きょういくじん会議
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子どもたちの携帯事情―文科省調査などから
kyoikujin oec
2009/3/2 掲載
大人が知らない携帯サイトの世界 ~PCとは全く違うもう1つのネット文化~

 文部科学省は2月25日、「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」の結果(速報)を公表しました。これは昨年末、小学6年・中学2年・高校2年の児童・生徒とその保護者を対象に行われたものです。

文科省調査の結果速報から

 この調査によると、年齢が上がるにつれて、親たちが知らないうちに子どもたちがプロフやブログを開設しているケースが増えているようです。また、携帯電話を使用する際のルールの取り決めについても、親は決めているつもりでも、子どもが「ルールはない」と認識している傾向も浮かび上がっており、携帯電話に対する認識には親子間で少なからぬ差が生じているようです。
 一方で、「子どもが携帯電話に接する様子を気を付けて見守る」と答えた保護者たちの子どもは、チェーンメールや個人情報などについて「転送してはいけない」「掲載してはいけない」などの意識が高いという結果も出ており、情報リテラシー教育の大切さを裏付けるものと言えます。

「プロフ」や「ブログ」はもう古い?「リアル」とは

 ところで、「リアル」という携帯電話向けのサービスをご存知でしょうか。
 2月23日のInternetWatchの記事では、高校生たちの生の談話が紹介されていますが、その中で「リアル」というサービスが出てきます。これは、以前本サイトでも紹介したTwitterの携帯電話版とでも言うもの。リアルタイムで「今宿題してる」などの「つぶやき」を投稿したり、それに対してコメントしたりできるもので、「リアルタイムミニブログ」などと呼ばれます。ブログほどの手間をかけずに、メールのように相手からの返信を強いずに書き込めるため、ついついはまってしまう高校生も増えているようです。
 「プロフはやらない」という約束をしていても、このように新しいサービスが出てきて、それがトラブルの元となるケースも想定しなくてはいけないでしょう。

 携帯電話やネットの世界は日進月歩。
 保護者や教員は、常にきちんとした知識を得た上で対策を講じる必要があると言えそうです。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2009/3/4 22:29:29
    リアルですか。
    次から次へと新しい物が出てくるので対応する大人も大変ですね。
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