全教科で言語力育成―指導要領改訂の方針固まる?
17日の各紙の報道によると、16日に開かれた文部科学省の有識者会議で、小中高の全教科で言語力の育成を目指す報告書を了承したとのこと。
国語だけでなく全教科で育むこの言語力については、
- 身近な地域の観察・調査などで的確に記述し解釈を加えて報告する(社会、地理歴史、公民)
- 観察などで問題意識や見通しをもちながら視点を明確にし、差異点や共通点をとらえて記録・表現する(小学校中学年理科)
などの具体例が挙げられているそうだ。
PISA調査で読解力不足が顕著になるなど、国際的な学力低下が懸念されている日本の子どもたち。今回の有識者会議では、従来のゆとり教育重視から、確かな学力の向上への転換の方針も明確になったようだ。
最近、自分の意見をまとめる作文や発表などの授業を見る機会が増えており、実際にはすでに言語力を重視した授業がなされている学校もあると思われるが、全教科での言語力の育成が報告書に盛り込まれることにより、教育現場に向けてより一層明確なメッセージを送りたいという行政側の思いも見てとれるように感じる。この報告書を受け、中教審が教科ごとにどのような具体例を出すのか注目したい。
- http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20070817ur02.htm
「言語力」全教科で育成…中教審方針(読売新聞) - http://www.asahi.com/edu/news/TKY200708170048.html
全教科を通じ「言語力」育成 文科省の有識者会議(朝日新聞)
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。

最近の子は自分の頃に比べてプレゼンとか慣れててうまいと思し、コミュニケーションに問題があるとも思えないけど。
技術立国という観点からすると理数に力入れたほうがいいと思います。