国語教育 2006年7月号
「よい授業」の技を学ぶ

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国語教育 2006年7月号「よい授業」の技を学ぶ

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ジャンル:
国語
刊行:
2006年6月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「よい授業」の技を学ぶ
提言・「よい授業」の技とは何か
「小手先の技」でなく「匠の技」を
井上 尚美
広い視野からの定位があってこそ
望月 善次
授業の裏わざ・こつ、そして……
難波 博孝
「よい授業」の技は基礎的な指導技術・学習訓練の積み重ねそのものである
大内 善一
対応行動 ―子どもへの注視―
内藤 一志
国語力向上のための明確な指導目標を持つ
中村 孝一
導入段階の「よい授業」の技を学ぶ
導入5分で子どもをつかむ技
「とにかくこっちを向かせる」二つの視点 「子どもを慣らす」「教材の力を引き出す」
河田 孝文
ロスタイム0を実現する技
岩下 修
音読で学習意欲を深める技
できない子どももできる子どももあきずにスラスラ読めるようになる向山型音読指導法
奥田 純子
音読を適切かつ効果的に位置付ける
植西 浩一
辞書を生かす技
辞書を生かす技を有田和正実践から学ぶ
古川 光弘
「行間を読む」意識を高める辞書の生かし方
青山 由紀
展開段階の「よい授業」の技を学ぶ
集中・熱中させる技
「技」にもレベルがあり「教育観」に支えられている
浅野 秀之
対話活動のすすめ―「美しい授業」からの脱却のために―
二瓶 弘行
討論を仕組む技
発問づくりの技を身につけよ!
浜上 薫
黄金の三時間で指名なし発表までのステップをのぼる
山本 雅博
グループで考えさせる技
表現のためのグループをつくる
若林 富男
グループで考えさせる五つの原則
田口 広治
終末段階の「よい授業」の技を学ぶ
まとめから発展への技
文学は問い返しの技、作文は子どもレベルの作品技で
柏木 英樹
世界の広がりを感じさせる学習
岩ア 淳
子どものつまずきチェックの技
子供のつまずきを見抜くには
吉本 清久
「到達度チェックシート」で学習過程と評価基準を示す
左近 妙子
自主学習に導く技
学習用語の行為化で向上的変容を全員に自覚させる
柳谷 直明
みはほ(認める・励ます・ほめる)のある国語授業をめざす
井関 和代
「伝え合う力」を育てる教室づくり (第40回)
石田 寛明
「読書に親しむ」授業づくり (第40回)
進んで本に手を伸ばす子どもを育てる
和泉 美佐子
書評
『話しことばの教育』(野地潤家著)
三浦 和尚
『言語技術教育第15集』(日本言語技術教育学会編)
内藤 一志
『うまくいった読書好きにする手立て』(坂元弘平編)
板倉 弘幸
国語教育人物誌 (第184回)
佐賀県
釘本 浩
長崎県
山本 建雄
熊本県
河野 順子
大分県
甲斐 由信
国語教育時評 (第4回)
「鼻血」(はなぢ)を、「はなじ」と書いてはなぜいけないのか
渋谷 孝
現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第100回)
音読・朗読・暗唱・群読で国語学力を高め伝え合う心と技を磨き人間関係を育成―「音読集」を活用しステップアップ学習法で達成感を満喫する―
瀬川 榮志
検定外・日本言語技術教科書の実践と考察 (第4回)
「報告」と「詩」の学習指導(高学年)
市毛 勝雄
漢字文化の授業 (第4回)
日本における漢字伝来の基礎知識
椿原 正和
音読・朗読の復権 (第4回)
理解の音読、表現の音読、その位置づけ
高橋 俊三
活動主義授業の批判 (第4回)
ある『ごんぎつね』の授業批判(その一)―「指摘」だけでなく「解釈」をも―
野口 芳宏
読解力低下の問題を考える (第4回)
OECD国際学習到達度調査の結果をどう見るか(その3)―国内の学力調査結果もふまえた今後の国語科授業のあり方―
鶴田 清司
編集後記
江部 満

編集後記

○…戦後の学習指導要領改訂をリードしてきた輿水実氏は「よい授業とは何か」について次の条件を挙げています。

○…第一は活発な授業、第二は整然とした授業、第三は指導過程と指導形態との違い、第四は思考過程にあった指導過程、第五はわかる授業、第六は簡単明瞭な授業、第七はかたよりのない授業、第八は学習者への効果、など。

○…そして次のように提言されています。「ほんとうに研究する姿勢があれば、毎日の実践が研究である。毎日の指導に計画を立てて臨む。そうしてその結果を反省する。」と。(『国語科教育学大系8巻』輿水実著から)

○…他方で現場教師からの「よい授業」のアンケートでは、次のような結果が出ています。(1)生徒の目が輝いている授業、(2)全員が参加して活発なコミュニケーションのできている授業、(3)教師も子どもも本当に考えながらじっくりと進めるという感じを受ける授業、(4)断片的でなく脈絡があり無理無駄のない構造化された授業など。(『国語教師の力量を高める』井上尚美著から)

○…しかし、他方で「よい授業」とか「すぐれた授業」について、いろいろ議論はあるが、普遍的な評価基準は存在しないとの説もあります。授業をどのように見るかということは、様々な立場があることも事実です。授業を科学的な研究対象としてとらえるか、経験的な創造の過程としてとらえるかの問題は、常に繰り返して論議されてきました。

○…問題は戦後最大の論争として注目を集めた斎藤喜博「出口」論争があります。そこからは抽象的な「よい授業」論議を越えて、何を「事実」として評価するかという大きな教訓が提起されているからです。

○…本号は「よい授業」の事実を掘り下げる特集です。

(江部 満)

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      明治図書
    • 椿原正和氏の「漢字文化の授業(第4回)日本における漢字伝来の基礎知識」を読んだ。冒頭「漢字がどのように日本に入ってきたのかを『日本語はいかにして成立したか』(大野晋、中公文庫)において見てみる。」〔112頁〕とあり、以下、大野氏著書や沖森卓也編『資料日本語史』(桜楓社)、『図説日本の漢字』(小林芳規、大修館書店)からの引用が並べられる。

      確かに、今回の記事を読めば、表題どおり「基礎知識」を得ることができるのだろう。しかし、そうした基礎知識をわざわざ椿原氏によるまとめで読まねばならない必然性はどこにあるのだろうか。椿原氏の連載のテーマである「漢字文化の授業」に関心を示すような方なら既にこの程度のことは自分で勉強してご存知のはずであるし、もしご存知でない方へ配慮するとしても、椿原氏の論述に関わる範囲内で「この点に関しては大野氏著書の何頁を参照せよ。」というような注を付しておけばよいのである。

      今回の記事には椿原氏が独自に考えた内容は書かれていない。今後はこのような無駄な文章も、「漢字文化の授業」という点に的を絞った独自の内容をお書きになることを期待する。
      2006/7/12一教師

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