- 特集 子どもが伸びたと実感した授業体験
- 提言・到達度をチェック出来る教師の実力とは?
- 正解と誤答とを見分けられる教材解釈力
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- 指導と学びの一体感・達成感を高める実践力を
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- 生きて働く「ことば」の力を高める到達度チェック
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- 新たな枠組みの授業の実現
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- 「到達目標・指導・評価の一体化」の授業構想力
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- 到達度をチェックできない教師の3つの共通点
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- 読む力が伸びたと実感した授業体験
- 向山氏の「雪」を追試することで読む力の伸びを実感する
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- 向山型音読指導が苦手な子を救った
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- よい教材と発問と音読
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- 要約で読みの力をつける
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- 作品との対話から自己との対話へ
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- 書く力が伸びたと実感した授業体験
- 一文を正しく書けるようにする
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- 身に付ける言語能力を自覚させて伸ばす書く力
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- 作文の書けなかった子の鉛筆が動いたあの授業
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- 私が作る世界に一冊の本
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- 苦手な生徒も満点を取った要約指導
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- 話す・聞く力が伸びたと実感した授業体験
- 「道あん内をしよう」で話す聞く力が伸びた
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- 教師の悪例から具体的な質問・応答の仕方を見つける!
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- 多様な音読が話す力を伸ばす
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- 1対1の緊張感・使命感が力を伸ばす
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- 話す・聞く力は討論の授業でつけていく
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- 到達基準に達しない子への「個別対応」の技術
- 個別対応力は「技術」なのだ
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- 「国語学力を測る」ために必要な「『到達度』チェック」
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- 「ほめること」が最高の技術である
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第32回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第32回)
- 子どもが本気で読書へ向かう国語科発展読書
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- 書評
- 『大村はま国語教室の実際』(大村はま著)
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- 『子どもが伸びたと実感したあの授業』(吉川廣二他編)
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- 国語教育人物誌 (第176回)
- 石川県
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- 福井県
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- 国語教育時評
- 初の「日本言語技術教科書」が刊行された
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第92回)
- コミュニケーション能力を育て望ましい人間関係を構築
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- 国語の授業力の向上 (第8回)
- 三度目の授業技量検定
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- 国語学力を高める基本実践技法 (第8回)
- 書くことの指導(2)
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- 〜書き方の「知識」を教える〜
- 国語科教育が言葉の教育になる日は来るのか (第8回)
- 肉声の長所・短所の両方になぜ「気配り」をしないのか
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- 到達目標としての言語技術 (第8回)
- これから求められる「読解力」とは?
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- 学力保障の説明責任・結果責任 (第8回)
- 「国語科」をメタ認知してみると
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- 〜社会科、理科等の基礎教科として機能しているか〜
- 編集後記
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編集後記
○…「指導から援助へ」と言われた新学力観は急速に魅力を失っているようです。特に国語科では「いつ、どこで学力をつけるのか」、国語科は「ことばそのものを教える教科」ではないのか、つとめて教材の文章と対決し勝負することが大事ではないか、という先輩からの助言も目につきます。
○…野口芳宏氏は「指導力の復権に目覚めよ」と次のすぐれた授業の三条件を示しています。第一にまず子どもに所期の学力を確実に形成していること。第二にその学習進行に知的面白さと考えることの楽しさが溢れていること。第三にそのことを通じて人間としてのあるべき生き方も学ばれていること。
○…子どもの学力は指導によってこそ伸びるのではないでしょうか。子どもに活動をさせていれば、その活動を通して自然に学力がつくものではありません。野口氏が言われるように「楽天的経験主義」の活動では学力がつくはずもありません。効率的な経験をめざす活動ならば、子どもの「学習活動」に教師の強力な指導が必要となるはずです。
○…新刊のサークル共著に『子どもが伸びたと実感したあの授業』(吉川廣二・板倉美江編)という書物があります。吉川氏は「教師にとって一番の幸せは何だろうか」と問いかけ、「私は迷うことなく、授業で子どもが伸びた時」と答えています。特に「授業で子どもが変わったと実感できれば最高の幸せ」と明言しています。
○…この本では島根の教師たちの子どもが伸びたと実感した授業体験が報告されていますが、編集者としての私は何度もその事実に共感して涙しました。本号は「子どもが伸びた」という授業体験をすぐれた実践家の皆さんに報告していただく特集を組みました。
(江部 満)
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- 明治図書