国語教育 2006年6月号
到達度・理解度の点検で授業を変える

B669

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国語教育 2006年6月号到達度・理解度の点検で授業を変える

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ジャンル:
国語
刊行:
2006年5月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 到達度・理解度の点検で授業を変える
提言・到達度・理解度の点検で注意したいこと
国語科の目標を明確にして結果を検証し質を保証する
小森 茂
評価基準の量的・質的・系統性の観点を
佐藤 洋一
学習者の「本音」を引き出す「場」と「時間」の保障を
長崎 伸仁
到達度・理解度の明確化と、指導過程に即した段階的点検
瀬川 榮志
学習目標改善で新しい到達度・理解度を高める
須田 実
「話す・聞く」到達度・理解度の点検で授業のここを変える
小学校/一年生に到達目標を意識させるために
小尾 俊彦
小学校/全員に「話す・聞く」の活動を保証する
星野 昌子
小学校/ステップアップ学習で確実に到達度チェック
吉本 清久
小学校/書くことで補完する
川上 弘宣
中学校/活動を支える「聞き手」の育成
谷 周平
中学校/日常の授業で到達度を点検し、改善する
長谷川 祥子
中学校/パーツ毎の点検で討論する力を育てる
星 由紀枝
「書く」到達度・理解度の点検で授業のここを変える
小学校/「個人カルテ」で捉える学習到達度
平蛛@理紘
小学校/今、個に・集団に、本当に指導すべきことは何かを明確にした授業作り
二宮 利之
小学校/「論理的な作文添削チェック表」で到達目標を明確にする
小川 智勢子
小学校/デジタル写真で段落構成
白川 清久
中学校/文の積み重ねが文章になる
人見 誠
中学校/授業の外見は変えず、内実を変える
大貫 眞弘
中学校/視写・項目の限定・入試問題をセットにして授業中に行う
中野 智子
「読む」到達度・理解度の点検で授業のここを変える
小学校/「複数のことばを検討する発問」を使う
松野 孝雄
小学校/評価の構造化を
長ア 秀昭
小学校/到達度・理解度を具体的な言葉で
船津 啓治
小学校/厳密には測定不能な到達度を点検するために
佐久間 裕之
中学校/評価テストをつくってから授業する
松原 大介
中学校/その生徒ならではの読みの形成をコンピュータで支援する
大日方 信康
中学校/授業づくりにPDSでの点検を生かす
柳生 利昭
習熟度別指導・少人数指導で注意したいこと
読むことの学習は疑問、書くことの学習は歓迎
吉田 裕久
矛盾の解決策はあるができない
大森 修
「子どもの側に立つ」学びを実現するためには
河野 順子
学び合いはあるか
西田 拓郎
「伝え合う力」を育てる教室づくり (第39回)
東田 昌樹
「読書に親しむ」授業づくり (第39回)
地域と連携して「読む」喜びを育む
前田 修郎
書評
『「話す・聞く」力がぐんぐん伸びる対話力アップワーク』(瀬川榮志監修)
村松 賢一
『言葉を磨く語彙力アップワーク』(瀬川榮志監修)
花田 修一
『これが本当の朗読だ』(高梨敬一郎著)
高橋 俊三
国語教育人物誌 (第183回)
青森県
児玉 忠
岩手県
望月 善次
宮城県
相澤 秀夫
秋田県
阿部 昇
国語教育時評 (第3回)
言語事項とは文法事項なのか
渋谷 孝
現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第99回)
生きて働く文章表現力の指導
瀬川 榮志
検定外・日本言語技術教科書の実践と考察 (第3回)
一、二年生の「話す・聞く」授業
市毛 勝雄
漢字文化の授業 (第3回)
20代教師にも50代教師にもできる漢字文化の授業必須アイテム
椿原 正和
音読・朗読の復権 (第3回)
朗読する楽しさ・聞く楽しさ
高橋 俊三
活動主義授業の批判 (第3回)
「活動主義授業」の判定―第三、第四の判定基準―
野口 芳宏
読解力低下の問題を考える (第3回)
OECD国際学習到達度調査の結果をどう見るか(その2)―「読解力の低下」をめぐる言説の問題―
鶴田 清司
編集後記
江部 満

編集後記

○…去る十月末に発表された「新しい時代の義務教育を創造する」と題された中教審答申には、幾つかの注目すべき提案がありました。その第一に「学習到達度・理解度の把握のための全国的な学力調査の実施」があります。

○…その理由として「各教科の到達目標を明確にし、その確実な習得のための指導を充実していく上で子どもたちの学習の到達度・理解度を把握し検証することは極めて重要である。客観的なデータを得ることにより、指導方法の改善に向けた手がかりを得ることが可能となり、子どもたちの学習に還元できることとなる」と言うわけです。

○…そのためにも学習指導要領の見直しに当たっては、「各教科の到達目標を明確に示すことが必要」とし、「国語力はすべての教科の基本となるものであり、その充実を図ることが重要である」としています。

○…わが国語科では、指導目標が抽象的であることから「活動はあるが何のために指導しているのか目標が見えない」という批判も出ています。到達度を明確にすることは、子どもの評価でもあるが、教師の授業の評価でもある。そのため、全員が一人残らず到達目標を達成するような指導をする必要があると現場教師は訴えています。(松野孝雄氏の著作から)

○…一時間で国語力をつける授業開発という提案もその表れと言えるでしょう。国語科の授業では、その授業でつけようとする国語力が不明確であることが多いからです。さらには国語力はすべの教科の基本となると言われながら、他教科の学習に役立つのは漢字指導だけだ、という厳しい批判もあります。

○…本号は、学習到達度・理解度の点検を通して国語授業をどう変えていくかの提案を集めたいとする特集です。

(江部 満)

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