現代教育科学 2005年1月号
なぜ、「キャリア教育」が必要か

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現代教育科学 2005年1月号なぜ、「キャリア教育」が必要か

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2004年12月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 116頁
状態:
絶版
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目次

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特集 なぜ「キャリア教育」が必要か
誌上シンポジウム
提案・なぜ「キャリア教育」が必要か
明石 要一
提案に対する意見
キャリア教育推進のための四つの要点
山ア 保寿
どこでどのように取り組むか
中野 重人
カリキュラム全体を見直して
小林 毅夫
社会に出るまで「お客様」
長南 博昭
明石氏の危機感をふまえて
大森 修
キャリア教育に学校としてどう取り組むか
学社融合の学校づくり
木岡 一明
「近未来ガイダンス」の取り組み
長瀬 泰信
新たな教育課題としてカリキュラムの開発を
向山 行雄
自立した社会力のある子に
飯田 稔
キャリア発達への支援をどう工夫するか―小学校段階
「スチューデント・シティ」に学ぶ
駒井 隆治
具体的な能力・態度を育てよう
飛田 政彦
地域の人とのふれあいの中で
藤本 浩行
キャリア発達への支援をどう工夫するか―中学校段階
〈プロの仕事人〉の姿を語り伝えることからはじめたい
染谷 幸二
失敗談が勤労・仕事への意欲を促す
平田 博嗣
「起業家教育」の視点を取り入れた「キャリア教育」
小泉 淳
語り伝え、励まし、保護者と協力する
芝勢 宣明
キャリア発達への支援をどう工夫するか―高校段階
キャリアのプロ、保護者との連携構築を
占部 賢志
キャリア教育の視点で教育活動の点検を
千葉 吉裕
総合的な学習の時間で展開するキャリア教育
小池 楠男
キャリア教育を保護者にどう説明するか
働かざるもの食うべからず
新保 元康
人に役立つ仕事を見つけることが大切である
吉川 廣二
学校だけではできないキャリア教育
細羽 正巳
国語科の単元学習批判 (第5回)
「基礎学力」重視は“学びの系統性”から
佐藤 洋一
算数科の「問題解決学習」批判 (第5回)
検定教科書にはびこる疑似「問題解決学習」
菊池 乙夫
教育ニュース・ズームアップ
1)文科相が教員免許制改善で諮問 2)文科相が教育改革で私案を発表 3)国語の授業でアンケートを実施
安達 拓二
家庭の教育力の復権 (第10回)
今、最も家庭に伝えたいこと
野口 芳宏
人権教育の再構築 (第10回)
人権総合学習の可能性
長尾 彰夫
TOSS授業技量の検定 (第10回)
東京都教育委員会全教員に「授業力向上」の方策の冊子を配布
向山 洋一
「志」を育てる教育 (第10回)
危機管理と自己責任
新堀 通也
編集後記
江部 満樋口 雅子

■編集後記

〇…キャリア教育(職業観・勤労観)は、平成十一年に中央教育審議会答申で提唱され、その後、平成十三年に国立教育政策研究所生徒指導研究センターに「児童生徒の職業観・勤労観を育む教育の推進に関する調査研究会議」が設けられ、さらに平成十四年に文科省初中局児童生徒課に「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議」が設けられ、その結果、平成十六年一月には「児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てるために」の報告書が出されています。

〇…これに対して文科省の児童生徒課では次のように説明しています。「これまでの学校教育の在り方については、子どもたちが社会人・職業人として基礎的・基本的な資質・能力を身に付けるための取組みが十分には展開されてこなかったのではないか。また、自らの生きかたを探求したり実践的に進路を選択したりできるようにするための取組みが十分に機能していなかったのではないかという懸念が、各方面から繰り返し指摘されている」としています。

〇…少子高齢化社会の到来、産業・経済の構造的変化や雇用の多様化・流動化等を背景にして、就職・進学を問わず進路選択をめぐる環境は大きく変化しています。確かに、新規学卒者の厳しい就職状況、フリーターの増加、若年失業者の増加など若者を取り巻く環境は厳しさを増しています。それにもかかわらず、そのような状況に十分には対応しきれていないとする研究者からの批判も出ています。いま学校のカリキュラム開発として「キャリア発達への支援」策が強く求められています。本号は、そのための提案第一回特集です。

〈江部 満〉

〇…園遊会での国旗・国歌発言で話題をよんだ米長邦雄氏。

試しに検索エンジンをかけてみると、まあその米長発言へのバトウの多いことに驚ろかされます。

朝日のコラム・天野祐吉氏の「強制だぜ」のような主張が多いのですが、あの天皇とのやりとりが「強制でない方が望ましい」でコミュニケーション終了では…。もっとここは踏んばって議論すべきと思いました。だってそもそも教育が「強制という機能?」を除いて成立するのか―こそが問われるべきだと。

私の大好きな山本義隆氏の「磁力と重力の発見」の中には、もっと過激に「教育による刷り込みがなければ」ガリレイだって潮汐に月が影響を及ぼしていることを認めなかった―ようなことが起るのだと指摘しています。

天動説を信じている子が4割いるそうですが、これも強制は悪≠フ弊害では…。

詳しくは「楽しい理科授業」2月号読んで下さい!

〈樋口雅子〉

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