- 特集 学力の基礎「読む力」をどう定着させるか
- 提言・「読む力」これだけは身につけさせたい
- 生涯にわたる豊かな「読書生活」を保障する「読み」の力
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- 文脈をとらえ、再構成する能力の育成
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- 発見・発信する読みの力―情報活用能力の育成
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- 読みの本質に即した読む力をつける授業の創造を
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- 読む力の拡大と発見―今の時代に学ぶ
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- 「読む力」を定着させる指導の重点化
- 低学年段階の指導事項の精選
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- 中学年段階の指導事項の精選
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- 高学年段階の指導事項の精選
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- 中学1年段階の指導事項の精選
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- 中学2〜3年段階の指導事項の精選
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- 「読む力」の定着を図る言語活動例の具体化
- 低学年/創作を取り入れて主体的に読む
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- 低学年/シリーズ本で「主体的に読む力」を育てる
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- 中学年/詩を読む―楽しく読む、創りながら読む
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- 中学年/自己の視点に立って読む説明文学習
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- 高学年/読解力と読書力とをつける「読みの観点」を採り入れた実践
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- 高学年/「音読」と「発問」で読む力を定着
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- 中学1年/課題作りを二度やる
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- 中学1年/「ことば」から表現構造を読む
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- 中学2〜3年/探すために読み、要約するために読む
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- 中学2〜3年/局面を限定し、個別評定する
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- 「読む力」を育てる学校図書館の活用
- 図書室で教えることと学ばせること
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- 多読主義に見合った読書指導を行う
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- 偉人たちの十代に学ぶ(伝記を読む)
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- 図書館活用は価値付けと指導が大切
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- 続国語教育者への道 (第10回)
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- 話し言葉が育つ教室 (第22回)
- 対話を中核にした相互に作用し合う話し言葉の育ちを求めて
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- 現場訪問 「『生きる力』を育む国語学習」最前線 (第34回)
- 新鮮なドラマをつくる授業開発
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- 書評
- 『楽しく学ぶ「話し方・聞き方」ワーク(小学1〜6年・全6巻)』(21世紀の国語教育を創る会著)
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- 『総合的学習の理論とカリキュラムづくり』(寺西和子著)
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- 国語教育人物誌 (第118回)
- 群馬県
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- 埼玉県
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- 千葉県
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- 神奈川県
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- 平成12年度・第31回「博報賞」受賞者、決定
- 相互交流のコミュニケーションが国語教育を変える (第10回)
- 「コミュニケーション」という新しい学力が育つ学校
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- 「基礎・基本」の育て方・教え方 (第10回)
- 「読むこと」の指導(その1)
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- 移行期の小学校国語科授業の重点化 (第10回)
- 移行期の国語科授業の取り組み方(10)
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- 移行期の中学校国語科授業の重点化 (第10回)
- 移行期における国語科の学習指導(10)
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- 作文指導を一斉学習指導に戻そう (第4回)
- 作文指導を個人的心情作文に方向づけた二大契機
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- 文学の言葉から論理的な言葉へ (第10回)
- 「まとめ」の文章には人生経験が必要である
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- 国語科と総合的学習の連携 (第10回)
- 実践事例3・学級を開き、教科を開き、情報を開いた実践
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- 編集後記
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編集後記
〇ここにきて今の新学習指導要領は文部省の進める「低学力政策」だとする批判が目立つようになりました。わが国語科にとっては、今回の改訂で子どもたちの読解力と漢字力は破壊的なダメージを受けるとさえ危惧されています。国語科の時間がかなり減らされ、その減少分をもろに「読むこと」がかぶることになり、これは明らかに読解力育成に対する軽視ではないか、とする批判です。国語科の中核は、読む力を育てることにあり、読解力の無い子の学力は絶対に伸びないとさえ批判しています。まずは指導に当たって、しっかりと読みこなすことに時間を割き、その中で意識的に「読む力」を育てることに力を注ぐべきだというわけです。さらに総合的な学習の時間の創設が、半世紀前に失敗したコア・カリキュラム学習と同じ失敗の蒸し返しになるのではないかとする批判です。そのためには、この時間を学力の基礎である読む力、書く力、計算力をしっかり子どもの身につくように運用・活用すべきだとする意見も出ています。教科で学んだことをより豊かに、より充実した知力として伸ばしていくために、総合的な学習の時間を最大限に活用していこうという提案でもあります。これに対し「新学習指導要領においては教科内容がほぼ三割削減された以上には低下しない」という一部の研究者の意見もあります。そのためには基礎学力観が変わったという背景を無視しないで、これまでの受験学力から国際標準学力へ転換しつつあるという事実を認めるべきだ、というわけです。しかし「読む力」をつける学習と指導は今日でも重要な柱の一つであり、本号はそのための授業開発を提案する特集として編集しました。
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- 明治図書