- 特集 「辞書」の活用で魅力ある授業を創る
- 提言・「辞書」の教育的役割を見直す
- 作り手側の論理から考察する辞書活用の在り方
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- 辞書は有効適切な学習材―辞書活用力をつける単元づくりを―
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- 辞書との対話に活用法を見出す
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- 漢字文化の授業が辞典の活用法を変える
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- 「辞書」の使い方・生かし方をこう教える
- 漢和辞典の使い方を説明せずに教える
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- 問題解決学習で辞書の引き方を発見〜入門期の辞書指導とその活用〜
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- 説明文の読解に「辞書」を生かそう
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- 意味を予想してから、辞書を使おう
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- 「辞書」に興味・関心を持たせる工夫
- 子どもの意欲を引き出す八つの手立て
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- 言葉のおもしろさ・奥深さに気付く
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- 切実感・必要感をもたせよう
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- 辞書に親しませるためのひと工夫
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- 授業中に「辞書」をどう使わせるか
- 常に国語辞典を手元に置くことから始めよう!
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- 自分のキーワードを辞書で引く
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- 日常化と取り立ての両方向から使用する
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- 「辞書」をゲームに取り入れる
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- 「辞書」びき競争を仕組む
- 楽しみながら力を付ける辞書引き競争
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- 辞書を引いたらその場に立つ
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- 「辞書」びき競争のポイントは「楽しく」
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- 「国語辞書」の選び方・与え方
- どんな時にどう使うかを考えさせる
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- 技術とともに大切なことを
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- 小特集 「書写指導」の改革提案
- 「文字を書くこと」の教育の責任はだれが持つのか
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- 国語科書写と「絶対評価」
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第2回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第2回)
- 五色百人一首で一冊の本を全員読破!
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- 書評
- 『総合学習に生きる国語科練習単元 中学校編』(鶴田清司・松本修 編著)
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- 『説明文「批判読み」の授業提案』(浅野秀之 著)
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- 国語教育人物誌 (第146回)
- 徳島県
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- 香川県
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- 愛媛県
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- 高知県
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第62回)
- 生きて働く国語力「基礎・基本・総合発信力」の獲得
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- 国語教育時評 (第26回)
- ほめる授業、ほめない授業
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- 教師の「話力」を鍛える (第2回)
- 話力とは(1)
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- 話すこと・聞くことの授業づくりのための教材論 (第2回)
- 話し合いを見通す
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- 言語活動主義批判 (第2回)
- 教室の日常における「活動主義」の点検
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- 到達目標としての「言語技術」 (第2回)
- “揺れる?”国語科の到達目標と教育的役割
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- 〜到達目標としての「言語技術」の条件〜
- 戦後国語科教育史を見直す (第2回)
- 「この道はいつか来た道」か総合的な学習
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- 国語科教育学の可能性 (第2回)
- 「近代的学」における定位の中でこそ
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- 編集後記
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編集後記
辞書を利用して調べる方法を理解することは、今回の改訂で三年から指導することになっています。これは国語の時間はもとより総合的な学習の時間などにおいても、難語句を調べたり、学校図書館を利用して必要な情報を収集・活用したりする能力が求められているからでしょう。しかし国語辞典を引いて語句の意味を調べたりすることは、低学年からでもその使い方に慣れさせる必要があるのではないでしょうか。そのためには家庭学習に辞書引きを課題として出したり、授業中に辞書に興味・関心を持たせる工夫をしたり、さらには「辞書引き競争」を仕組んだりして、常に辞書を手元に置いておく習慣を育てる必要がありそうです。国語辞書が教室にあるかどうかを見るだけでも、そのクラスの実力が予測出来ると言われています。それ故に国語辞典は早くから使うほどいいと言われるわけです。
もちろん使い方はいろいろと工夫が考えられます。まずは授業の始めに辞書引きの練習をさせる、辞書で調べさせる方法の工夫です。そのためには、国語の時間には机の上に辞書を用意させておくことが必要になるという主張も見逃せません。しかし、難語句調べといって一時間中その単元の難語句を調べさせる授業では、時間ばかりかかり授業に緊張感がなくなるでしょう。その場で全員同時に調べさせる方が緊張感があり、その言葉の意味もよりよく身につくからと言われています。辞書活用の場面は作文などを書く指導をする時にも活用出来るでしょう。要するに、機会あるごとに辞書を使わせることが国語力を育てるのに大きな役割を果たすと言えるのではないでしょうか。
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