Eduマガのヨミカタ
毎月発行される教育雑誌の中から、その時期にぜひ読んでほしい厳選記事をご紹介するコーナーです。
カジュアルな「個別の指導計画」から始めてみませんか?
LD,ADHD&ASD 2014年1月号
教育zine編集部佐藤
2014/1/9 掲載

 『LD,ADHD&ASD』2014年1月号の特集テーマは、「指導に活きる!花マル『個別の指導計画』づくり」です。
 2012年文部科学省が行った「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」によると学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた6.5%の児童生徒のうち、個別の指導計画が作成されているのは9.9%に過ぎないようです。
 多忙な学校業務の中で支援の必要な子どもそれぞれに計画を立てていくのはそれこそ大変なことなのかもしれません。
 提言では、渡部匡隆先生(横浜国立大学)が「カジュアルに行こう!」と題して、「これぞ!個別の指導計画」という立派な書式や形式にこだわらず、「たとえ1行でもいい、ちょっとした計画でも当該の児童生徒に意図的な取り組みを記し、それを手がかりに実践することで指導・支援がうまくいった経験をしてほしい。」と述べられています。
 そして事例では全国選りすぐりのさまざまな個別の指導計画を紹介しています。指導案のすばらしい点について、編集委員の先生の「花マルポイント解説」付きですので、すでに個別の指導計画を活用されている先生にもよい点を取り込んでいただく機会にもなりえるかと思います。
 はからずも常設「親から先生への一言〜保護者のホンネ〜」コーナーでは「個別の指導計画の作成が重要」と求める親御さんの声が寄せられていました。
 保護者も望む「個別の指導計画」。
 今年はカジュアルに始めてみるのはいかがでしょうか。

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