- 特集 「愛国心教育」教師に問われる責任
- 提言・「愛国心教育」教師に問われる責任
- 「愛国心」ある国民の育成が教師の職責と使命
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- 「自分の身に国を引き受ける」ことを教える
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- 通常の「職務」として粛々と教えるべし
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- 新しい理念にもとづく教育実践の充実を
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- 日本のことを知らせる授業が行われていない
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- 戦後教育の中で「愛国心教育」が避けられた理由
- 「放棄」の思想―「立国心」教育の必要性
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- 加害者としての歴史認識
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- 「愛国心」をどこでどう取り上げるか―社会科の場合
- 愛国心は強制すべきものではないが、社会科より四事例を取り上げる
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- 日本のことが好きになる事実を取り上げて授業する
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- 日本人の素晴らしさを全ての単元で教える
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- 特攻隊の遺稿、領土問題
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- 「愛国心」をどこでどう取り上げるか―国語科の場合
- 国語と言葉を愛する授業を
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- 『むかしばなし・しんわよみとりスキル』で神話の授業をする
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- パトリオティズムを言葉の教育として具現する
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- 資料(史料)に語らせる
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- 「愛国心」をどこでどう取り上げるか―道徳の場合
- 日本人の“知恵と感性”を伝えることから
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- 二つの視点で育てる
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- いい加減にせんか
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- 「優しさ」に気づかせ、この国を愛する心を育てる
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- 私なら「国を愛する心」をこう語りたい
- 日本のよさを子どもに語る
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- 伝記の読み聞かせを通して、日本人の気概を知る
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- 漢字から仮名を生み出した日本人のすばらしい文化
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- 自然な形で自分の国の文化・観光に愛着をもたせたい
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- 愛校心、郷土愛、愛国心
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- 「教員養成」何が問題か (第10回)
- 師範学校はどのようにして教師を養成したか(その1)
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- 教育委員会制度を検討する (第10回)
- 新型インフルエンザ対応に見る「制度」の虚と実
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- 教育再生への課題―現場の問題点 (第22回)
- 日本教育技術学会 免許更新制廃止に異議あり
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- 戦後授業研究論争から学ぶ (第10回)
- 「ゆさぶり」発問2
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- 戦後教育は終わった (第22回)
- 教育に市場原理はそぐわない
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- 新教育課程で求める教師力 (第10回)
- 授業を反省する営み
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- 編集後記
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■編集後記
○…新教育基本法第二条「教育の目標」条項五号には次のようにあります。
「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」。
○…この「愛国心の涵養」が教育の目的として法的に定められたことから、早くも「戦争への教育」だとして反対の声が上がっています。朝日新聞の読者投稿欄には(八月七日朝刊)、「愛国心を盛った、法、改正を望む」という高校教師の投稿がトップに掲載されていました。そこでは「改正教育基本法には愛国心条項が盛られたが、これは基本的人権、思想信条の自由を侵すものと考える。改正に反対していた民主党には、旧教育基本法の復活と教員免許更新制廃止を実現してほしい」とありました。
○…「新教育基本法の理念・焦点はどこか」を整理された菱村幸彦氏(『学校マネジメント』九月号)は、次のように新法は愛国心の強制ではないとして「論点」を三点挙げていました。第一は、愛国心の強調は、戦前の国家主義や排他的ナショナリズムに連なるものではない。第二は、「国を愛する」ことは自発的な心の動きであり、子どもに強制すべきものではないとする批判は、教育の営みそのものを否定するものであり、教育は子どもの内心への働きかけなしには成り立たない。第三は、愛国心の評価。これは教科の評定ではなく、観点別学習状況の評価だ、とした上で、単に「国を愛する心情」があるか否かを評価するものではなく、「我が国の歴史や伝統等の学習に対する児童の関心や意欲や態度等を総合的に評価する項目となっているではないか」としています。
○…本号は、「愛国心教育」で問われている教師の責任について特集しました。
(江部 満)
○…情報の嵐、教師の時間、一方通行、僕たちに怒っても、後部座席満席です、放任教室、身内自慢、学生見下し、黙る人―この列挙、何だと思われますか?
「あっと驚く大学授業NG集―ビデオ版授業改善ティップス」という山形大学作成のネット情報です。
さすが知の殿堂、大学人は違うな、早くも?綾小路きみまろを先取りしたのかと思いました。が、よくよく見ると〜、なんと。
ただし、これはフィクションです。
教員および学生の様子は〈演技〉であり、実際の授業風景ではありません。
という但し書きが添えられていました〜。
えー、です。
だって。
仮に、このビデオ自体はフィクションだとしても、実態とかけ離れているとは到底、思えない―と、体験者なら誰しも思うことでしょう。
ひたひたと迫りくる?大学の授業崩壊〜。
(樋口雅子)
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