授業
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- 「読解表現力」を育てるアイデア−高学年
- 向山実践問題作りで読解力を育てる
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- すべての教科の時間に、横断的に育成する
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- 『論理的文章の書き方指導』を使って読解表現力をつける
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- 「読解表現力」を育てるアイデア−中学校
- 関係性抽出力育成のための授業
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- 「もっと書きたい!」が育てる表現力
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- PISA型「読解力」の育成を考える
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- 語りで育むコミュニケーション能力
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- みんなで読む「学問のすすめ」
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- 「読解表現力」の向上−他教科の専門家の意見
- [社会]社会科の質的充実にかかわる重要課題
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- [算数]読解表現力の基礎は数学の「論理」
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- [理科]欧米型読解表現指導法を知らない多くの日本人教師、PISA型学力は何も向上しない。これが欧米型だ
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第63回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第63回)
- 「城址と賢治さんの学校」で営まれる読書活動
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- 書評
- 『文科省全国学力調査 中学校国語B問題を授業する』(岩間正則編著)
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- 『国語科教育の原点追究と改革課題』(瀬川榮志著)
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- 国語教育人物誌 (第207回)
- 千葉県
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- 埼玉県
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- 群馬県
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- 栃木県
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- 国語教育時評
- 「ペア学習」で学び合い、学力を高める授業の活性化
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第123回)
- 基礎学力の定着を前提に据えた国語科指導法開発で確実に学力向上実現
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- 分析批評で「批評力」を育てる (第3回)
- 分析力
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- 基礎的国語能力を鍛える (第3回)
- 新学習指導要領対応の授業づくりの課題
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- 新学習指導要領国語科をどう理解するか (第3回)
- 「表現」よりも「理解」を優先したい
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- 思考力・判断力・表現力等の育成と授業改善 (第3回)
- “誰が責任者なのか”、誰が「学力低下問題」の“ストッパー”なのか
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- 続・これからの国語科教育 (第3回)
- 国語科改善の考え方と方向性
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- 〜中教審答申3〜
- 編集後記
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編集後記
〇…中教審の答申では、思考力・判断力・表現力等の問題を問う読解力指導の課題が指摘されています。これはPISA調査の読解力の成績分布の分散が拡大している要因の一つとして問題化されているものです。特に基礎的・基本的な知識・技能の習得とこれらを活用する「思考力・判断力・表現力等」を車の両輪として相互に関連させ、これらを伸ばしていくことが求められているわけです。
〇…国語科の改善の基本方針としても「言葉を通して的確に理解し、論理的に思考し表現する能力、互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力を育成すること」が期待されています。文科省の『読解力向上に関する指導資料』でも、改善の具体的な方向として次の三点を上げています。第一は、テキストを理解・評価しながら読む力を高めること。第二は、テキストに基づいて自分の考えを書く力を高めること。第三は、様々な文章や資料を読む機会や自分の意見を述べたり書いたりする機会を充実すること。
〇…「読むこと」については、読書活動の一層の推進をすすめています。例えば「読むためのテキストについては、文学的な文章に偏るのではなく、新聞や雑誌記事なども含め、説明的・論説的な文章をはじめとした幅広い範疇の読み物を対象とすることが求められる。また、そのためのガイダンスの充実も重要である。学習用に整えられすぎたテキストや、同じような形式のテキストのみを取り上げるのではなく、パンフレットや図表なども含めた多様なテキストとの出合いを大切にする必要がある」と。
〇…本号は、「読解表現力」を育てるためのアイデアを集めたいとする特集です。
(江部 満)
特に説明的文章(本書の各実践事例では論理的文章など)の読解で,キーワードをどのようにとらえさせるのか,そして,とらえたキーワードを表にし文章構成を的確にとらえさせた上で,書く(表現)という活動に続く流れは秀逸なものばかりでした。
明日からの授業に即役立つ実践事例がかなり合ったのではないでしょうか。