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巨大地図登場! 伊能忠敬の日本地図を原寸大で復元
kyoikujin
2009/4/2 掲載
伊能図―東京国立博物館蔵伊能中図原寸複製

 江戸時代の測量家である伊能忠敬が日本全国の測量を開始して来年で210年になることを記念して、伊能忠敬が作製した日本地図の原寸大の復元が制作・公開されました。3月27日の時事通信の記事産経新聞の記事でも、写真付きで紹介されています。

 伊能忠敬は佐原(現在の千葉県香取市佐原)の商人でしたが、50歳で隠居してから江戸に出て幕府の天文方役人について天文学や測量を学び、56歳から日本全国の測量を開始したという驚くべき人物です。伊能忠敬の地図は非常に精度が高く、現在の地図とほぼ変わらないくらい正確です。

 今回、原寸大の「伊能大図」を復元したのは、「伊能忠敬研究会」という民間の研究団体です。名誉会長の渡辺一郎氏は、伊能忠敬の研究をライフワークとしており、これまでに伊能忠敬の地図を多数収集してきました。

 今回の地図の正本は、皇居で保管されていましたが、明治時代の火災で焼失し、写しも関東大震災で失われたため、国内外の博物館や図書館で保管されていた副本や、軍が模写した図版などを収集して全図を明らかにしたとのこと。これをデータ化し、縦2メートル、横1メートルのパネル255枚とし、それらをつなぎ合わせて全体で縦35メートル、横60メートルの巨大な地図を完成させたそうです。

 「伊能大図」は、今月11・12日に深川スポーツセンター(東京都江東区)で一般公開されます。また、「伊能忠敬研究会」では、今後、全国各地で公開したいと考えているとのこと。貴重な歴史資料として見物に行くもよし、伊能忠敬の偉業を目の当たりにしてエネルギーをもらいに行くもよし。この「伊能大図」の全国公開が実現し、多くの子どもたちに驚きと感動と歴史への興味をもたらしてくれるとよいですね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2009/4/8 22:32:06
    これは是非見てみたいと思いました1
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