国語教育 2008年2月号
いますぐ改善したい読解の授業

B689

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国語教育 2008年2月号いますぐ改善したい読解の授業

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ジャンル:
国語
刊行:
2008年1月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 いますぐ改善したい読解の授業
提言・読解の授業―どこに問題があるか
日常的に書く力を育成する取り組みをこそ
大熊 徹
文学の読みに必要な知識・技能の整理を
松本 修
読解は思い・考えを紡ぎ出す―言語情報の処理・操作において―
小林 一仁
目的的に読み、運用できる授業を創る
花田 修一
読解指導論上の問題点と授業力上の問題点
長崎 伸仁
いますぐ改善したい低学年の読解の授業
自問自答できる子どもに
松木 正子
劇・ふきだしでは読解力はつかない
森川 敦子
「場面を一文で書かせる」学習を行う
田口 広治
いますぐ改善したい中学年の読解の授業
「思考力」を育てる授業へ
浜上 薫
「リライト教材」とテキストで基本の型を示す
石田 寛明
三点セットで読解しよう 〜説明文〜
小林 圭
いますぐ改善したい高学年の読解の授業
読解学習の「喜劇と悲劇」からの脱却を
二瓶 弘行
書くことで文脈を確かめ、評価する
長安 邦浩
自由に考える学習から、言葉を根拠に分析的に理解する学習へ
小野 隆行
いますぐ改善したい中学校の読解の授業
意識改革による授業改善
岩ア 淳
論理的な文章の読解・論理的な表現力が重視される
井上 敬夫
改善すべきは「課題」と「課題解決の手だて」である
小川 和彦
「国語で思考し創造する」学習活動
植田 恭子
「意味マップ」で授業の活性化を図る
池上 幸治
読解力の向上―他教科の専門家の意見
社会科は多様な資料の読解力を鍛える教科である
有田 和正
算数が期待する「緻密な読み取り能力」の育成
田中 博史
国語科と他教科の連携を図る教育課程の早期改訂
森 一夫
「伝え合う力」を育てる教室づくり (第59回)
瀧沢 葉子
「読書に親しむ」授業づくり (第59回)
ポスター作りなど読書と絡めた活動をする
森下 人志
書評
『子どもの発言を引き出す基本技 国語科』(岡田健治ほか)
神谷 祐子
『法人化大学を改革する』(明石要一著)
佐藤 洋一
国語教育人物誌 (第203回)
奈良県
植西 浩一
山形県
小川 雅子
山梨県
遠山 久宏
山口県
長崎 伸仁
国語教育時評
「書くことを日常化・習慣化」させるという苛酷な作文指導
渋谷 孝
現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第119回)
国語科研究法「学力を高め、教師の授業力向上を目指す学校教育」
瀬川 榮志
検定外・日本言語技術教科書の実践と考察 (第23回)
「報告」の添削と評価の指導過程を詳しく
市毛 勝雄
読解力向上のための実践提案 (第11回)
説明的文章を読解するための視点
岩下 修
読書意欲を高める多読のすすめ (第11回)
空想力や批判力の輪を広げて名作を味わう
増田 信一
国際的なコミュニケーションをどう取り入れるか (第11回)
PISA型が日本型よりも優れていることの根拠
有元 秀文
これからの国語科教育 (第11回)
「国語力の育成」重視―中教審の検討の推移9―
田中 孝一
編集後記
江部 満

編集後記

〇…心情読解の国語授業はだいぶ改善されてきていますが、ここにきてPISA型読解力への関心が高まり、改めて読解の授業はこのままでいいのか、という問いかけが出ています。特にPISA調査で話題となったのは、図、グラフ、地図などの「非連続型」テキストに対応する能力です。そのために教科書以外の文献や資料を教材として開発することが話題ともなっています。

〇…最近の『内外教育』には、「米国の国語教育の特色と教科書」という報告(松本修氏・上越教育大)があります。それによりますと、「強いアメリカ」復活戦略の一環として、全米レベルでのカリキュラム基準の開発が行われており、カリフォルニア州の基準の第一学年国語科の構造例を分析した松本氏は「一貫して分かるのは日本の学習指導要領に比べ、言語事項的な要素が

読む@フ域に詳しく設定されていることである」としています。さらに「言語事項そのものへの考え方が、よりスキル重視の傾向を持っていることも確かであろう」と強調されていました。

〇…読解力の低下は「国家の危機である」とする精神科医の和田秀樹氏も国語力をつける勉強法として、(1)文法力を磨く、(2)語彙力を磨く、(3)論旨を把握して要約する力を磨く、(4)レポート作成力を磨く、を上げています。(『国語力をつける勉強法』より)

〇…こうした流れの中で、文化審議会答申の存在は大きいといえるようです。この答申では、知的活動の基盤、感性・情緒等の基盤・中核などをとらえ、個人にとっても社会にとってもきわめて国語力の向上が重要であるとしているからです。

〇…国語力向上への社会的な期待が高まる中、本号では読解の授業のどこを改善するべきか、具体的な提案を集めたいと特集を組みました。

(江部 満)

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