- 特集 国語力が確かに育つ「宿題の開発」
- 提言・宿題を必要とする理由は何か―国語科の場合
- 国語科宿題の再考とその内容・方法―過程・社会でこそ可能な「学び」を―
- /
- 宿題に積極的な意義を認める―時間と習慣、充実感とリズム―
- /
- 学ぶ習慣を身に付けさせる
- /
- よい授業を支える国語科宿題の条件
- 復習的な宿題の条件
- /
- 練習的な宿題の条件
- /
- 予習的な宿題の条件
- /
- 読む力を確かに育てる「宿題の開発」
- 下学年/幅広く読書する態度を育てる―三年生「関連読書のススメ」―
- /
- 下学年/「音読」「視写」で、授業と宿題をつなぐ
- /
- 上学年/いかにテキストと向き合わせるか?
- /
- 上学年/子どものやる気を引き出す宿題の開発
- /
- 中学校/向山型ノートスキルを中学国語に応用する
- /
- 中学校/「学習シート」を活用して効果的に
- /
- 書く力を確かに育てる「宿題の開発」
- 下学年/マスターカードで確かな学力を形成する
- /
- 下学年/授業に生かし、授業を生かす宿題
- /
- 上学年/自学帳に書いてもう一度!
- /
- 上学年/学習日記で書く素材と方法を(六年)
- /
- 中学校/新聞を読んで自分の意見を書こう(中二)
- /
- 中学校/指導システムを作れば宿題は多様
- /
- 漢字力を確かに育てる「宿題の開発」
- 漢字を使って、楽しい言葉遊びをしよう。
- /
- 漢字を楽しく学習しながら力をつける
- /
- 授業とリンクし成果を実感させよう!
- /
- 本好きに育てる「宿題の開発」
- 読書のアニマシオンで楽しもう
- /
- 教師は魔法使いではない―宿題としての読書活動―
- /
- 身に付けさせたい自学能力―宿題から自学へ
- 知的な家庭学習の成立をめざす
- /
- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第17回)
- /
- 「読書に親しむ」授業づくり (第17回)
- 「読書の楽しさ」を多様な角度から体験
- /
- 書評
- 『国語教師・新名人への道』(野口芳宏著)
- /
- 『国語の学力向上策』(長野藤夫編)
- /
- 国語教育人物誌 (第161回)
- 茨城県
- /
- /
- 栃木県
- /
- /
- 群馬県
- /
- /
- 埼玉県
- /
- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第77回)
- 確かな国語科指導から豊かな国語教育へ
- /
- 国語教育時評
- 「理論」と「実践」を二分する考え方の愚かさ
- /
- 声の復権と国語教育の活性化 (第5回)
- 授業に生かす声の活動―録音機器の活用で理解と表現をつなぐ―
- /
- 読書指導の改革 (第5回)
- 方法としての模倣(その三)
- /
- 検定外・言語技術教科書の構想 (第5回)
- 日本言語技術教科書の構成と教材(小学五年生・1)
- /
- 学力調査をふまえた国語科授業の改革―小学校を中心に (第5回)
- 「B書くこと」の領域の場合(その1)
- /
- 学力調査をふまえた国語科授業の改革―中学校を中心に (第5回)
- 「話すこと・聞くこと」指導の改善の方策(1)
- /
- 国語科授業力をどう身につけるか (第5回)
- 国語科授業力を伸ばすために―一冊の本から―
- /
- 編集後記
- /
編集後記
宿題や補習の奨励が文科省から出され、学力重視路線への転換として教育現場で話題になっています。「学びのすすめ」では、「学びの機会を充実し、学ぶ習慣を身につける」として次のような提言が見られます。「放課後の時間などを活用した補習的な学習や朝の読書などを推奨・支援するとともに、適切な宿題や課題など家庭における学習の充実を図ることにより、子どもたちが学ぶ習慣を身に付ける」としています。ここで問題になるのは現場からの声です。(『家庭学習の教材開発』竹川訓由編著から)箇条書きにしてみますと、(1)宿題と課題はどう違うのか、(2)宿題をどうとらえているのか、(3)宿題の成功体験をどれだけ持っているのか、(4)宿題の内容や実施方法によって、弊害も生じることが分かっているのか、(5)宿題による教師の負担にどう対処しているのか、(6)課題と児童
の興味・関心をどう関連させるのか、(7)課題をどのようにして決めるのか、(8)多様な宿題ネタを探し出す術を持っているのか、などです。さらに「家庭における学習の充実を図る」ために、(1)どんな状態を家庭における学習が充実しているととらえるのか、(2)学習の充実に大きく関わる家族の対応に何を求めるか、(3)家庭との連携で重要なことは何か、(4)家庭との信頼関係をどう構築するのか、など問題になるとしています。学力の基礎は「読み書き計算」であるという捉え方は不変といえるかもしれません。子どもを落ちこぼれにしないためにも改めて「宿題の開発」もこの捉え方を生かして作りだしたいと考えるのは間違いでしょうか。読み書きを軸とした「国語力」を伸ばすことは、これからの最重要の課題といえないでしょうか。
(江部 満)
-
- 明治図書