- 特集 免許更新制の「講習内容」を再び問う
- 提言・免許更新制の「講習内容」の問題点
- 糧のある免許更新講習は可能
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- 教師も甦る―絶対教師感覚を磨こう
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- 実際的思考(プラグマティズム)の欠如こそが問題である
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- 免許更新制の「講習内容」・モデルカリキュラムに取り組む
- モデルがほしいのは山々なれど……
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- 教職に誇りの持てる講習内容の構築
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- 更新講習の「子どもの変化についての理解」これだけは取り上げたい
- 子どもも時代とともに変わるという認識を
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- 「子どもの変化」をどう読み解くか
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- 子どもの「荒れ」に関する知識・発達障害に関する知識技能
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- 更新講習の「教育政策の動向についての理解」これだけは取り上げたい
- 教育の「現実」と歴史を踏まえた講習のすすめ
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- 義務教育と少人数教育の今後
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- 強調したい新教基法の理念と徳育の重視
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- 更新講習の「学校の内外での連携協力についての理解」これだけは取り上げたい
- 保護者・地域による「参画・支援・評価」
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- 具体的な問題を学校でどのようにシステム化するか
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- 一律でない教師たち
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- 校長の立場から「講習内容」に注文をつける
- 子どもの変化に応じた講習を
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- 現場に必要な具体的な講習内容
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- 満足度の高い講座を期待する
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- 集団経営力を高め、即戦力に磨きをかける内容を!
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- 具体的な指導場面を取り上げよう
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- 現場教師の立場から「講習内容」に注文をつける
- 授業ができる講師を望む!
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- 自信と誇りが持てるような講座内容になっているか
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- 現場教師が免許更新講習の内容を評定することになる
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- 教師が納得する「最新の知識技能」の提供を
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- 免許更新の講座内容は、教師としての力量を高めるのか?
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- 「教員養成」何が問題か (第3回)
- 初任教員は一年間をどうすごすか(その2)女性初任教員は夏・冬休みがやる気回復期
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- 教育委員会制度を検討する (第3回)
- 採用取り消し裁判が、教育委員会制度の独立性を正すことになるか
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- 教育再生への課題―現場の問題点 (第15回)
- 免許更新制度始動 参加者は大不満
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- 〜全国アンケート調査から考える〜
- 戦後授業研究論争から学ぶ (第3回)
- あれかこれか
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- 戦後教育は終わった (第15回)
- 国際条約で実現した「男女共修」
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- 新教育課程で求める教師力 (第3回)
- 探究とは何か
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- 編集後記
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編集後記
○…免許更新講習のシステムが話題になっています。特に、教師の研修の在り方とも関連して、この制度で小・中学校が国家権力の呪縛の中に組み込まれていくのではないかとする批判も出ています。問題は、更新制を受ける人と受けなくてもいい人に分かれており、誰がそのことを査定するか、ということです。教育委員会や管理職が査定することになっていますが、職場の中の人事考課制度と同じような問題が出るのではないかと危惧する意見も出ています。
○…教員免許更新制の目的は「その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう定期的に最新の知識技能を身に付けることで教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指す」ものとしており、当初問題となった不適格教員の排除を目的としてはいないとされています。しかし、本誌昨年九月号で古賀一博氏(広島大)は、「額面上の装いは直接的な目的としない、としながらも、実のところは間接的な目的としてそのことが想定されていないのか、いやむしろ隠れた政治的な思惑がそこに潜んでいるのではないか」と疑問を出されていました。
○…その点、戦後レジームからの脱却の具体化としての教育基本法の改正を成功させた安倍晋三前首相のねらいは高く評価すべきかもしれません。教育再生への一歩を踏み出しているからです。改正教育基本法の条文には「我が国と郷土を愛する」「豊かな情操と道徳心を培う」「公共の精神を尊ぶ」という言葉が盛り込まれています。安倍氏は山谷えり子氏との対談で「国民に道徳心がなければ国家は内側から滅びる」と明言されています(『正論』二月号から)。第二回の特集として予想されている講習内容を三点に絞り、その在り方をめぐって特集を組みました。
(江部 満)
○…高校の新指導要領が発表され、全貌が出揃いました。それで、私ども、出版界の業界スズメが後光効果≠検証しようじゃないか―ということになりました。
全員の意見が一致し、誰一人異議なし≠セったのは、「こんなに盛り上がらない改訂も珍しい」でした。
なぜか?その原因をサグッテの意見は〜。
Aさん―やっぱ、あの一〇〇円ショップ解説があったからでは〜。紙代だけでも優に一〇〇円を超える原価。資本主義下のビジネスではありえない。カラクリを公表すべきでは。
Bさん―習得をメインに据えたので、あまりにまともすぎて、日頃やっている教師には、何のインパクトもない。改訂のコンセプトも「生きる力」で、前回踏襲では、何のための改訂?
Cさん―五〇代の先生には、昔に還ればいいんでしょーだし、教師全体の六〇%に達するという経験五年未満の教師は、改訂ウンヌンする余裕などあるわけない!
(樋口雅子)
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