- 特集 「書く力」はこうして育てる
- 提言・なぜ「書く力」が育たないのか
- 書く力の分節化とその組織的系統的配置にもとづく指導と評価の不徹底な授業の増加傾向
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- 「書く力が育たない」理由と原因
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- 明確な作文ジャンルの下での〈作文技術〉の指導を怠ってきた
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- 作文力は、どうやれば高められるか
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- 根っこにあるのは教師の文章観・まず教師の文章観を変えさせよ
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- 低学年の「書く力」はこうして育てる
- 「書く力」の基礎となる「文字の学習」
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- 作文の基礎指導は音読・視写・構成で書き方を教える
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- 「メモ型作文シート」であっという間に身につく言語技術
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- 二つの入り口から目的限定で育てる
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- 中学年の「書く力」はこうして育てる
- 優れた教材を与えよう
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- 自覚的な見直しで、書く力をつける
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- 「読むこと」と「書くこと」の関連指導を通して「書く力」を身に付ける
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- 「優れた教材」「あらゆる場面」「数値化」がキーワード
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- 高学年の「書く力」はこうして育てる
- どの子も書ける楽しい作文授業の提案
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- 「論理的に」繰り返し書かせる
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- 「型」が「書く力」の入り口を築く
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- 誰もがぐいぐい創作文を書ける方法
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- 中学生の「書く力」はこうして育てる
- 中学校の向山型国語授業システムをつくる
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- 作文指導をシステム化する
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- 論理的に「書く力」を育てる
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- 共通体験で「立ち位置」と「論・例・策」を教える
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- フォーマットを示すことにより誰でも論理的な意見文を書ける
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- 戦後の「作文教育」―どこに問題があったか
- 戦後の「作文教育」学習個体史
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- 戦後の「作文教育」への自省と今後への期待
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- 気づいているのに、解決できない
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- 「想」と文体に関わる指導の不十分さ
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第27回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第27回)
- 授業で育てる基礎的な読書力
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- 書評
- 『話しことば教育実践学の構築』(前田真証著)
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- 『レトリック式作文練習法』(香西秀信・中嶋香緒里著)
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- 国語教育人物誌 (第171回)
- 青森県
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- 岩手県
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- 宮城県
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- 秋田県
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- 国語教育時評
- 学級崩壊を防ぐ「黄金の三日間」の技術
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第87回)
- 自己実現過程を重視した国語授業
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- 国語の授業力の向上 (第3回)
- イソップの日本上陸の背景と変容
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- 国語学力を高める基本実践技法 (第3回)
- 「聞くこと」の指導(その一)
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- 〜まず「聞く態度」の指導から〜
- 国語科教育が言葉の教育になる日は来るのか (第3回)
- これからの方言の教材観と教材論の行方は
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- 到達目標としての言語技術 (第3回)
- 求められている授業力の構造2
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- 学力保障の説明責任・結果責任 (第3回)
- どのように「学力保障の説明責任・結果責任」を担うか
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- 〜「各学校」「保護者」「本人」の意識のズレ・乖離〜
- 編集後記
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編集後記
国語教育史上最低となった国語の授業時数の現実で、作文指導は危機にあるといわれています。一時期「書くこと」が「表現」として位置づけられたことがありました。これは書くことの内容面と技能面の両方のうち特に文章表現を重要視する考え方に基づいていたといえるようです。
表現と理解の一体化といわれているように、書くことを通して読む力が高められ、読むことを通して書く力が身につくという考え方でしょう。しかしこれまでの作文指導では「思った通りに書け」とか「見た通りに書け」と授業されたり、さらには「話すように書けばいい」などと注文ばかり並べられていたようです。
例えば、日米初等教育に見る思考表現を比較した『納得の構造』(渡辺雅子著)によりますと、アメリカの国語教科書の多くが文章様式の説明に終始するのに対して、日本の国語教科書には特に作文法を扱った章は見られない、と分析しています。
つまり文章様式(ジャンル)の違いにこだわるアメリカに対して、日本では書くものすべてを「作文」と呼んでいると分析しています。さらに日本での代表的な文章規範といわれる「起承転結」さえ紹介されていないと指摘しています。この著者は「アメリカの教師と比べると、日本の教師は作文の技術ではなく、児童の表現やそこに現れる気持ちへの共感を述べたコメントが多い」とも述べています。
作文の時間が少ないせいもありますが、低学年のころから基礎・基本の技能を身につけさせることをやらないで、感想文を書かせてお茶を濁していいのでしょうか。「書く技能・技術」は一段下の仕事でしょうか。本号は作文指導の在り方を実践的に考える特集です。
(江部 満)
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