国語教育 2005年12月号
「伝え合う力」を育てる学習の開発

B663

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国語教育 2005年12月号「伝え合う力」を育てる学習の開発

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ジャンル:
国語
刊行:
2005年11月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「伝え合う力」を育てる学習の開発
提言・「伝え合う力」を育てる学習の問題点
問題点克服についての提案二つ
望月 善次
表現への意欲と他者への意識を
高橋 俊三
「伝え合う力」を育てる学習の今日的課題
吉田 裕久
こころ・ことば・からだ・いのちを育てる学習を
花田 修一
「伝え合う力」についての的確な理解を
相澤 秀夫
「伝え合う力」を育てる学習の開発
「伝え合う力」=「対話する力」と認識することから
村松 賢一
聞くことの能力向上のための学習開発
中村 敦雄
生きる力の基盤「人間関係力」を獲得する学習法の開発
瀬川 榮志
国語力を高める学び合い伝え合う協力学習
須田 実
「伝え合う力」を育てる「話す・聞く」学習の開発
小学校/集団インタビューで聞く力を育てる
大杉 稔
小学校/話し手・聞き手・観察者の三者の交流を通して力を育てる
二宮 利之
小学校/「インタビュー名人 トラの巻」で豊かなインタビューを目指す
武市 幸子
中学校/伝え合いのキーワードは、「いかに聞くか」である
兵藤 伸彦
中学校/「群読」をつくる話し合い
平野 栄子
「伝え合う力」を育てる「書く」学習の開発
小学校/楽しく作文表現スキルが身につくナビゲート作文システム
河田 孝文
小学校/単元「未来予想図を作ろう」の学習指導の実際
住友 章芳
小学校/指名なし討論を追い続ける
井上 嗣祥
中学校/書く能力の育成を目指して
中嶋 真弓
中学校/「読解力」vs社会科・記述式の問題
小田 和也
「伝え合う力」を育てる「読む」学習の開発
小学校/アウトラインを示し教科書の文を根拠に討論させる
中原 勇治
小学校/継続的な取組で確実に力をつける
吉本 清久
小学校/「筆者」と再会する
大久保 伸夫
中学校/現力を育てる読み聞かせの指導
相原 正
中学校/物語を翻案して伝え合う戯曲づくり
平田 知之
「伝え合う力」を育てる教室づくり (第33回)
津波古 美香
「読書に親しむ」授業づくり (第33回)
図書の時間、国語の時間、業間の時間をリンクさせる
小倉 郁美
書評
『評価基準を取り入れた補助簿の活用』(竹川訓由編)
相澤 秀夫
『授業力アップの修業術』(大森修著)
吉川 廣二
『苦闘・国語科授業の発問づくり』(大森修著)
山田 一
国語教育人物誌 (第177回)
山梨県
深澤 完興
長野県
益地 憲一
宮崎県
菅 邦男
国語教育時評
「読む」から「書く」への指導の変革が始まった
市毛 勝雄
現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第93回)
書く活動を通して「人間関係力」を育てる
瀬川 榮志
国語の授業力の向上 (第9回)
イソップと日本人
師尾 喜代子
〜アリとキリギリスの中の日本人〜
国語学力を高める基本実践技法 (第9回)
書くことの指導(3)
野口 芳宏
〜書写指導の強化のススメ〜
国語科教育が言葉の教育になる日は来るのか (第9回)
音声言語の本質的特徴の把握の難しさ
渋谷 孝
到達目標としての言語技術 (第9回)
中教審の経過報告と「到達目標の明確化」
佐藤 洋一
学力保障の説明責任・結果責任 (第9回)
再度、「国語科」の学力問題を考察すると
小森 茂
編集後記
江部 満

編集後記

○…「伝え合う力」は新世紀を生き抜く人間的能力だ、と言われてから久しい時間が過ぎています。「伝え合う力」を育てる授業となると、「話す・聞く」を中心に取り上げがちとなります。しかし、日常生活では「書いたり読んだり」して伝え合う場合が多いと現場教師は訴えます。そのためには子どもが日常生活において遭遇する「伝え合う場面」を多く設定すべきかも知れません。つまりは「話す・聞く」「書く」「読む」の三領域で構成することで、「伝え合う力」を育てるわけです。

○…「伝え合う」という活動は、常に相手が伴う双方向の活動であることに注目したいと思います。つまり「話す・聞く」活動を重視しつつ「書く」活動による指導の機会を多く設定することで学力向上が確実になるからです。それとともに「伝え合う力」を育てるための「読む」活動も当然問題になるでしょう。読む活動を通して情報を交換し「伝え合う」ことも大きな課題となるからです。

○…教科目標の中に「伝え合う力」を高めることが示されて以来、現場ではさまざまな実践上の工夫が展開されてきました。「伝え合う力」は言語を媒介にして互いに心を通じ合わせる能力です。つまりは表現と理解との双方向的な言語活動でもあります。かって本堂寛氏が言われたように、学年段階に応じて、「話す・聞く」→「書く」→「読む」などの領域内容に応じながらの「相手」「目的」などそれぞれの実質にかかわる学習の開発が期待されているわけです。本号はそのための新しい提案を「学習開発」の実際例として特集しました。

(江部 満)

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